反省・・・私はタイルしか見ていなかった。一条工務店は内部も見ていた。

こんばんは。さすけです。

先日私のブログをご覧になっていただいた方に謝らなくてはなりません。私は、タイル施工について一条工務店が品質を軽視しているのでは無いかと書きました。

しかし、それは私の誤解がありました。


私の記事を読まれて不安に思われた皆様、一条工務店の関係者の皆様、本当に申し訳ございませんでした。私の思い違いをどうかお許し下さい。


掲示板などで、「さすけは思い込みが激しい」と書かれていましたが、まさにご指摘の通りで、私の思い込みによる誤解でした。。。本当にすみません。反省します。。。

また、誤解に基づくものではあったものの、指摘事項のうち一条工務店が修正すべき点については、素早い対応をとっていただきました。本当にありがとうございます。

要約すると
・ コストを重視して品質を軽視しているのでは無いか
→私の誤解:事実は品質を重視した結果、生じた目地だった。

・ 1Fと2F部分で目地幅が異なる部分があるのは不自然。
今後の施工では、不自然な目地幅はなくなる

・ 現場によって説明が異なる(目地幅の意味を現場が知らされていない)
→現場に対して、なぜ目地幅が異なる部分があるか、その理由を通達する。

・ 目地を無くすべく、新型タイルがHRDで作られている
→私の誤報:目地は必要なもの。

・ 既存住宅への対応
実態を把握の上、必要と判断される場合は対応する

以上です。

今回の件を通して、一条工務店が言う「お客様以上にお客様の家づくりを熱心であろう」というキャッチフレーズが単なる宣伝文句になってしまっているわけでは無いことを知ることができました。

「思い込みが激しい」と言われているさなかに、また思い込みの激しそうな文章になることは私の個性とおもってご容赦ください。^^;
内容の是非を含めて、読まれた方に判断してもらえればと私は思っています。

私としては私自身が反省しなくてはいけない一方で、少しうれしくも感じています。というのも、今回の件で私の想像が正しかったならば、それは結果的に私の家が良くないものになってしまうと言うことです。しかし、結果的にそうではなかったということで、本当に良い家を建ててくれる。そんな予感を持つことができたからです。

前回私がアップした記事については文中でも書いていましたように私の間違いがわかれば、削除すると書かせていただいておりましたとおり、削除いたします。

* なぜ異なる目地幅が存在するのか?
まず、以下の写真をご覧下さい。

このように、目地の幅が異なっている部分があることが何故なのか?その点について私が理解した範囲で説明をさせていただきます。

私はこの隙間を見たときに、単純にあと1cm長いタイルを作っていれば解決できる問題と考えていました。

しかし、それではダメだったのです。

* 私の誤解:私はタイルしか見ていなかった・一条工務店は構造も見ていた。
まさに、この一言に尽きます。私は、タイルの目地(隙間)が生じることを考える上で、タイルしか見ていませんでした。対して、一条工務店は内部の構造までを考えていました。

私が見ていたのは上図のように壁面を上から見た壁面断面図のうち、オレンジで示したタイルとその隙間部分しか見ていませんでした。しかし実際の壁面はおおよそ上記のような構造をしています。実際の壁面は20cm程度あり、内部には濃い青で示した2×6の角材が入っています。これが問題だったのです。

皆さんがよくご存じのように、木材は温度や湿度で収縮します。特に、木材と木材の接合部分ではそれが顕著です。また、2×6工法では木材を複数積み重ねて使用するので、その動きも加わります。

さらに、このパネルはフィリピンで製造されます。気候の異なる日本にこれを持ってくると・・・、タイルがずれてしまうのです。ずれ方は当然ばらつきますが、パネル状の板の上にタイルが貼られていれば幅3mmの目地で施工しても問題はおこりません。しかし、パネルの接合部分(コーナー部分)では3mm幅以上に誤差が生じてしまいます。

そこで、パネル接合部分についてはクリアランスとして8mmの目地を採用したというのが理由でした。

*  目地幅を変更した理由 

では、なぜi-smart発売当初に建った成田の展示場では3mmの目地になっていたのか?そして、それをわざわざ広い目地幅に変更したのか?
私は、これは改悪では無いかと考えました。しかし、これは間違いでした。

成田の展示場が建ったあと、日本の気候によってパネル接合部分のばらつきが出てしまい、製造された方たち自らが「これでは満足のいく家にならない」と考えたそうです
そこで、対策を考えた結果が、パネル接合部分に8mmの目地を採用することだったようなのです。これによって、1Fと2Fに1本通ったデザインとしてして成立させつつ、誤差を吸収し得る施工方法として8mmの目地が採用されたとのことでした。

よって、「コストがかかるから隙間開けとけば良くね?」と言う考え方ではなく、「コストはかかってしまうけれど、見た目を重視しよう」とした結果の産物でした。この話を聞いたとき、本当に申し訳なく思いました。
* 1Fと2Fで目地の幅が異なる例について
私が、特に気になるとした1Fと2Fで異なる目地幅になってしまう箇所についても確認しました。


上図のように上下でコーナー位置が異なる施工において、赤い部分が目地幅8mm、青い部分が目地幅3mmとなってしまう点については、一条工務店がその問題をきちんと認識できていなかったとのことでした。

検討の結果、上図のように1Fと2Fで目地幅が変わってしまうようなケースは、長さが短いため、目地幅3mmでいけるとの判断があったそうです。よって、今後建てられるi-smartでは途中で目地幅が変わってしまうと言う施工は無くなるとのことでした。また、既に建った住宅については「実態を把握の上、必要と判断される場合は対応する」との回答でした。

* 施工の精度(一条工務店の基準)
今回私が本当に勉強になった部分として、「木材の難しさ」があります。
タイルの目地については、フィリピンの工場で作る段階では通常の目地幅を3mm、パネル接合部の目地幅を8mmとして設計・生産しているとのことでした。
しかし、先に書かせていただいたように、木材を使った家は工業製品とは異なる尺度での精度で作られているものなのだと改めて認識させられました。私はこの部分も自分の考えに誤りがあったと考えています。私は家を工業製品と同様に考えて、単純に一条工務店の基準があれば良いでは無いかと安易に思っていました。しかし、木材が温湿度で収縮を行う中でそれが現実的ではない、または、非常に困難なことであると言うことが非常に良く理解できました。

そして、一条工務店がその精度を向上させるために考えられる限りを考えてくれている、そう感じることができたのです。

これを言ってしまうとじゃあ鉄骨が良いのかと思われるかも知れませんが、両者それぞれにメリット・デメリットがあります。そのような中で、一条工務店の方のお話しを聞いていると、その精度を上げるために一条工務店が非常によく研究をされている点が印象に残りました。

その結果、一条工務店に建ててもらう家では木材の持つ良さを十分に引き出してもらえていると、私は思うに至りました。

 

正直、これは人によって考え方、感じ方が全く異なる部分だと思います。一条工務店は、自分たちで全面にタイルを貼れる、と言ったのだから工業製品並みの精度で貼ってもらわなくては困るというのも考え方としては否定することはできません。また、大きな会社なのだから精度の高い製品を出して当たり前、そんな考え方も分からないではありません。しかし、私には私の家を工業製品並みにタイルを貼ってくれと言い切ることができない、というのが私なりの一つの結論です

* 現場による施工の違い、説明の違い
現場監督によって、対応が異なる、説明が異なっているという点についても伺いました。

結果的には、上記のように良かれと思ってやっていた部分があり、結果的にうまく現場まで情報が共有されていなかったと言うことのようです。そのため、今後はこのタイルの件については、目地の幅が異なる箇所がある理由を現場に通達してくれると言うことになったようです

これは私が話しを聞いていての感想ですが、一条工務店では常に家を良い方に改良していく、それが当たり前のように行われているという印象を強く持ちました。

そして、通常、そのような改良は私達が気がつかない、見えない部分で行われていますこの点は私が一条工務店を選んで良かったと思えた点です。 一方で、改良していくことが当たり前すぎて、それが報告されていない、なんだったら現場の方にも伝えずに、一条工務店は変なルールでしばるな~、などと思われてしまっているように思うのです。それは私達顧客から見ればなおさらです。

しかし、今回はその改良が私達の目に入る部分、特に外壁タイルという「気になる部分」に及び、しかもそれが見た目を損なうリスクを負っていたために、今回の問題が生じたように思いました。

好意的に取りすぎだと、思われるかも知れませんが私の正直な感想は、今回の件は「改良が当たり前であるが故に起こってしまった」と思うに至りました。

* 最後にヒトコト:コミュニケーションの大切さ
一方的にブログで書いておいて、コミュニケーションとか寝ぼけるな!、と怒られそうですが、さらには反省しているとか言いつつあまり反省が見られないとおしかりを受けそうですが、最後にちょっと言わせてください! あ、これも思い込みによる突っ走りです^^

私が上記の話を伺っていて本当に思ったのは、「なぜそれを先に言ってくれない」ということでした。

一条工務店の方にしてみれば、「なぜ聞いてくれない!」だったと思います。上記のように考え抜いた結果出した結果ですから、おそらくは「ふざけるな、自分たちはきちんとお客様の為に考えいるよ!そんなんじゃない!」そう思われたと思います。

先の精度のところで書いたように人によって受け止め方に違いはあると思います。また、これは私の性格に起因するところが大きいかも知れません。私は、「理由さえ分かっていれば」、そしてそれが「本気で考えてくれた結果」であるならば多少問題があったとしても、受け入れることができると思っています

 

何しろ、私の家は私が良いと思えればそれで良いのです^^

誰かに「タイルがずれてない?」と聞かれたとき、私が「いやいや、これには斯く斯く然々、こんな理由があって~」と自信満々に説明できるのと、苦笑いせざるを得なくなるのでは満足感に天と地ほどの違いがあります。

今回の件を通して、私は一つの話を思い出しました。オーヘンリーの「賢者の贈り物」です。

「夫は懐中時計を売って妻に櫛を買い 妻は髪を売って懐中時計の鎖を買った」

と言う話です。

私は勝手にこの話の教訓を「コミュニケーションって大切だよね」だと思っています。今回、i-smartを我が子と例えられたコメントがありました。お互いが子のことを考えるなら、双方でコミュニケーションを取らないといけないのではないかな~と。

 

奥ゆかしいのも良いけど、ちゃんと事前に説明してよ。。。
言ってくれなきゃ分からないよ。。。

 

以上がことの顛末です。ご迷惑をおかけした皆様本当に申し訳ございませんでした。

今後も思い込みで突っ走ることも多々あるかと思いますが、考えるきっかけ、議論のきっかけになっていただければ、まあ良いかな~と思っています\(^o^)/(←おい!)

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