こんばんは。さすけです\(^o^)/
我が家では、一条工務店のオプションであるタキロンのアメマルシェ120Lという雨水タンクを採用しました。
雨水タンクのことはブログなどでもあまり見かけないのでレビューしてみたいと思います\(^o^)/
雨水タンクの概要
雨水タンクというのは、名前の通り雨水をタンクにためておいて庭の水やりなどに使うためのタンクです。
一条工務店の正式オプションとなっている雨水タンクは、タキロン社のアメマルシェという雨水タンクになります。
容量は120Lとなっています。
オプション価格
オプション価格は2012年当時で施工費込みで31000円でした。この価格が高いか安いかは人によってかなり感じ方が違うように思います。
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雨水がたまるのにかかる時間
雨水タンクを導入する際、いまいちわからなかったのがこの点です。
我が家と同じようにi-smartの多くで採用されている片流れの屋根であれば、本降りの雨であれば1晩、少し弱い雨であれば丸1日降っていれば雨水タンクは満タンになります。
せっかく雨水タンクを導入したのに、全然雨水がたまらないと言うことはありませんでした^^
雨水タンクは元を取ろうと思って導入しない方が良いです^^;
雨水タンクを導入することで、水道料金の元が取れるのではないかと思う方も多いかと思いますが、これは正直微妙です。
茨城県つくば市の水道料金は1㎥メートルあたり上水道が116円、下水道が137円ですから、1㎥メートル当たり253円となります。
雨水タンク、アメマルシェの容量は120リットルですから、満タン状態で30.4円分の水が入っていることになります。
つくば市の年間降水日数は107日です。雨量が多いひも少ないひもありますから、2回の雨で1回雨水タンクが満タンになると仮定すれば、年間約50回雨水タンクを満タンにすることができる事になります。イメージとしては毎日の草木への水やりを雨水タンクの水を使って行って、1週間に1回程度の雨で雨水タンクが満タンになるイメージです。
50回/年×30.4円/回=1520円/年
となります。ということはですよ。。。
それに対して、雨水タンク雨マルシェのオプション価格は31000円ですから元を取るためには20年以上もこの雨水タンクを使い続けなければなりません。。。
雨水タンク自体は簡単に壊れるものではないので、もしかしたら20年程度は持つかも知れないですが、それ以前に壊れてしまう可能性も高いように思います^^;;
それに、そもそも常に雨水タンクの水を使い切るというのはかなり無理があります。ですから、実際に元を取ろうと思ったら30年程度は使わないと元が取れないと思います。
つくば市の水道料金は全国的に見ても高くも安くもないので、どの地域にお住まいであっても
雨水タンクで水道料金を節約したい!
と思って雨水タンクを導入するくらいならば、節水型の洗濯機やトイレを使ったり、お風呂の水の推移を1段下げた方が効率的と思います^^
じゃあ何で雨水タンクなんて導入したの?
一言で言ってしまえば、何となく楽しそうだから!と言うことになるのですが、いくつか理由があります。
震災への備え
これは東日本大震災の経験から思った事ですが、茨城県つくば市は東日本大震災で建物等の被害は受けませんでした。
しかし、数日間の断続的な断水と停電がありました。
私が住む地域では震災翌日から断水がはじまりました。幸いすぐに自衛隊の給水車が近くの公民館まで来てくれたのですが、その際、一番大変だったのが給水車から水をもらってくる作業でした。120リットル、すなわち100kg以上の荷物を運ぶのって相当に大変です。1回で運べる水の量はせいぜい50リットルくらいが限界でした。トイレを1回流すのに 必要な水は約10リットルです。そうすると、せっかく運んで来ても3人家族であれば1日も持たないのです。。。
そもそも、震災から2日程度は飲用水のみの配布でトイレを流す際の水などは給水車から供給されませんでした。そのため、お風呂の残り湯で対応していました。
そのときの経験から雨水タンクがあれば、便利かな~と思ったのも導入の理由の一つです。
ただ、震災対応だけならば常にお風呂に残り湯を貯めておいて次に沸かすときに水を抜くようにすれば、良いと思います^^
お風呂の水は約200リットルありますから、数日間はこの水でトイレを流すことができます。雨水タンクはあくまでその補助としての役割です。
気兼ねなく水を使いたい
最近は毎年夏になると節水の報道があります。
特に夏場に水道水を使って草木に水やりをするというのはどうにも気兼ねします。
その際、雨水タンクの水であれば節水のさなかであっても気兼ねなく水が使えます\(^o^)/
なんとなくもったいないから
実はこの理由が一番のような気もするのですが、水道水は飲用にも使える水です。
合理的に考えれば水道水を使った方が安上がりになることもわかっていても、何となくもったいない気がしてしまうのです。。。。
その点、雨水であればそもそも飲用には使えないわけですし、何もしなくても流れてしまうものですからいくら使っても罪悪感がないと思えるのです^^;;
雨水タンクを導入したのはこの「なんとなく」という理由が大きい気がします。
雨水タンクの使い勝手は?
雨水タンクを導入しようと思ったとき気になるのはその使い勝手と思います。
ぶっちゃけて言えば、水道の方が遥かに便利です。。。
水道水であれば、ホースをつないで蛇口をひねれば水圧で水が吹き出てきます。
しかし、雨水タンクの水には水圧は掛かっていませんからホースをつないで水やりをすることはできません。
そのため、一旦じょうろなどに水を入れてから水やりをすることになりますから、使い勝手では水道水にかないません。。。
自分で買って取り付けられる?
雨水タンクのようなものであれば、わざわざオプションでお願いしないでも、自分で取り付けられるんじゃない?と思われる方も多いと思います。
ただ、自分で取り付けることはお勧めしません!!
自分で買った方が高い
まず価格ですが、このアメマルシェはネット等で購入してもだいたい3万円します。さらには転倒防止の鎖などのオプションが必要になり、代替35000円程度掛かってしまいます。一条工務店のオプション価格が31000円ですから、オプションでお願いした方が安いです。。。
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転倒防止金具の取付が大変
また、一条工務店にオプションでお願いすると転倒防止用の金具を取り付ける場所に補強板を入れておいてくれます。
我が家の場合だと、施工連絡票として
このような形で雨水タンクを取り付けたい場所に補強用の板を入れるよう指示する連絡票を作ってくれました。
実際には
こんな感じで補強板が入っています。ここに
こんな風に雨水タンクを設置して転倒防止用の鎖を補強板に取り付けてくれます。
雨水タンクは満タンになると120kg以上の重量ですから転倒してしまうと大けがをしてしまいかねません。その点からも自分で取り付けるのではなく事前に打ち合わせをして取り付ける方が良いと思います。
雨樋が特殊なので専用のオプションが必要になる
一条工務店が使用している雨樋は一般的な雨樋に比べると細くて四角いタイプになります。
そのため、一般的な雨水ますですと取り付け金具の部分がオプションになってしまうことが多いです。
また、雨水タンクを取り付けるためには雨樋を切断しなくてはいけませんが、これも自分でおこなう場合は自己責任になってしまいますが、一条工務店にお願いしておけばきちんと対応してくれます。
そのため、もしも雨水タンクを取り付ける予定があるのであれば一条工務店にお願いする事をお勧めします\(^o^)/
便利にするための一工夫
実際に住んで見て、雨水タンクを使う中でやはり一番多いのは庭の水やりに使う雨水が最も多かったと思います。
雨水タンクの水を草木にやる際にはじょうろに水を入れて水やりをしなくてはなりません。。。これが面倒だったので、雨水タンクに水道ホースをつなぐ金具を取り付けて、ホースで水を取り出せるようにしました。ホースを畑のある場所に置いておけば重力で水が出てきますので、このようにして手抜きで水やりをしていました^^;
ホースの継ぎ手はホームセンターで購入したものです\(^o^)/
あとは、雨水タンクにケルヒャーをつないでウッドデッキの掃除にも使っていました!
雨水タンクからケルヒャーにホースを接続して、使っていました。
デッキの掃除には
このようなデッキ専用のオプションを取り付けることでデッキの掃除が簡単にできます。
このデッキ専用ブラシを購入するまで水圧だけで掃除をしていたのですが、 全身びしょびしょになっていました^^;
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私が使用しているケルヒャーのK4.900は雨水に対応していますが雨水を使用する場合は一旦水道から呼び水を入れて、その後雨水タンクに接続する必要があります。
また、雨水を使用する場合は
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が必要になるので、ご注意下さい!
雨水タンクの中の水は砂などが混じってしまっているので、それを除去するためのフィルターを取り付けて置かないとケルヒャーが壊れてしまいます。。。
雨水タンクの中にボウフラが沸いたりカビたりしない?
雨水タンクを導入する際は、雨水タンクの中がカビてしまったりボウフラがわいたりしないかというのが心配になると思います。
1年間使って見ての感想としては、フタをきちんとしておけば、カビが生えたりボウフラがわいたりすることはありませんでした。
また、大きなゴミが入らないように雨樋の側にフィルターのようなものが付いていますので、雨水タンクの中に枯れ葉などが入ってくることもありませんでした。
ただ、雨水に混ざっている砂埃までは除去できませんので、雨水タンクの中に砂が堆積して言ってしまいます。
実際に1年間使った雨水タンクの内部の写真が以下です。
内部に砂埃のようなものが貯まっているのがわかるかと思います。
私自身も、ブログに書くために内部を見てみたのですが結構砂が貯まっていますね^^;
1年に1回くらいは内部を掃除する必要があるかと思います。
雨水タンクはお勧めのオプション?
雨水タンクはお勧めのオプションか?と聞かれたら、特にお勧めするほどのことはないけど、あっても不便になることはないです^^;
オプション価格としてはそれほど高いわけでもないので、導入しておいても良いのかな~と思います。
ただ、どんな人にもお勧めか?と聞かれると、びみょ~です^^;
断水の際の風呂水+αとしての価値、そして夏場に気兼ねなく水やりをしたいと言うようなニーズには応えてくれると思います^^