ACQの安全性って?:対アメリカカンザイシロアリ!!すごいことに気がついた!(訂正)

こんばんは。さすけです。

上棟もすみ、毎日仕事帰りに家によって帰るのが楽しみです\(^o^)/

一条工務店で検討中の方に我が家を見に来て下さいね~と書いたら本当に近くで検討されている方がいらっしゃってビックリです^^
是非見学に来て下さいね~\(^o^)/

何でも公開してしまう私ですが、さすがに住所を公開するわけにはいかないので、とりあえずは一条工務店で検討中の方等営業さんに連れてきてもらえる方限定でお願いできればと思います^^

もしも一条工務店で検討したいけど、まだ担当者が決まってないんだけど~という方は我が家の営業さんで良ければ紹介しますよ^^

我が家の営業さんに付いてはここここら辺で少し書いています。一条工務店勤続13年のベテランの営業さんになります。間違っても押しかけて強烈に営業をかけられたり、他社の悪口言いまくったりということだけは無いです^^;

紹介を受けると、オプションのカップボードなどがサービスになるはずです。そして、紹介した私は3万円?かもらえるはずです!どうせ値引きしてくれないし、ここで稼ぐか~!!もし本当に検討されるならメッセージをいただければと思います。使い方がわからなければコメント下さい。(でもブログでこんなことしちゃダメ!って言われてサービスが付かなかったらごめんなさい。)

で、そんな小遣い稼ぎを考えつつ、監督さんから送られてきた写真によると無事に屋根も張られたようです。

監督さんが撮影してくれた写真をご紹介です。屋根が広いです!全面に太陽光発電パネルが引き詰められたらさぞかし壮観でしょうね\(^o^)/

軒も深くて良い感じです!

で、本日の本題です・・・・マエオキガナガイ

皆さん一条工務店のシロアリ対策ってどう思われますか?

気にならない方は全く気にならない分野と思いますが、気にされる方はすごく気にされる分野のように思います。

そもそも、シロアリなんて見たこともないし、高いお金を払ってACQなんていう変な薬剤使うより、何もしない方がよくない?

という方もいらっしゃると思います。また、

安全安全って言うけど、どうも信じられない。そもそも、薬漬けの家なんて怖い

思われる場合もあると思います。

[2012/07/09訂正:先にアップした記事では一条工務店がアメリカカンザイシロアリに対策をとっているように書いてしまいましたが、その後確認したところ、2F外壁回りへのACQ処理は昔から行われているものであり、アメリカカンザイシロアリ向けの対策ではないとのことでした。毎度間違えてしまいすみませんm(_ _)m訂正してお詫びします。
アメリカカンザイシロアリは小屋裏の木材も食害しますが、小屋裏木材まではACQ処理されていないためアメリカカンザイシロアリへの万全な対策とはなっていません。ただ、何もしないよりは一定程度効果があるという文献もあり、アメリカカンザイシロアリに対する一定の抑止になっている可能性はあります。]


私が積水ハウス(大きい会社だから名前出しちゃいます^^)のオープンハウスで出会った営業さんは、

「個人的な感想ではあるんですが、私は薬漬けの家に住むのはちょっと怖いですね~、やっぱり農薬とかは怖いですし~、一条さんもすばらしい家を建てるんですが、あの緑色の構造材を見るとちょっと。。。。他社様の悪口ではないんです。本当に一条さんもすばらしい家を建てると思うんですが、あれだけはちょっと~」

と、それはそれは神妙な面持ちで話してくれました^^;;;

で、ですよ。これは我が家の担当営業さんの話で大変申し訳ないのですが、ACQって安全なんですか?という問いに

「ACQは公園の遊具などでも使われていて、安全な防腐防蟻剤だと思います。」

とおっしゃっていました。

厳しい言い方ですが正直どっちもどっちです。

積水ハウスも一条工務店も営業マンの営業トークとして、こういった対応をするように会社から言われているのだと思います。gamaさんなんかも同じことを言われたようなので、少なくとも一条工務店の場合は研修か何かでそういう風に対応するのがよいですよ、と言われているのだと思います。

あ、あと一応フォローしておくと、我が家の営業さんの上記の発言は、私が契約前の加圧注入って何?状態のころにされた回答です。その後、ACQが安全である根拠が知りたい、というメールでの質問には

「株式会社コシイプレザービング製のマイトレックACQという商品を使用しております。
ACQのLD50の数値は、29,000mg/kgであり、砂糖とほぼ同じ数値です。表面塗布薬剤は業界団体の認定しか受けていないのに対して、ACQはJIS・JAS共に認定を受けております。」(原文ママ)

という回答が来ました。ここで個人的に感心したのは一言も「だから安全です」ということを書いていなかったことです。契約前の顧客である私は、ACQに対して不安に思っているのだから、「だから安全です」と言いたかったと思うのですが、それを言わなかったことがちょっと嬉しかったです。まあ、そのあたりは「砂糖とほぼ同じ数値です」あたりににじみ出ていますが^^;;;

話を戻します。なぜ、どっちもどっちかというと、積水の担当者には「なぜ薬漬けだと危険なの?」という質問に対して「ホント悪く言うつもりは無いんです。私は普段野菜も無農薬のものを買うようにしていて、ちょっと気になるだけで個人的な感想なので~」と逃げられました。

個人的感想で危なそうって、、、ホントどうでも良いです。

で、「公園で使ってるから安全です」ってハウスメーカーをまわっていると良く聞く言葉なんですが、意味が分かりません。非常に心広く受けるならば「子供たちが遊ぶ公園のような場所でも採用されているくらい安全なんですよ~」と言いたいのでしょうが、別に公園の基準ってそんなに厳しくないような。。。そもそも、公園は外にあるものであって、有害化学物質暴露の影響は低いです。。。。

私が知りたいのは、個人的感想でも、公園での採用実績でもありません。

ACQの加圧注入木材をを我が家で採用して数十年その薬剤に暴露しても人体への影響が十分に少ないかどうかのです。。。。

・ そもそもACQって何?
ACQはAlkaline Copper Quaternaryの略です。
直訳すると「銅及び第四アンモニウム塩」といった感じでしょうか?日本語で書いても意味分かりませんね。。。。

一条工務店が使用するマイトレックACQの有効成分を見てみると
・ 塩化ベンザルコニウム:7.2%
・ 酸化銅:9.0%
・ アンモニア:1%

となっています。

ちなみに、他社で「ACQなんて使っていたらシックハウス症候群になりますよ」などと言われましたが、ACQにはシックハウス症候群の原因物質であるVOC類は含まれていません。シックハウス症候群の原因物質で防蟻効果のある薬剤としてはクロロピリホスがありますが、2003年の建築基準法改正に伴い建築材への使用が禁止されています。よって、現在新築の家を建てるにあたっては防蟻剤とシックハウスを関連づけて考える必要は無くなっています。もし、そういう営業マンに出会ってしまったら、そっと帰ってくるのが良いです。

もし本当にそう思っているならばプロとして勉強不足ですし、知っていてそういうことを言っているならば嘘つきです。どちらにしても良いことがないのです。

では、それぞれの薬剤について考えてみたいと思います。

塩化ベンザルコニウムは非常に一般的な殺菌・消毒薬です。ちょっと前まで目薬の防腐剤などに使用されていました。最近の防腐剤フリー目薬は防腐剤として塩化ベンザルコニウムを使用していないことを示しています。濃度が低ければ目に入れても問題は無いのですが、ドライアイの場合などに刺激が強いと言うことで最近は防腐剤フリーが一般的になってきています。一条工務店の工場見学に行くと、何の説明もなく「サイゼリア」のお手ふきがおいてあって何かと思ったら、有効成分欄に「塩化ベンザルコニウム」と書かれていました^^;;;

お子さんへの影響を懸念される方もいらっしゃると思いますが、塩化ベンザルコニウムは新生児集中治療室の殺菌剤として使われていたり、手術前に医師や看護師が手を洗うのもこの塩化ベンザルコニウムが使用されており、安全性は比較的高い殺菌・消毒薬です。また、赤ちゃん用のおしりふきなどにも使われていますから、肌に触れても基本的に安全な物質です。しばしば目にする「アルコールフリー」とされる除菌用品の多くに含まれています。この他にも、化粧水、制汗剤等々至る所に使われています。

ただし、これらはあくまで一般的に使われているという話であって、このことをもって安全とは言えません。特に、塩化ベンザルコニウム過敏症の方は一度医師に相談された方が良いかと思います。

続いて、酸化銅について考えてみます。
「酸化銅=緑青=危険」というイメージを持たれている方も居るかと思います。私も小さい頃に、10円玉で遊んで、手を洗っていないと「銅は猛毒なんだからちゃんと手を洗いなさい」と怒られたような記憶があります。また、国語の教科書に出ていた足尾銅山鉱毒事件で田中正造が天皇に直訴したという話を思い出して、漠然と銅=有害、というイメージを持っている方も多いと思います。

しかし、酸化銅については皆さん毎日触れています。そう10円玉です。10円玉は銅(95%)、亜鉛(3%)、スズ(2%)の合金でできていますが、空気にさらされている部分は酸化銅となっています。仮に酸化銅に強い有害性があったら。。。しゃれになりませんね^^;;

酸化銅が有毒であると学校で習ったという方も居るかも知れませんが、これは間違いです。1984年に緑青=有毒説は否定されています。また、足尾銅山については、公害の主要因は銅の精錬で発生した亜硫酸ガスであったと考えられています。

アンモニアには上記に比べると有害性が高い物質です。ただ・・・毎日皆さん体から出てますよね?一般にトイレ等の臭い成分の代表がアンモニアです。濃度が極端に高ければ強い有害性を持ちますが、そんな空間は人が住めないほど臭いはずです。。。

ACQというとなにやら難しい、怖い薬剤のイメージがあると思いますが、内容物自体はそれほど特殊なものではないことが分かるかと思います。

他のハウスメーカーの営業マンの中には「一条工務店のシロアリに対しての加圧注入剤を施してる木材は私どもとしては素手で触りたくもないですね。誰も触りませんよ。あんなに薬漬けの木材の中で住んでたら害になりますよ。」と話している方も居るようですが、正直気持ち悪さしか感じません。。。本当にそんなことを言うとは思えないのですが、まあネットの情報なので判断はご自身で。。。

・ 絶対安全か?
では、ACQは絶対安全なのか?と聞きたくなると思います。一条工務店の営業マンの中には「ACQは絶対に安全です」という方もいるようですが、これも間違いです。そう言いたい気持ちは分からなくはありませんが、やはり有害性はあります。問題はどういう局面でどの程度有害か、目的とする効果(防蟻・防腐)と有害性を比較して有利であるから採用しているというだけのことと思います。

世の中に「絶対に安全な薬品」というのはあり得ません。絶対に安全ということは、人体や環境に対して何の影響もないことを示します。よって、効果も全く期待できません。ですから、全ての薬品は必ず、一定量、一定濃度を超えると有害になります。

ACQの有害性のうち、急性毒性についてはまず考える必要は無いと思います。一条工務店の家に住んだ人たちが次々と謎の死を遂げていたら。。。それはビックリです^^;;

これは、毒物学者などと話すとしばしば聞く話ですが、例えば「わさびや唐辛子」などは現在の化学物質の基準に照らし合わせて試験をすれば、「劇物」に分類されて、毒劇物取り扱い責任者でなければ取り扱えなくなってしまう、という笑い話があります。

一般に劇物とは LD50(半数致死量) で50mg/kg以上300mg/kgの物質のことなのですが、唐辛子に含まれるカプサイシンはLD50(半数致死量)が60mg/kgとされており、60kgの人間であれば3.6gを摂取すると半数の人が死んでしまうのです。よって、食用にするどころか、劇物になります。あ、もちろんコーヒーもダメですよ!コーヒーに含まれるカフェインはLD50が200mg/kg弱なので劇物です。ちなみに、私達が最も身近に接する食塩は3g/kgですから、60kgの大人だと180gで半数致死量に達します。よく言われる茶碗1杯分の塩を飲むと死ぬというのはここから来ています。

で、防蟻剤に使われているACQの半数致死量はLD50は29g/kgですから、塩よりはよほど安全と言えます。ちょうど砂糖の毒性と同じ程度です。

以上は急性毒性の話です。慢性毒性については分かりません。

分かりませんなんて言うと不安になるかと思いますが、少なくとも慢性毒性を示す疫学調査の結果は見つかりませんでした。
唯一実験結果があった、塩化ベンザルコニウムについては1000倍に希釈した塩化ベンザルコニウム溶液のみを毎日飲ませたマウスでも臓器に対する異常は見られなかったとあったくらいです。

酸化銅については試験結果はないの?と思われるかも知れませんが、見つかりませんでした。一般的に新規物質については毒性試験というのは行われるのですが、古くから使用されてきた物質の毒性試験というのはほとんど行われることがないためです。信頼できそうな資料としてはこちらのようなものしかみつかりませんでした。

先の食品の例もそうですが、一般的な物質についての毒性試験、特に慢性毒性試験というのはほとんどありません。そのため、科学的に根拠を持った慢性毒性はわからないことがほとんどです。慢性毒性試験というのは、実験動物に対して長期間、相当な苦しみを与えます。また、ものすごく時間とお金がかかる実験です。そのため、古くから使われてきた物質については行わなくて良い、というのが一般的な認識になっています。

一応、「塩化ベンザルコニウム 毒性」とかで検索するとたくさん結果は出てくるのですが、科学的と思えるものがほとんどないような状況です。。。本当に似非科学が多すぎます。。。

・ でも自然のものの方が安全?
こういうことを書いても、やっぱり自然の物質の方が安全、と言う方もいます。私は常々この点に対して、非常に違和感を持っています。
自然のものなら安全というのは間違いです。例えば、トリカブトは山に自生している植物ですが、全く安全ではありません。キノコ類も多くの毒物を持っています。フグが持つテトロドトキシンなどは強力な毒物です。自然のものだから安全と言うことは全くありません。

防蟻効果が高いとされる、ヒノキもヒノキチオールという化学物質の効果として防蟻性能を発揮します。ヒノキチオールにもきちんと毒性があります。ヒノキチオールのLD50は800mg/kg程度です。一般に、ヒノキ油は1%程度のヒノキチオールを含有しているとされますから、溶液ベースにするとLD50は80g/kgとなります。LD50の指標で行けばACQよりも安全性が高いと言えないことはないかも知れませんが、ぶっちゃけ、ACQを1.8kg飲むことも、ヒノキ油を5kg飲むこともできないので両方とも十分に安全であると言う判断で問題ないように思います。

ハウスメーカーをまわっていると防蟻剤に付いては「あっちは危険で、こっちは安全」見たいな話をされますが、少なくとも防蟻をアピールする会社の使っている防蟻剤は現在の常識の範囲内で十分に安全性が高いと思って良いと思います。

・ シロアリ対策って必要?
シロアリなど普段見ることがないため、シロアリの為にお金をかけて加圧注入の木材を使うことに抵抗がある方もいらっしゃると思います。ただ、これは個人的な考えですが、保険と思ってやっておいた方が良いと思っています。というのも、シロアリは家の構造材を破壊してしまいます。よって、シロアリ被害に遭うと、家そのものを立て替える必要が出てきます。それには数千万円がかかりますから、保険と思えばそれほど高いとは思いません。

一条工務店で建てないかたも是非シロアリ対策はしておいた方が良いと思います。

で、そのシロアリですが日本には多くの種類のシロアリが住んでいます。このうち建築物に被害を与えるのは、ヤマトシロアリ、イエシロアリ、アメリカカンザイシロアリ、ダイコクシロアリになります。興味がありましたらこちら閲覧注意!シロアリ画像があります)をご覧下さい

それぞれが、違った生態を持っていて非常に難しい昆虫です。これは比較的よく知られていることですが、シロアリは「蟻」ではなく、ごっき~君の仲間です^^

日本では、ダイコクシロアリは沖縄などにしか居ないので、ここではおいておくと、千葉よりも南側の温かいところを好むイエシロアリと、北海道の一部以外のほとんどに住んでいるヤマトシロアリの二種類が幅をきかせていました。

・ アメリカカンザイシロアリ!!
そこに、あらたにアメリカカンザイシロアリという外来種のシロアリが加わりました。現在、アメリカカンザイシロアリが確認されているのは下の地域になります。

今後、全国に広がっていくことが懸念されています。

で、アメリカカンザイシロアリは何が怖いかというと、彼らはヒノキも普通に食べてしまうのです。。。京都大学の吉村剛氏らの研究「日本におけるアメリカカンザイシロアリ被害の現状と対策」によると、ヒノキやヒバといったシロアリに強いとされていた樹種も食害が確認されています。

よって、ヒノキを使っているから安心ですというのは、既に過去の話でアメリカカンザイシロアリが日本に住み着いてしまった現在では、ヒノキを使っても、ヒバを使っても防蟻処理が必要な状況にあります。

ただ、薬剤についてはアメリカカンザイシロアリについても、効果があるようで森林総合研究所の大村和香子氏らによる「アメリカカンザイシロアリに対する各種木材保存剤の性能評価」によると、ACQもアメリカカンザイシロアリに対して効果を有することが確認されています。ちょっとほっとしました。。。
ただ、アメリカカンザイシロアリがやっかいなのはこれだけではないのです。。。

さらにやっかいなのは、これまでの日本のシロアリは高い湿度を好み、乾いた木材に被害を及ぼすことは有りませんでした。よって、基本的に湿度が高くなりがちな土台部分、地面に近い部分について防蟻剤を散布しておけば被害に遭わずにすんだのです。

しかし、アメリカカンザイシロアリはその名前が示すとおり、「カンザイ=乾材」を好んで食餌します。よって、これまではシロアリ被害に遭うはずのなかった、2F外壁部分なども被害に遭ってしまうのです

で、ですよ。今日ビックリしたことがあるのです。
っていうか、今論文を読んでブログを書いていて気がついたのです。。。。

上棟が終わって見てみると、

の写真は2Fの軒下ですが分かるでしょうか?外壁に面した木材の色が変わっていて加圧注入されていたのです。

さらには、

これは2Fの上にのった屋根下ですが、こんなところまで防蟻処理してあるではないですか。。。

「防蟻処理は1Fだけじゃなかったんですか?」と聞いたら、監督さんが仕様変更があって2Fの外壁材は防蟻処理することになったんです~、という回答でした。それを聞いたときは「ふ~ん」という程度でした。[注:昔からここは防蟻処理がされていたとのことです]

しかし、今ブログを書くために調べていて、全てのつじつまがあいました。思い込みでした。。。ゴメンチャイ

すごい!!本当にすごいです。

私は自分が調べることを先に調べて、それに対応してくれていると本当に嬉しくなります。なんでアピールしないかは意味不明ですが、一条工務店なのでもう慣れました^^;

本当に今気がついたので未確認ですが、間違いなくアメリカカンザイシロアリを意識しての仕様変更と思います。[訂正:違いました。。。アメリカカンザイシロアリ対策ではなく、雨ぬれによる防腐対策とのことです。]こういうことはもっともっとアピールして良いと思うのです。ナンデコッソリヤルノ??

だってですよ。木材の扱いに強いこだわりのありそうな住友林業の家は地面から1mの高さまでしか防蟻処理していないのです。 

なんでこんなすごい仕様変更をアピールしないんでしょうか??全く理解不能です^^;;;営業さんも、私と一緒に上棟を見ながら「仕様変更があったんですね~」なんて話していたので知らないのだと思います。

一条工務店は「君はどこまで分かるかな?」とかいいながらお客を試しているとしか思えません.。。。いや、楽しいからいいんですけどね。ってか、私と我が家の営業さんだけが知らなくて、他の人は知っていたのでしょうか??

アメリカカンザイシロアリは現時点では、それほど広範囲に被害を及ぼしているわけではありませんが、20年後にはどうなっているかわかりません。その点、こうして対応をとってくれていることは安心につながります。[訂正:アメリカカンザイシロアリ対策としては不十分でした。特に2F小屋裏等は防蟻されていないためアメリカカンザイシロアリに食害される可能性は残っています。]

・ ACQは完璧か?

ACQは完全な防蟻剤で、もうこれ以上のものはないのか?と思われると思います。ACQは国内で使える防蟻剤の中では効果が高いと言えます。

ただ、薬剤というのは常に進化しています。森林総研の松永浩史氏らによる「微粒子型銅系保存剤(MCQ、MCA)について」という論文によると、2006年にアメリカで発売されたMCQという加圧注入の新しい防蟻・防腐剤が発売され、2008年にはシェアが75%に達しているそうです。

このMCQはACQと比較して防蟻性能、防腐性能は同等程度でありながら、ACQの欠点である金属腐食性が低いという特徴を持っています。このことは、家の長期耐久性に大きな影響を及ぼすと推察されます。特に2×4のように金属部品を多く使用している場合、おそらく腐食を意識した対策は取られていると思いますが、それでも影響は大きいと思います。

2010年時点では日本には入ってきていなかったようですが、既に楽天などではMCQを加圧注入したウッドデッキ用木材などが販売されているので、国内で普及するのも時間の問題と 思います。来年あたりになったら、一条工務店の防蟻剤が変わっていたりして^^;そのときも多分いつの間にか変わっていたりしますよ。。。絶対アピールしてくれなそ~。。。。

・ 対一条工務店向け営業トーク!!
以上、ACQの安全性についてはまず問題がなさそうです。また、一条工務店がアメリカカンザイシロアリに対する対応をとっているようで、そのことに驚きました。

で、本日はちょっと一条工務店のACQを褒めすぎな気もするし、他社の悪口っぽいこともかいてしまったので、反省を含めて、対一条工務店向け営業トークを考えてみました!!\(^o^)/って、一条工務店と関係ない営業さんは私のブログを見ていないですね。。。

なんて言うか「ACQは毒だ」とか、「薬漬けの家はちょっと」とか、そんな批判はもうやめましょうよ。。。なんか、進歩がなくて寂しいです。そんなくだらないことばっかりやっていると、誰も得をしません。

そこで、お互いが切磋琢磨できるような営業トークを考えてみました!!

ACQを批判するときはACQは金属の腐食性が強いんです。アメリカではとACQからMCQという加圧注入剤に変わっていて、8割近いシェアになっているんです。確かにACQは防蟻性能は高いし、アメリカカンザイシロアリと言う外来種のシロアリにも対策がとられているようですが、一条さんの家は釘などもたくさん使っていますし、長期的に見た場合、釘などが腐食するときちんと性能が維持できるのか心配ですよね。」と神妙な面持ちで言ってはどうでしょうか???もちろん自社の製品はより高い水準の対策をとっておかないとダメですよ^^

嘘も言っていないし、批判もしていないです。さらに詳しく知りたければ先の論文を送ってあげれば良いです^^どうですか?使ってみませんか???

で、一条工務店としてはこれに対応可能な家造りを目指して下さいね!!\(^o^)/もし既に対応が取られているなら教えて下さい!

そして、一条工務店の営業マンの方々も、お客さんに「ACQって腐食性が高いらしいけど、長期的に見て大丈夫なの?」と聞かれたときには、くれぐれも「大丈夫です!」とか答えないで下さいね^^ どのような対応をしているのかをきちんと説明して下さい。

こうして、ライバル同士が論理的に相互の批判をしていくことで、適正な競争が起こって、最終的には顧客である我々はより良い家を手に入れることができます\(^o^)/

で、こんなことを書いていたらこの競争を加速させるすごく面白い(←おまえだけだと言われますが)ことを考えついてしまいました!!

「住友林業・積水ハウスの営業マン向け、対一条工務店営業トークシリーズ」とかやったら面白くないですかね?「外の空気は毒」とか「ACQは不安」とかそんなのどうでもいいです。もっともっと深く突っ込んで相手を理解して批判できる環境ができたら楽しくないですかね??
科学的な批判を相互にできるようになったらより健全な競争が生まれそうな気がします\(^o^)/

で、ちょっと自分のブログ村のポイントを見てみたら、今インテリアと注文住宅カテゴリーのポイントをそのまま住友林業カテゴリに移動すれば住友林業カテゴリで1位か2位に表示されそうです。これなら住友林業の営業さんにも見てもらえそうです!!それが終わったら次は積水ハウスカテゴリーに移動して。。。

でもな~そんなことしたら一条工務店の展示場にいけなくなっちゃうしな~。展示場に行って塩まかれたらどうしよ~^^;;

ということで、ちょっと腹黒くなりすぎてしまったので終わります!!

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