こんばんは。さすけです\(^o^)/
え~っと、私が乗っていた車(中古のトヨタプラッツ)が製造から15年程度になり、そろそろ限界のようです。。。
車を買い換えたいと思うのでお金を貯めたいと思います。で、別に手元現金がないのに、ふと疑問に思ったことがありました。
それは、手元に200万円があったとするならば、この200万円を住宅ローンの繰り上げ返済に回して、将来の支払利息等120万円以上を減額させることができます。対して、マイカーローンは金利が3%程度と割高ですが、200万円を5年間借りたとしても支払利息の総額は15万円に過ぎません。
であるならば、200万円を繰り上げ返済に回して、車をローンで買った方が得なのではないか?ということです^^
本日は悩むことも多いのではないかと思う、住宅ローンの繰り上げ返済か、マイカーローンか、という問題を考えてみることにします\(^o^)/
問題:住宅ローン v.s. マイカーローン
今、手元に200万円の現金があるとします。そして、新しく車を買いたいと考えています。車の値段は200万円とします。
- ケース1:200万円を住宅ローンの繰り上げ返済に充てて、車はマイカーローンで購入するというケース
- ケース2:住宅ローンの繰り上げ返済はせず、車を現金で購入するケース
の2つについてどちらがお得か?ということが問題です。
住宅ローンの金利は約1%、それに対して自動車ローンの金利は約3%です。これだけ見たら、繰り上げ返済はせずに車を現金で買う方がお得であることは当然のように思えます。
しかし、住宅ローンを借りて5年目と仮定すると、5年目に200万円を繰り上げ返済することによって得られる、将来の支払利息の削減と団信費用の軽減効果は123.8万円になります。
すなわち、今200万円を繰り上げ返済すると、323.8万円を返済したのと同じことになるのです。
対して、自動車ローンの金利は3%と高いとは言え、200万円を借り入れても金利手数料は15万円程度にしかなりません。
さて問題です。ケース1とケース2、どちらの選択を行う方がお得でしょうか??そしてどのような行動が正解なのでしょうか??これって簡単なようで意外と難しくないですか??
カーローンのシミュレーション
まずは、自動車ローンの金利は三菱東京UFJ銀行のネットDeマイカーローンの金利を参考にしました。金利は2.975%、200万円を借り入れた場合月々の返済額は35,915円となりました。
総返済回数は5年間で60回です。よって、総返済額は215万4900円となります。
住宅ローンの繰り上げ返済シミュレーション
いつもの住宅ローンエクセルシミュレーションを使って、5年目に200万円の繰り上げ返済をシミュレーションしました。
その結果、200万円を繰り上げ返済することで123.8万円の金利等削減効果が得られることが分かりました。
単純な結果:やっぱりお得な住宅ローン繰り上げ返済\(^o^)/
ここまでの結果から、マイカーローンを借りた場合、支払利息が15万円必要になってしまいますが、その200万円を住宅ローンの繰り上げ返済に回せば124万円近い金利等を減額できることがわかりました。
ということで、手元の200万円を住宅ローンの繰り上げ返済に回して車はローンで購入するのがお得だ!!
というのは、当然間違いです^^;;
総支払額は400万円
え~っと、なんとなく「支払額=200万円」という考えが頭の中にできあがってしまっているかと思います。
でも、実は、総支払額は400万円なんです。。。ややこしい。。。
ケース1:住宅ローン繰り上げ返済&マイカーローン
住宅ローンを繰り上げ返済して、車はマイカーローンで購入した場合を考えます。
車のローンが終了する5年間に手元から出て行く現金は
- 住宅ローン繰り上げ返済:200万円
- マイカーローン返済:215.5万円
となり、合計415.5万円の現金が出ていくことになります。繰り上げ返済によって得られる将来の金利等支払削減効果は123.8万円です。
ケース2:車を現金で購入し、繰り上げ返済をしない
金利の高いマイカーローンは使わず、車を現金で購入し、住宅ローンの繰り上げ返済は行わないパターンを考えます。
ケース1と同様の5年間に手元から出て行く現金は
- 住宅ローン繰り上げ返済:0円
- マイカーローン返済:200万円
となります!合計200万円の現金が手元から出ていきますよね。
え”???
なんか、おかしいデスよね^^;;
なんと、ケース1よりも200万円以上も手元から出て行く現金が減ってしまいました\(^o^)/
やった~200万円で旅行でも行こう\(^o^)/
って、、、これじゃダメですよね。。はい。
もうおわかりでしょうか。。。
ケース2’:車を現金で購入+5年後に繰り上げ返済
先のケース2では、ケース1の車をローンで買った場合に比べて215.5万円の支払を行わずに済ませてしまっていたのです。
正しくは車を現金で購入した場合は、5年間は車をローンで購入した場合と同様にカーローン相当額を貯蓄することが必須です。
こうすることで、5年間で215.5万円の貯蓄ができます。カーローンが終了するのと同じ10年目に200万円を繰り上げ返済に回します。
すると、
繰り上げ返済メリットは106.7万円となりました。これとあわせて、カーローン金利相当額の15.5万円が追加的に貯蓄できているはずなので、15.5万円が手元に現金として残っています。この15.5万円も繰り上げ返済に回すと
5年目に200万円の繰り上げ返済をしたケースに比べて、元金を+15.5万円余分に繰り上げ返済でき、さらにそのメリットとして金利減少8万円のメリットが受けられたことになります。よって、23.5万円のメリットが得られたことになります。
総支払額は車の費用200万円+10年目の繰り上げ返済215.5万円=415.5万円になり、10年目の繰り上げ返済による金利メリットは106.7万円+23.5万円=130.2万円の金利メリットが得られた計算になります\(^o^)/
以上の結果から、金利の高いマイカーローンは使用せず、現金で購入し、マイカーローンを組んだつもりでその間は現金を貯蓄し、マイカーローンの終了時期に住宅の繰り上げ返済に回すことで、全体の支払額を約6.5万円圧縮することができます\(^o^)/
まとめ:マイカーローンを支払っているつもりで貯めて繰り上げ返済する
結論としては
マイカーローンを支払っているつもりで貯蓄して、そのお金で繰り上げ返済
と言う選択が最も金利支払いを少なくする行動ということになります\(^o^)/
もしもこれができなければ、単に繰り上げ返済用資金を使い込んでしまったのと同じことです。そのため、この貯蓄が最重要ポイントになります。
手元に繰り上げ返済以外に使用予定がない100万円単位のお金があってもそれはお金を寝かせてしまっている状態であまり合理的な行動とはいえません。そこで最もお勧めなのは
マイカーローンを支払っているつもりで貯蓄して、10万円が貯まった時点でそのお金で繰り上げ返済
と言う行動です。
前回の繰り上げ返済のシミュレーションでも示した通り、100万円が貯まってから繰り上げ返済をするよりも10万円単位でもお金が貯まった段階で繰り上げ返済を行う方が1万円単位で金利支払いを少なくすることができます。
200万円のマイカーローンであれば概ね月々の支払い額が3万円~4万円の間ですから3ヶ月で10万円が貯蓄できます。そこで、3ヶ月に1回貯まったお金を繰り上げ返済に回して、マイカーローンの返済期間に相当する期間繰り上げ返済をし続けるということをお勧めします。
マイカーローンを組んでしまった場合、返済を先延ばしにすると言うことは原則できません。そのためマイカーローンを組んでしまった場合、何を置いてもローン返済のお金を確保することが優先されます。しかし、マイカーローンを使わずに3ヶ月に1回の繰り上げ返済方式で車を購入した場合には、一定の住宅ローン金利支払いの上昇はやむを得ませんが、繰り上げ返済を一次ストップするという行動を取ることが可能になります。
そのような観点からも、今新たなローンを組まなくて済むだけの、住宅ローン繰り上げ返済用貯金があり、車が必要なのであればマイカーローンを組むことなく、住宅ローンの繰り上げ返済用のお金で車を購入し、購入した車をローンで買った場合に必要であった返済額に応じて10万円貯まる毎に住宅ローン繰り上げ返済をする、という返済方式をお勧めします^^
10万円単位というのはフラットの場合の制約ですから、1万円から繰り上げ返済が可能なタイプの住宅ローンであればより効果的に繰り上げ返済が可能になります^^