こんばんは。さすけです。
先日、「この気密、いつまで持ちますか?C値の経年劣化:一条工務店の家のC値はどのくらい劣化するの??」と題して、気密の経年変化についてブログを書かせていただきました。
上の記事では、高気密高断熱住宅の施工を専門にしているFPの家が開示しているデータを元に、一条工務店の家の気密の劣化はどの程度なのだろうか?と考えて見ました。
我が家では
建築中:気密測定!一条工務店のC値は正しいのか?:気密測定器を試験してみました\(^o^)/
引き渡し後:一条工務店のC値測定方法は間違えている!!間違えているんだ~~
で書いたとおり、建築中+引き渡し後の2回、気密測定をしています。
建築中のC値は0.6㎠/㎡、引き渡し後は0.73㎠/㎡でした。引き渡し後に悪化したのは我が家で設置したサーバ収納の配管の影響と考えられるため、引き渡し前後で大幅なC値の悪化はなかったと考えました。
で、ですよ。引き渡しから1年4ヶ月がたった、2014年3月に3回目の気密測定を実施しました\(^o^)/
一条工務店では気密の経年劣化はきちんと測定しているの?
今回、我が家の監督さんを通じて、一条工務店は気密の経年劣化を測定しているのかについて問合せを行ってみました。。。
私はてっきり、サンプルを決めて年に1回くらい気密測定をしている住宅が複数あると思っていたのですが、一条工務店では気密の劣化についてのまとまった知見は持っていないとの回答でした。。。それでいいのか??
どうも、エリアなどでサンプルを決めてデータを取っている事例はあるそうなのですが、一条工務店本社としてデータを取りまとめることはしていないとのことでした。。。
いや、あの~、、、、大変言いにくいんですが、、、、
本当にそれでいいの??
と思ってしまいます^^;;
だって、一条工務店は高断熱高気密を売りにしています。そして、私が家を建てる前に行った一条工務店の工場見学では
C値が1以上の家のことを中気密住宅だ!
と言っていたんですよ。。。引き渡し段階での気密なんて言うのは、施主側にとっては本質的にどうでも良い話であって、その性能が長期間保つことができてはじめて本当の高性能住宅なんだと思うのです。。。。
FPの家のように、経年変化をきちんと測定して、経年劣化の存在を認めた上で、それを改善する努力をしているのであれば、仮に経年劣化があったとしても良いと思うのです。
しかし、引き渡し後の経年変化をきちんと計測もしていないというのでは
引き渡し後のことは知~らない
と言っているのと同じです。。。
これでは、やっぱりあんまりだと思うのです。。。
1年4ヶ月後の気密測定結果
とりあえず、言いたいことは色々ありますがまずは引き渡しから約1年4ヶ月を経た我が家の気密測定結果をご覧いただきたいと思います\(^o^)/
気密の測定はJISの規格通り、トイレの換気扇やロスガードの吸気口などのいわゆる計画換気部分は養生テープで目張りをしました。
前回と同様、このような状態にして窓サッシなどは一切、目張りをしていません^^
気密測定器の設置位置も3回とも同じ窓として、条件は全てそろえて気密を測定してもらいました\(^o^)/
気密測定1回目!!:え~!!
計画換気部分に目張りをした後、早速気密測定を開始です\(^o^)/
と、その前に!!監督と私で予想大会です!
私 「気密がいくつになるか予想しましょう!」
監 「う~ん、、劣化はあると思うんですよね~、0.9はいけると思います!」
私 「おっ!意外と強気ですね!!私は1.0は超えるんじゃないかな~と思います!」
などというどうでも良い会話をしつつ、
いざ尋常に勝負!!
と言わんばかりにスイッチが入りました!!
うぃ~んといううなり声と共に、測定が進んでいきます。ここで監督が
監 「測定が早く進んでいくときは、気密が取れているときなんですよ~!!」
と言って「勝った」と言わんばかりの優しい笑みを浮かべました。。。。私もやはり専門家には勝てないのか、、、どうせ負けるくらないならこっそり窓でも開けてやろうか、いやいや、自分の家なんだから気密が良いことに超したことがないなどと、本当にどうでも良い葛藤の中静かに気密測定の終了を待っていました。。。
気密測定器がぴ~ぴ~と終了の合図を告げました!!
早速監督が画面をのぞき込みます。。。そうして告げられた気密は!!!
監 「C値出ました!・・・・え”??、いや、1.2です。。。」
私 「いや~やっぱり気密は落ちますね~」
とほくそ笑みながら、言うと
監 「いや、1年ちょっとでこんなに気密が悪くなるわけないです。どこかが空いています!」
と言い出しました。私は、いやいや、気密は悪くなるもんだし、そんなもんだよ、勝負あったな!と思っていました。っていうか、、自分はC値が良い方が良いのか、悪い方が良いのかドッチなんだ??
せっかく気密測定器がフル稼働しているので、私も窓サッシなどから気密が漏れていないかをチェックしていきます。
窓サッシからの気密漏れは特に感じませんでした。そうこうしていると、監督が
監 「ここから漏れてる!」
という声と共に、床下収納に私も手をかざすように誘導しました。
確かに漏れています。。。
私は内心、床下収納の入り口のパッキンがダメになってしまったのか?たった1年で??一条工務店の品質は大丈夫なのか??などと疑いのまなざしを向けていると監督がおもむろに床下収納の扉を持ち上げて中をのぞき込みました。。。
監 「あっ、これですね!床下収納の扉にものが挟まってます!」
え”!あっ、ゴメンナサイ、床下収納に荷物を突っ込んだのは、何を隠そう私です^^;;
ということで、監督が扉をきちんと閉め直すと、先ほどまですーすーと空気が漏れていたのが、ぴたりと止まりました。。。。原因は私ですね。。。
監 「屋根裏点検口は大丈夫か見てきます!」
と言って屋根裏点検口の確認に向かいました。屋根裏点検口なんてね~、空けましたよ。。。私が。。。でも、ちゃんと閉めましたよ。
開けたドアは閉める、大人の常識ですよ!床下点検口はちょっとしたミスってもんですよ。。。私だって、ドアの開け閉めくらいできるんですよ!
監 「あ~ここもちゃんと閉まってないですね~」
え”!、、、あ、はい。ゴメンナサイ^^;;
屋根裏点検口も締め直すと、空気の漏れが減少しました。。。はい。開けたドアも閉められていませんでした。。。
ということで、C値1.2は私が床下点検口と屋根裏点検口をきちんと閉めていなかった事が原因でした^^;
引き渡しから1年4ヶ月後のC値
それでは、仕切り直して再測定です!!
再び気密測定器がうなり声を上げます。私はコーヒーを入れながら測定終了を待っていました。
監 「気密で増した!1.0です!う~ん、1年で0.3も気密が落ちないと思うんですが、まだどこか空いていないですかね~」
と監督が私に疑いのまなざしを向けてきました!!いやいや、私はどこも空けていない!!と思いつつ、先ほどの件もあるので、色々と考えてみますが、特に思い当たる節はありませんでした。
茶番はこの辺にしておきます^^;
色々な場所に手をかざして気密漏れを探していると、コンセントボックスから空気が漏れ出てくるが確認できました。
しかも、1カ所のコンセントボックスではなく、ほぼ全てのコンセントボックスから一様に空気が漏れ出てきていました。
監督が色々と原因を探ってくれましたが、どこか1カ所から空気が漏れてきているというのではなく、床下などから空気が出てきているのでは無いかという事になりました。
どこか穴を見つけるのは難しそうでしたので、2回目の測定を開始しました。
監 「気密でました!0.9です!」
特に何かをしたわけではないのですが、気密が下がりました。気密測定結果のプリントから、計算をすると1回目の気密は0.953で四捨五入して1.0、2回目の測定は0.903で四捨五入して0.9と計算されていることがわかりました。このことから気密測定器の測定結果はある程度妥当だと判断して、3回目の測定も行いました。
3回目の気密測定結果は1.0でした。厳密には1.04となっていました。
以上からC値測定の結果は
1回目:0.953
2回目:0.903
3回目:1.04
となりました。よって、1年4ヶ月を経た我が家のC値は
C値=0.97㎠/㎡
となっていることがわかりました\(^o^)/
測定条件
少し気になる点として、気密測定当日は結構風が強い日でした。
風が強いことが結果的に気密測定の測定結果に誤差を生じさせている可能性がある点には注意が必要です。
まとめ
今回2年目に入った我が家の気密測定を実施しました。その結果、1年半ほどの間に当初0.6だった気密が0.97まで悪化してしまっていることがわかりました。
明日は得られた値を元にもう少し考えてみたいと思います\(^o^)/