こんばんは。さすけです\(^o^)/
ブログを書いていて、書こうか、書くまいか悩むのが防犯についての話題です。
やっぱりね。。。間取りとかも公開して「我が家はこんな防犯システムを採用しました\(^o^)/」なんてやったら・・・防犯の意味が無いですからね^^;;
実は私の実家は1年間に2回も空き巣に入られてしまったことがありました。。。そのため、それ相応に防犯には気を遣った家づくりをしました。
そこで、何回かのシリーズで新築の際に気をつけるべき防犯対策やホームセキュリティーについて書きたいと思います\(^o^)/
はじめに
見積などは気軽にオープンにしてしまうのですが、我が家の防犯対策について完全にオープンにブログで書くことはできません。。。
具体的に我が家では防犯カメラがどう取り付けられていて、ホームセキュリティーにどこの会社を採用しているのか、という詳細については書くことができないことはご容赦くださいm(_ _)m
この記事を読んでいただくにあたって
今回のブログでは一条工務店特化の防犯システムの詳細についてはあまり触れません。一条工務店の防犯対策の詳細を書きすぎることは私だけの問題ではなく、一条工務店で家を建てた方の多くにご迷惑をおかけしてしまうためです。同様の理由から、一条工務店ではどこからどこまでが標準なのか、どの対策がオプションなのかについても書きません。ブログ上では一条工務店ではオプションになっているものも標準として記載します。実際、かなりの部分が標準です^^
詳しくは担当の営業さんに確認してください^^
今回の記事は新築で家を建築された方全般に向けたもので、一条工務店特化の話題ではありません。
防犯について書こうと思った動機
防犯関係の話題ってブログ上ではほとんど書かれていません。そりゃそうですよね。
私も具体的な我が家の防犯対策については書くことができません。しかし、それでも防犯についてはどうしても書きたいと思っていました。
新築時の防犯対策って、「防犯フィルム」や「二重鍵」、「ピッキング防止玄関戸」など、単一の設備の防犯性能についての説明はネット上でもたくさん見つけることができます。防犯フィルムについて調べれば、如何に侵入が困難な窓になるかについて動画なども使った詳しい説明を簡単に見つけることができます。
確かに窓ガラスを割れにくくすることは、防犯上非常に重要です。しかし、私の個人的な考えとして「単一の防犯対策」の防犯効果は非常に限定的と思っています。
例えば、一条工務店が建てる家の窓ガラスには窓防犯フィルムが貼られています。通常の感覚であれば、これなら安心だ!、空き巣犯はそんな「面倒な家」に侵入しないはずだ、と思われると思います。
しかし、警察庁が空き巣犯に調査した結果、
防犯性に優れた「合わせガラス」があったからと言う理由で、空き巣に入ることをあきらめた空き巣犯は1割にも満たないのです。。。
一般に防犯を売りにしている、補助鍵も、犬も、防犯ビデオや警備保障会社との契約でさえ、10人中9人の空き巣犯は個々の防犯対策を理由として犯行をあきらめる理由とはしないのです。
これって結構驚くべき事と思います。
では、どうすれば良いのか?これはあくまで私の個人的考えですが、上記の通り、単一の防犯対策で空き巣犯を追い払うことはできないと思っています。空き巣に入られない家を建てるには、単一の防犯対策ではなく、様々な防犯対策を複合的・有機的に連携させることが必要なのだと思っています。
そんなこと言われても具体的にどうすれば良いのか?って結構難しいと思います。私自身もわかりませんでした。
ただ、先に書いたように私自身は実家が2度も空き巣に入られたこともあり、それなりに防犯に対して気遣いをしたつもりです。
具体的にどのような防犯対策を取ったかは書くことができませんが、どのように考えたかであればブログでもご紹介することができます。
私は防犯のプロでも何でもありませんから、必要十分な防犯対策を示すことはできません。しかし、これから家を建てようと思っている方に、新築時に私が考えた防犯への備えについての考え方の一部分でもお役に立てていただく事ができればと思い今回の記事を書かせていただく事にしました。一人でも空き巣の恐怖を味わってしまうことがないことを願っています
どうせなら、今回のブログは是非とも泥棒の方に読んでもらって、「あ~さすけの家には入るのやめておこう~、、、、」と思って欲しいと思っています^^;
空き巣の現状
空き巣なんて他人事でしょ。。。
警察庁が取りまとめた1998年から2013年までの侵入窃盗、すなわち空き巣の認知件数はピーク時の4割にまで減少しています。しかし、依然として年間約6万軒の家に空き巣が侵入しています。
上記は事務所荒らしなども含まれているためもう少し統計を見てみると
約6万件の空き巣のうち、戸建て住宅を対象とした侵入は約4割、すなわち24000軒で発生したと言うことになります。
住宅はたくさんある中で24000軒なら、うちは大丈夫かな~なんて思うかも知れませんが・・・
総務省統計局の統計によると日本には戸建て住宅が2500万軒ほどあるそうです。確かにたくさんの家はありますが、この値を元に考えると1年間に戸建1000軒あたり1軒で空き巣の被害にあっているということになります。。。
宝くじにも当たらないんだから、1000分の1なんて当たるわけない?と思われるかもしれません。
しかし、上記は1年間の統計です。新築した家にはおおよそ30年は住むと思います。
将来の空き巣の件数はわかりませんが、現在と大きく変わらないとするならば、今後30年のうちに空き巣に入られる可能性がある家はだいたい30軒に1軒の割合になります。
そう考えると、空き巣に遭遇すると言うことを他人事と捉えるには少し、リスクが高いことだと思えるかと思います。
本当に怖いのは、犯人との遭遇
正直、空き巣自体は所詮は金銭的被害ですから、あきらめることもできます。。。
ただ、他人が自分の家に入ってきてしまったという恐怖、そして、万が一にも犯人と遭遇していたら、、、一度空き巣に入られてしまうとそんな恐怖と常に向き合うことになってしまいます。
犯人との遭遇についてはこのような統計があります。
空き巣半に遭遇し、身体的危害を加えられた件数、すなわち強盗殺人及び強盗致傷の認知件数です。
空き巣の件数の減少と同様、空き巣に伴う強盗致傷及び強盗殺人の件数も減少傾向にはあります。空き巣犯から危害を加えられた件数は2013年で200件ほどです。6万件中200件ですから、空き巣にあったお宅のうち約0.3%、300軒に1軒の割合で空き巣犯と遭遇し、さらに空き巣犯に危害を加えられる被害に遭っています。。。
上記の統計は空き巣犯に遭遇して危害を加えられてしまった件数ですから、空き巣犯と遭遇して空き巣犯が逃走した件数は含まれていません。これはあくまで直感的ですが、実際に危害を加えられる10倍以上の遭遇は発生しているのではないかと思います。。。仮に10倍とすれば空き巣に入られた家の3%、30件の空き巣の内1件で空き巣半との遭遇が起こっている計算になります。。。。
また、空き巣犯との遭遇の可能性という観点からは、侵入窃盗の手口別の認知件数を見てみると
居空き、すなわち居住者が在宅中に侵入した空き巣犯(もう空き巣じゃないですね)の割合は3.1%となっており、30軒に1軒の割合で在宅中に空き巣犯が侵入していることがわかります。こうなると空き巣と出会わなかったらラッキーと思うしかありません。。。。
空き巣犯との遭遇は、トラウマものです。。。その精神的ストレスは計り知れません。。。
空き巣対策はどこまで考えるべきか:防犯にどこまでお金を掛けるべきか?
30年間戸建住宅に住んで空き巣にあってしまうのが30軒中1軒、さらには空き巣に入られた家の中で空き巣犯と遭遇し、空き巣に危害を加えられる確率が空き巣に入られた家300軒中1軒ですから、新築した家に30年住んでいれば、約1万軒に1軒の割合で、空き巣に遭い、さらには空き巣犯に危害を加えられるという計算になります。。。
1万軒に1軒ならば十分少ないと思われますか??
1万軒に1軒と言われてもピンと来ませんが、私達が一生涯に交通事故で死亡する確率は約0.3%(人口1億2000万人、年間5千人死亡、平均余命80年として計算)ですから、交通事故で死亡するのと同程度の確率で空き巣犯と遭遇すると言えます。もちろん、空き巣に危害を加えられる確率と、交通事故で死亡する確率を同列で比較して良いかという問題はありますが、空き巣犯に襲われる状況は自分自身はもちろん、家族への危害にも繋がりますから、交通事故で死ぬことが無いよう自分自身が注意を支払い、そしてコストを掛けているのと同程度にコストを掛けても良いのではないかな?というのが私の考えです。
逆に言えば、1万分の1の確率というのは、私達が「交通事故に遭うのが怖いから」と言う理由で外出を控えることがないのと同様、十分い注意と対策さえしていれば恐怖におののくほどの確率ではないと言えます。
しかし、1万分の1の確率で生命を脅かされるリスクというのは決して低い確率ではありません。というか、「そのときはそのとき」と考えるにはあまりにも高いリスクと思います。
空き巣に備えるための防犯対策として、いくらのお金を掛けるかというのも、これは人それぞれと言わざるを得ません。しかし、私達は自動車に乗る場合の保険料等として概ね年間5~10万円程度はお金を使っているのではないかと思います。感覚的には同程度のお金はかけても良いのかな?と思っています。
そう考えると、30年間居住する家であれば、初期費用と30年間の維持管理コスト込みで150万円~300万円程度を防犯対策コストとして支払うのが合理的なラインと思っています。感覚的には新築時に150万円、その後の維持管理委150万円(年間5万円弱)というのが妥当なラインと思っています。初期費用の150万円には一条工務店の場合の標準の防犯フィルムなども含みます。
防犯対策の種類
では実際にどのような防犯対策を取れば良いのかについて考えてみます。
まずは、防犯対策と一概に言っても、わかりにくいです。防犯対策を大きく3種類に分類してみます。
防犯対策の種類は大きく
- 物理的防犯対策
- 心理的防犯対策
- 不注意への対策による防犯対策
の3つに分類できると思います。実際の防犯対策では、これら3つの対策をうまく組み合わせることが重要と考えます。それぞれについて簡単に説明します。
物理的防犯対策
物理的防犯対策というのは、侵入を防ぐための防犯フィルムの採用や、サムターン回しに対応した玄関ドアの採用といった、物理的に犯人の侵入を阻止するための対策です。
空き巣犯の手口を見てみると
上記の通り、ガラス破りが39.3%になっており、無締まりに次いで多くなっています。ガラス破りを防止するためには防犯フィルム等によって「割りにくいガラス」を採用することが効果的です。また、サムターン回しやピッキングは数は多くはありませんがこれらへの対策は、玄関ドア自体がサムターン回しやピッキングが困難なドアを採用することで対策ができます。
この「物理的な防犯対策」は多くの方がイメージする防犯対策そのものと思います。
一条工務店の家の場合は侵入可能な窓全てに防犯フィルムが貼られており、玄関ドアはサムターン回しに対応したドアとなっているので、簡単に侵入することはできない家になっています。
心理的防犯対策
空き巣犯は自分自身が「悪いことをしている」とは思っていないかも知れませんが、「警察に捕まることをしている」、「誰かに見られたら通報される」という認識はあります。
そのため、心理的には「目立ちたくない」という強い意識が働いています。この目立ちたくないという意識を利用するのが心理的対策です。
心理的対策は、簡易なものとして歩くと音がなる「防犯砂利」のような対策もありますが、新築時に1の物理的防犯対策と併せて考えておくことで防犯対策を強化することができると思っています。
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心理的な防犯対策は一歩間違うと「こけおどし」に終わってしまい、ほとんど効果がない対策になってしまうことも多いように思います。しかし、しっかりと考えることで、物理的防犯対策以上の効果を発揮してくれることもあるのではないかと思っています。
また、この心理的防犯対策は住宅のプライバシーとのトレードオフが発生しやすい対策であるため、一定の注意が必要と思います。
例えば、住宅の周りに壁や生け垣を作らなければ防犯上は有利ですが、家の中が丸見えになってしまうと言うプライバシー上の問題が生じます。そういう意味で注意深く検討していかなくてはいけない対策でもあると思っています。
不注意への対策による防犯対策
1の物理的防犯対策、2の心理的防犯対策は空き巣犯に向けた対策と言えます。
3の不注意への対策による防犯対策は空き巣犯に向けた対策ではなく、自分自身に向けた対策です。
先ほども示した
のグラフを見ると、空き巣の侵入手口はガラス破りよりも「無締まり」のドアからの浸入が43.6%と最も多くなっていることに気が付くと思います。
当たり前の事ですが、どれほど頑丈なドアを付けて、防犯フィルムで防御していても施錠を忘れてしまったら空き巣犯は簡単に家に入れてしまうのです。。。
だから、「家の施錠は忘れないように注意しましょう!」って言われて注意ができるくらいなら、無施錠による空き巣が発生する分けがありません。。。
「不注意への対策」は「注意を払うこと」ではありません。。。。もちろん、「注意を払うこと」は重要ですが、「注意を払え!」と言われて注意できるくらいなら苦労しません。。。
そのため、不注意への対策は技術的、心理的に不注意をしづらい状況を作り出すよう住宅の設計段階で様々な工夫が必要になってきます。
空き巣犯の心理と防犯~犯人の気持ちは理解できない~
これは私の感覚的なものですが、防犯対策というのは合理的に考えるだけではダメなんだと思います。
空き巣犯の気持ちを理解して対策を取れ、などと言われることも多いですが、私には空き巣犯の気持ちなんて想像もできないのです。
私達が防犯対策を取る上では、空き巣犯の心理を理解するのではなく。
空き巣犯は非常に非合理的な思考の持ち主である
ということを認識することが重要と思っています。だってデスよ。ちょっと考えてみてください。
皆さん、お金がなかったら泥棒しますか???
しませんよね。。。あ、「お金がなかったら盗むよね~」と思った人は犯人の気持ちが理解できるかも^^;;
通常は自分自身の倫理感に基づいてできないというのもそうですし、それを取り払っても、警察に捕まるリスク、警察に逮捕されて刑務所で生活する苦痛、社会復帰への困難な状況、どこをどう考えても空き巣なんて割に合わない犯罪は合理的な人のすることではありません。。。
強盗殺人に至っては無期懲役か死刑しかない犯罪ですよ。。。数万円、多くても数十万円のお金のために自分の人生全てを欠けるって、どう考えても合理的に得られる結論ではありません。。。
空き巣に入ろうとしている、その時点で空き巣犯は非常に非合理的な思考をしているのです。
ですから、「防犯ガラスを採用してあれば犯人は面倒な家だと判断して自分の家に侵入しないだろう」という合理的な思考は必ずしも成り立たないと思っています。
だって、ちょっと考えてみてくださいよ、「居空き」、すなわち在宅者が居るにもかかわらず空き巣に入るなんて、どう考えても合理的な思考の持ち主の考えとは到底思えないのです。。。
犯人としては「在宅者がいるにも関わらず空き巣が入るなんて思わないだろう」という心理の裏を突いたつもりかも知れませんが、それによるリスクは在宅者との遭遇とそれに伴う強盗致傷犯になるリスクを考えるなら、どう考えても行うことがない犯罪です。。。にもかかわらず、一定の割合で在宅中の家を狙った侵入が存在しています。。。。
空き巣犯が合理的で無いからと言って「馬鹿だ」と考えるのは危険と思っています。空き巣犯のような犯罪者は非常に非合理的な思考に基づきながら、その非合理的な思考の中で合理的な犯罪計画を立てていると思っています。相手が馬鹿であれば救いがあります。。。捕まってくれますから。。。でも、空き巣犯のような犯罪者は非合理的であるにもかかわらず、警察に捕まらないようにすることに関しては合理的な思考を持っているという非常に矛盾した存在だと思います。
ですから、空き巣犯に対して合理的な思考に基づいた「~しておけば泥棒は入らないだろう」という考えは必ずしも成り立たないことがあると認識しておく必要があると思います。。。
次回以降の予告:具体的防犯対策
次回以降具体的な防犯対策についてまとめていきます。
空き巣に入られない第1歩は、「空き巣に狙われないこと」と思います。次回は空き巣に狙われにくい家づくりをするための基礎知識について見てみたいと思います。
その後、セコムや綜合警備保障といった警備保障会社の活用検討、次に防犯カメラなどの防犯システムをいくつか紹介し、4回目以降でこれらの防犯システムを複合的に活用して、空き巣に狙われにくい家づくり、狙われても入られない家づくりを目指した検討を進めていきたいと思います\(^o^)/
空き巣に狙われにくくするための基礎知識
空き巣に入られないようにする対策の第1歩は、空き巣に狙われにくくすることと思います。
空き巣に狙われにくくするためには、空き巣の心理を知った上で、具体的な対策を取っていくことが大切と思っています。
警察庁が空き巣犯に行ったアンケート調査の結果に基づいて個人的な空き巣対策を考えてみたいと思います^^
セコムしますか?それともALSOC??値段公開&警備保障会社の選び方
我が家で取ったSECOMとALSOCの見積をベースとしてそれぞれの値段と、警備保障会社選択の際に考えるべきポイントに付いてまとめたいと思っています。
防犯カメラの活用
防犯カメラなんて仰々しいもの必要?そもそもめちゃくちゃ高そう?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、新築時であれば簡易に防犯カメラと類似の機能を持たせたカメラが1台3万円程度で設置できるって知っていましたか?しかも、月々たった500円で録画のために特殊な装置を不要にできるサービスもあります。
インターフォンを中心とした防犯対策
空き巣犯のうち50%近くが空き巣に入る前に家が留守であるかを確認するために、インターフォンを押して留守を確認します。
このインターフォンに一工夫するだけで、インターフォンによる在宅確認をされるリスクを減らすことがでると考えています。
外構で考えるべき防犯対策:プライバシーと防犯
防犯対策でしばしば言われるのが、外から庭が見えるようにするという対策です。確かに効果はあるかも知れませんが、裏を返せばプライバシーがなくなってしまう家づくりになってしまいます。庭に出て家族で過ごしているのに前を散歩している近所の人と目が合ってしまうのは何とも気まずいですよね^^;;
外構を考える上で、プライバシーと防犯の両立を目指して考えてみたいと思います。
今回のシリーズでは上記の話題について書いていきたいと思っています\(^o^)/