一条工務店のフィリピン工場(H.R.D.)でかっ!!なんだか巨大化してます。。。一条工務店躍進の原動力

こんばんは。さすけです。

一条工務店フィリピン工場、正式名称H.R.D. Singaporeのことを調べていたら、一条工務店のフィリピン工場がえらいこと巨大化していたので、そちらを先に書くことにしました\(^o^)/

本当は、もっと家づくりに関すること、例えばセンサー照明の配置の話とかも書きたいのですが、ついついこの手の記事が書きたくなってしまいます。

で、先日、週刊ダイヤモンド2015年4月18日号を見ていたら、「マスコミ嫌いの一条工務店は実態がつかみにくい」と書かれており、その躍進の秘訣は一条工務店フィリピン工場にあるとはしているのに、フィリピン工場の規模やその実態には全く触れられておらず「詳細は不明」で終わってしまっていました。詳細不明と言われると調べたくなるのが人情というものです。。。

秘密の一条工務店フィリピン工場!

一条工務店の大きな特徴として、住宅の構造部材から住設に至までオリジナル商品が多いことが挙げられます。

そして、これらの住宅構造材や住設の多くが一条工務店フィリピン工場で作られていることもよく知られています。

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しかし、一条工務店はフィリピン工場のことを公式Webサイトなどでは一切アナウンスしていません。それ故に、ある種の公然の秘密状態になってしまっています^^;

ただ、フィリピン工場のことを隠している様子もなく、営業さんに聞けば巨大なフィリピン工場の話などをしてくれるケースもあるようですから、特に隠しているという雰囲気でもありません。

ただ、その大きさはある種の都市伝説状態で営業サングな「東京ドームX子分の巨大な敷地」というような説明がされるケースがある程度で、実際にそのサイズがどの程度なのかが良く分かりません。

 

一条工務店のフィリピン工場はどこにあるの??

一条工務店のフィリピン工場は正しくは、「H.R.D.シンガポール」と言う独立した会社を示しています。ただ、実態はH.R.D.シンガポールは一条工務店の住宅以外は作っていない(はず)なので、一条工務店フィリピン工場と言って間違いは無いかと思います。

で、その所在地は、H.R.D.Singaporeのサイトに記載されていて、フィリピンのカビテ(Cavite)という場所の経済特区に所在しています。

正式な住所は、フィリピンの「Rosario Cavite Economic Zone  Cavite」となります。

日本貿易振興機構(ジェトロ)のマニラ事務所のレポートによると、ODAの一環として日本の融資によって作られた279ヘクタール(2.79㎢)の経済特区となっており、日本だけではなく、中国、韓国、台湾、米国企業なども入っており、そこに105社の日経企業が入居しているようです。

 

ただし、このレポートからも一条工務店の秘密主義というか、不思議が垣間見られるのですが、ジェトロのレポートでは、カビテ経済特区に入居している日系企業一覧も添付されているのですが、ここには一条工務店はもちろん、HRDも、その子会社であるWukongやHTI,SCADの企業名も一切記載されていません。。。。

 

では、このカビテエコゾーンの航空写真をGoogle Earthを使って見てみます。

それが下記の写真になります。

ちょうどU字型のような形で工場が並んでおり、上記がカビテ経済特区であることが分かります。下に1kmのサイズを示していますが、ジェトロのレポートに記載された2.79㎢(1.67kmの正方形)という面積とも目算で合致します。

問題は、ここには100社以上の日系企業、その他の企業が多数含まれており、どれが一条工務店のフィリピン工場か分からないと言うことなのです。。。秘密主義の一条工務店ですから、Gooigle Earth上で工場の所在地が検索できるはずもありません。これまでもおおよその予想は立てられたのですが、どこからどこまでが一条工務店なのか?というのが曖昧でした。

しかし、今回、ある意味一条工務店が自分自身の手によって、所在地を明らかにしてくれたことで面積が明らかとなりました\(^o^)/

一条工務店のフィリピン工場って本当に大きいの?

一条工務店フィリピン工場の実際の敷地は?

一条工務店のフィリピン工場については、「広い」という話は良く聞くのですが、実際にどの程度のサイズなのかはあまり知られていません。

そこで、実際に一条工務店フィリピン工場の大きさはどれくらいなのか?というのを見てみます。

それが下記の範囲です。

ほぼ経済特区の4分の1~3分の1を占める範囲が一条工務店フィリピン工場である事が分かりました\(^o^)/

さらに拡大して見ます。

 

一条工務店フィリピン工場の敷地と思われるのは、おおよそ上記の赤枠の範囲と考えられます。下の矢印が左右で1kmを表しているので、1km四方の面積があることが分かります!

なぜこれが一条工務店とわかるの?

なぜ上記の範囲が一条工務店のフィリピン工場と分かるかというと、一条工務店が「看板」を掲げてくれているからです^^;

一条工務店と言えば、全館床暖房、そしてもう一つが大容量のソーラーパネルです!

そう思って上記の写真をご覧になると何か見えてくるかと思います。フィリピンですから、床暖房は必要ないですし、そもそも上空からは見えません。

そう!一条工務店の工場だけ、工場の屋根に大量のソーラーパネルが搭載されているのです

そうりゃもう、屋根という屋根に方角も関係無しに、載せられる部分は片っ端からソーラーパネルが載っているのです^^;

フィリピンにも固定価格買取制度があり、2012年7月から日本と同様20年間の固定価格買取が保証されています。

買い取り価格は、1kWhあたり9.68ペソ、日本円に換算すると23円/kWhで購入してくれます

価格的には現在の円高を考えれば、現在の日本の固定価格買取の金額24円/kWhと変わらないと言えそうです。ただ、大きく違うのはフィリピンはアジアで最も電気料金が安い国の一つであると言う点です。

フィリピン最大の配電会社であるManila Electric Corporation(MERALCO)のサイトによると、現在の電気代は1kWhあたり7.42ペソ(17.27円)となります。

そのため、採算性が取りにくい価格設定となっており、日本のようにソーラーパネルが大規模に普及しているわけではないのです。

そのような中で、上記の工場群の中で、やたらとソーラーパネルを載せまくっている工場群があるのです。。。一条工務店はソーラーパネルも自社生産しており、日本国内において29万円/kWでソーラーパネルを販売しています。製造国であるフィリピンで設置すれば、設置にかかる人件費の安さ、輸送コストが不要な点を考えるとずっと安く設置することができるはずです。そのため、自社工場の屋根に載せられるだけソーラーパネルを載せていると推察されます。

航空写真を見る限り、下の写真の四角い小さな黒いものが全てソーラーパネルと推察されます。そして、このようにソーラーパネルを載せまくった工場がカビテ経済特区の一角に集中してしまっているのです。。。

そして、同じ工場団地の中の他の工場には一切、全くソーラーパネルが載っていないのです。。。偶然、ということはさすがにないと思います^^;

こんなメガソーラーみたいなソーラーパネルの設置をするのは一条工務店以外にはまず考えられないのです。

下の写真の場所など、完全にメガソーラーですからね^^;;

いまいち広さがぴんとこない?

1km四方の面積を持つというので、なんとなくその広さは分かると思うのですが、1km四方と言われてもいまいちピント来ないですよね。。

そこで、一条工務店のフィリピン工場の地図と縮尺をあわせて、東京ドーム、東京ディズニーランド、USJ、名古屋城をマッピングしてみました!

 

こうしてみると、一条工務店のフィリピン工場のサイズは東京ドームで測るには余りにも大きすぎて、東京ドーム何十個分になってしまいます。むしろ、東京ディズニーランドやUSJの約1.2-3倍程度、名古屋城の2倍以上というかなり広い面積の施設と比べる方がむしろわかりやすいレベルの広さを有していることが分かります。

私自身、一条工務店フィリピン工場の広さは、想像していたよりもかなり広くて驚きました。

ただ、上記はレジャー施設との比較で、工場としてのサイズとして見た場合、どうなのか?というのが気になります。

そこで、一条工務店は「え!どこの工務店?」というレベルであって、ある意味無名企業に近いのに対して、日本が誇る世界のブランド企業トヨタ自動車の本社工場の面積と比較して見ることにしました!

その結果が下の図です。

 

さすがに世界のトップ企業だけあって、トヨタ自動車の本社工場の方がかなり広いように見えます。ただ、先ほども書いた様に、一条工務店は一般にはほとんど無名企業です。

知り合いに話して「トヨタ自動車」をしらない人はいませんが、一条工務店の場合は「一条工務店」をしっている人がほとんどいません(´Д`)

それにも係わらず、トヨタ自動車の本社工場と張り合う面積の工場を「ひっそりと」フィリピンに持っていると言うのは、かなり意外な様に思います

もちろん、トヨタ自動車は世界にこのような生産工場を多数持っているのに対して、一条工務店はフィリピン工場だけですから、「だからトヨタ自動車レベル」なんて言うつもりは全くありませんよ^^;(トヨタ自動車の方に怒られそうなので、念のため)

実際に地上から見てみないといまいちピンとこない!

ここまで航空写真を使って、一条工務店のフィリピン工場のサイズを見てきました。

ただ、航空写真だけではいまいちそのサイズが分かりません。

ということでGoogleストリートビューで一条工務店フィリピン工場を見てみると、、、下の写真がそれです。

広すぎてわかりにくいですが、中央の右から左まで全てが一条工務店フィリピン工場です。さすがにわかりにくいのでもう少し近づいてみることにします。

かなり近づいて見ました。一つ一つの工場がぎざぎざとしながら繋がった工場になっていることが分かります。

もっと近づくと、工場の雰囲気が分かってきます。一つ一つは1F部分に大きな空間が取られており、内部には高い天井がある空間となっているようです。

このサイズの工場が延々と続いているのです。

これらの工場には奥行きもあり、ざっと見た感じで1つの工場の奥行きが100m~200m程度といった感じのようです。

ちなみに、一条工務店フィリピン工場の裏側の風景は下の写真のように、フィリピンのローカルな雰囲気が満載の地域です。

そして、そのローカルな町中の向こう側に一条工務店フィリピン工場が見えるという、なんとも不思議なコントラストのある風景が広がっています。

 

一条工務店のフィリピン工場はいつの間にこれほど巨大化したのか?

一条工務店フィリピン工場の13年間の変遷

Google Earthの機能を使って、過去の航空写真を確認してみることで、一条工務店フィリピン工場巨大化の経緯を見てみることにしました。

一条工務店フィリピン工場が移った一番古い写真は2002年のものでした。一条工務店がフィリピン工場を作ったのが1997年(95年?)だったので、フィリピン工場の操業開始から5年後の姿となります。

当時の一条工務店フィリピン工場は、十分に大きなものであったとは言え、現在の4分の1、5分の1のサイズでした。ちょうど写真の2002年写真の赤枠内の左下の方に少しあるのが一条工務店のフィリピン工場と思われます。

拡大を開始したのは2010年になってからです。2010年2月の写真を見ると、写真赤枠の中の部分で造成工事を行っている様子がうかがえます。そして、2012年12月の航空写真では、現在の規模とほぼ同様の規模の工場ができあがっていることが見て取れます。(私が家を建てた頃ですね!)

その後、大きな変化は2014年1月にソーラーパネルの設置が開始されている様子が写されています。この写真を詳しく見ると、屋根の上にソーラーパネルの架台が設置されたり、人が作業している様子もうかがえます。まさに設置作業中という感じです。その後、2012年11月までには広大な工場の屋根の全てにソーラーパネルが設置されていることが確認できます。

そして、写真右下の2015年4月の航空写真のようになっていたことが分かります。

拡大のきっかけはi-cubeの発売?

一条工務店の売れ筋商品は、i-cubeとi-smartと思います。工場の増強が開始されたのは2010年となっており、i-smartの発売は2011年4月に告知が行われ実際に家が建ち始めたのは2012年12月からです。よって、一条工務店フィリピン工場の拡大はi-smartの発売よりも前に開始されていたことになります。

このことから、フィリピン工場を拡大する契機となったのはi-cubeの発売開始と、その売れ行きが好調であったことが背景にあると推察されます。

一条工務店躍進の背景

一条工務店はなぜ急激に販売棟数を伸ばせたのか?

冒頭で述べた週刊ダイヤモンドが書いていたように、一条工務店が急成長した(ように見えた)のはこのフィリピン工場の拡張があってこそと思います。

拡張されたフィリピン工場がなければ、年間1万棟を超える受注をこなすことはほぼ不可能です。

また、しばしば一条工務店を批判する声として、「常に営業マンを募集している」というものがあります。これを持って定着率の悪さと見る向きもありますが、上記のフィリピン工場の拡大を見てくると、違った面が見えてきます。

すなわち、生産設備は整っており、営業マンを大増員して、その営業マンが住宅を販売さえしてくれば、それを支える生産設備は整えることができたというのが背景にあるのだろうと思います。ただし、生産設備がいかに大規模化できて、営業マンを大量増員しても大きな課題が残ります。

それは、実際に稼働できる大工さんは大増員が困難であるという点です。しかし、現場の大工さんは急募をいくら掛けても人が集まる職業ではありません。。。

そのため、現場の大工さんは増やさずに生産量を増大させる策を立てる必要があったのだろうと思います。一条工務店が出した答えの一つがi-cubeとi-smartというツーバイ工法による、工場生産領域の拡大であったのだろうと思います。

一条工務店の従来の主力商品であるセゾンは軸組工法で建築する必要があるため、柱を加工して日本に輸出してそこで現場大工が組み立てを行う必要がありました。

これをツーバイ工法にすることで、壁の状態まで作り込んだ上で、日本に持ち込むことができれば、上棟期間を大幅に短縮することができます。

実際に我が家では窓もはめ込まれた状態でフィリピン工場から我が家まで届き、下記の写真のようにクレーンでつり上げて経った3日で上棟までが完了してしまったのです。

これによって、素人の直感ですが、上棟から引き渡しまでの期間をセゾンタイプだと3ヶ月程度要しているところを2ヶ月以下に短縮できたのではないかと思います。

こうすることで、同じ大工さんの人数でありながら、施工可能棟数は1.5倍から2倍まで増強できたことになります。

一条工務店のフィリピン工場、営業マンの大量増強、そして、ツーバイ工法のメリットを活かした上棟引き渡し期間の短縮の3つがそろった結果として、現在の一条工務店の躍進があるのだろうと思います。

ただし、これには問題が全く無いわけではなく、監督の人数も増強はしているものの若い監督が多いために、お客さんとの心理的な摩擦を起こしたり、そもそもの管理監督が不十分なケースなどが散見されているようにも思います。個人的には、我が家は大変恵まれていたためまったくそのような思い増しませんでしたが、他のお宅で監督と揉めるケースを見ていると監督側の若さ故に精神的な未熟さが目立つようには思っています。

一条工務店の急激な成長は1つの要素によって達成されたわけではない

問題はあるものの一条工務店が急成長してきたことは事実です。

一条工務店が急成長した理由を、その販売価格、「家は性能」のキャッチコピーに代表される住宅性能、特に全館床暖房と高断熱高気密、そして防蟻性能などを要因として挙げるケースがありますが、それは表面的な結果に過ぎないように思っています。

一条工務店のレベルの住宅性能を実現すること自体は難しいことではありません。決して簡単とは言えませんが、非常に優秀な研究者がいて新たなイノベーションの結果として高断熱高気密が実現できているわけではありません。

それを低価格で実現することはやはり難しいことですが、それも海外工場による一括生産を行えば、一条工務店よりも割安にはできなくても良い勝負までは持って行ける可能性はあります。そして、営業マンの大量雇用も、それ自体はできないことではありません。しかし、これら3つを順番に、そして、自己の資金を枯渇させることなく実現していくというのは容易ではありません。

私が1つ分からない一条工務店躍進の理由:優秀な人材

上記のような3つの背景も、実はそれは表層的な結果に過ぎないようにも思っています。上記を長期的な視点を持って、戦略的を立て、それを実現していくためには非常に優秀な人材が必要になるように思うのです。

決して、現在働いている一条工務店の従業員の方々が優秀では無いと言っているのではなくて、そういった人材とは異質な人材が必要になってくるように思えるのです。

個人的な感覚では、一番近い人物像としてはマッキンゼーなどの大手戦略コンサルの人たちなどが考えそうな戦略でもあるようには思えます。

そして、現在の一条工務店の社長は、いわゆる現場の人間ではなく、三和銀行出身の金融マンです。そのような意味では、マッキンゼーなどの戦略コンサルに最も近い人物像に該当はします。そして、経歴を見る限り数値をベースとして戦略を立てていくという観点からは極めて優秀な人である事も間違い無いのだろうと思います。

ただ、戦略コンサル系の人たちは大抵の場合、老練さというか、泥臭さがあまりないという印象も持っています。これは別に悪く言っているわけでは無く、現場でたたき上げてきた経験がないが故の洗練であって、洗練されたものと泥臭さを融合することは容易ではないと言うだけです。私自身が後者に近い存在であるため、余計に違和感を感じるのだと思います。もちろん、にできないだけで似たような経歴の人であればそれができるという可能性もありますが。。。

一条工務店が躍進する過程を見てくると、その過程にはそういった洗練された戦略と同時に、泥臭さというか、老獪さのようなものも感じるのです。

当然、老獪さを持ちつつ、洗練された戦略を立案し、それを実行に移せるようなスーパーマンのような人がいないわけではないとは思います。ただ、普通に考えて、そんな人材を獲得できるのは、世界トップレベルの企業だけで、大変失礼な言い方を承知の上で言えば、一条工務店のような知名度が低く海のものとも山のものともわからない企業に入ってくれるかというと、、、、個人的には疑問です。

3本の矢ではありませんが、多数の人間が集まればそれなりに優秀な戦略立案と実行は可能と思うのですが、一条工務店の経営スタイルは多数決型とは正反対の完全トップダウン型です。多数決を経て尖ったことができるとは到底思えません。積水ハウスなどを見ていると、一条工務店とは真逆で優秀な人たちの多数決型の経営と商品開発のように見えます。

現在の一条工務店を外から見ている限り、優れた戦略があれば、誰が反対してもそれを押しのけて意思決定できる創業者がいます。一条工務店で最終意思決定をしているのは、創業者の方であろうことは容易に想像が付きます。そして、意思決定された戦略を実行に移せる、数値に基づいた堅実な実行ができる優秀な経営者もいます。

しかし、私には全く分からないのが、戦略を立てている人物像が全く見えないのが不思議に感じますし、そして、そのような人物が一体誰なのかが全く分からないのです。別に顧客がそんなことを知っておく必要は全く無いのですがなんともモヤモヤしてしまうのです。

可能性としては、創業者の方が非常に優れていて、多少抽象的な段階であっても優れた戦略を立てていて、現在の社長である宮地剛さんが抽象度の高い戦略であってもそれを実行に移せる能力を有している可能性も高いように思っています。しかし、創業者の方は資料などを見ている限り既に70歳を過ぎた高齢の方と思います。そして、一条工務店を成長させてきたのも創業者の大澄賢次郎さんですから可能性が無いわけではありません。しかし、何十年もセゾン系の軸組工法で来ていた人が、上記のような戦略を新しく立てて、そして自社のこれまで培ってきた工場生産ノウハウを捨てるとまでは言わないまでも、180度転換してツーバイ工法に舵を切れるのか?というとものすごく違和感を感じます。

一条工務店の経営層の方は社長の宮地剛さんを除いて、誰一人として表面に出てきません。そのため、そもそも見えにくい会社ではあるのですが、洗練された戦略を立案できる人がいるのでは無いかな?と思っており、そうした優秀な人材こそが結果として、一条工務店躍進の背景にあるように思うのです。現場から上がってきたアイデアや意見を吸い上げ、長期的な視点で市場を見て、戦略を立てているのはいったい誰なのでしょうか???そうした人材が上記のような方達と融合した結果として一条工務店の躍進があるのかな?と思うのです。

まあ、良く分からないことが多い一条工務店ですが、かなり巨大なフィリピン工場の存在だけは明らかなようです^^

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