セキスイハイムで家を建てるのに必要なお金と値引き
こんばんは。さすけです\(^o^)/
このページでは実際にセキスイハイムで家を建てられた方の見積書をベースに、セキスイハイムの家の価格と「値引きの実際」について解説しています。
【このページは「ハウスメーカー別住宅価格、坪単価、値引きの実際比較」のサブページです】 |
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以下のような疑問に答えられるよう内容を作成しています。 |
ハウスメーカーで家を建てた人の実際の見積金額が知りたい! |
ハウスメーカーで家を建てる際、実際にどのような費用がかかるの?付帯費用って何?? |
実際にハウスメーカーで家を建てた人の感想が知りたい! |
セキスイハイムの家の見積書出典
このページで紹介するセキスイハイムで家を建てられた方の見積書は、日経コンストラクション2010年7月号、2013年12月号の各雑誌に掲載されていた「まるごと公開 あの会社の見積書」をベースとしています。著作権の関係上、雑誌の記事や写真をそのまま引用することはできませんので、実際の見積書原本は雑誌をご覧下さい。大きな図書館等で読むことができます。
セキスイハイムの見積書を読む上での注意点
セキスイハイムと言えば、一目でセキスイハイムと分かる外観がある種の特徴になっています。
セキスイハイムでは住宅の大半を工場で生産するユニット工法を得意とするというか、ユニット工法に特化したハウスメーカーです。
セキスイハイムの見積書は、他のハウスメーカーと比較しても非常にシンプルで分かりやすいものとなっています。詳細な見積が欲しい方にとっては不十分な見積とも取れるほどにシンプルです。
しかし、セキスイハイムはユニット単位で工場生産しているため、一般的な住宅の見積(柱にいくらのような)にはなじまない性質から、シンプルな見積となるのは仕方ないとも言えます。
一方で、標準仕様とオプション仕様がシンプルに良くまとまっており、「グレードUP仕様」として何が標準からグレードアップした部分なのかが一目で分かるという点で、はじめて家を建てる方にとってはわかりやすい見積という印象です。一方で、グレードアップ仕様を選択した場合も価格は本体価格に計上されてしまうため、追加で要した費用が見積書から読み取れないのは欠点と思います。この他詳細な見積は渡されないとのことでしたので、金額の詳細を知ることは難しいと言えます。
セキスイハイムの住宅価格
セキスイハイムで家を建てられた方の見積金額を「見積書の読み方まとめ方」に示した方式で集計した結果は下記の通りとなりました。
画像がみにくい場合はこちらから大きな画像をダウンロードしてご覧下さい。
A.建物本体価格
セキスイハイムの見積では、食洗機など一つ一つの住宅設備にグレードが設定されており、グレードアップされていることは示されているのですが、グレードアップに要した費用については記載されていないため、オプション等がある場合も全て建物本体価格に計上されます。
住宅価格2079万円に対して、諸経費36万円、設計・工事監督料10万円、付帯工事179万円となっていました。付帯工事は他のハウスメーカーに比べて高くなっており、その原因として、屋外給排水工事等の138万円とは別に「仮設工事費」として41万円が計上されていることに起因します。一般には屋外給排水工事は100万円前後であることが多く、100-150万円の範囲に収まることが多くなっています。セキスイハイムで付帯工事費が上昇したのは仮設工事費41万円の影響が大きいのですが、他のハウスメーカーでは「残土処分費」は後日精算が一般的であるのに対してセキスイハイムの見積では、残土処分費が仮設工事費に含まれていることなどから、その分仮設工事費が多く計上されていると考えられます。また、仮設工事費には足場代も含まれています。他のハウスメーカーで足場代は建物本体価格として計上されていることも多いため、費目が異なるだけと思われます。
B.オプション工事
先に書いたように、「グレードアップ仕様」ごとの価格は見積書には示されていないため、オプションは全て建物本体価格に計上されています。
C.値引き
セキスイハイムの家における値引き額は209万円と値引きを行う他のハウスメーカーと比較しても比較的大きな値引き額となっています。値引率に換算すると9.1%であり、1割近い値引きが行われたことがわかります。ただし、209万円の値引きのうち62万円の値引きは「蓄熱床暖房」の値引きで有り、一般的な値引きであるのかは不明です。
しかし、1割近い値引きを容認するハウスメーカーであることもまた事実ですので、最終段階での値引き交渉は重要となると考えて良いかと思います。まずは「蓄熱暖房」や「キッチンカウンターアップブレード費用」のように金額的に大きなオプションの値引きを相手から申し出てくるのを待った上で、全体の値引率が10%前後になるまで値引き交渉を行うのが良いかと思います。10%の値引きを申し出るのは、少しやり過ぎに思えるかも知れませんが、事実として9.1%の値引きが存在することから10%強の値引き額を最初の段階で申し出て10%引き程度に落とすのが無難な方法と思います。
また、日経コンストラクション2013年2月号に掲載されているセキスイハイムの見積書のコピーを使って、これ以上の値引きを申し出て出方を見ると言った様に「10%引き」を前提とした値引き交渉が良いように思います。実際の値引きが書かれた見積書をベースとして値引き交渉を行う事で、基準となる値引率が「10%」からスタートできるのは顧客側にとっては非常に有利と思います。
E.坪単価
34坪のお宅で、値引き前の坪単価が66.1万円/坪であるのに対して、値引率の高さ故に、実際の坪単価は60.1万円となりました。地盤工事、インテリアを除いた坪単価で60万円/坪は大手ハウスメーカーの中では割安感があります。
このあたりは工場生産によるコストパフォーマンスの高さ故なのかも知れません。
F1地盤関係工事
地盤工事費用として78万円が計上されていました。
F2インテリア
インテリア関係としては12万円が計上されていましたが、見積書の内容から蓄熱暖房機が設置されていると考えられます。ただし、この蓄熱暖房機の価格については不明でしたので本体価格に計上しています。
セキスイハイムの競合
セキスイハイムは鉄骨造であること、そして、工場生産故の工期の短さに特徴があります。
何らかの事情で短期間で家の建築を行いたいケース、例えば家の建て替え等や子どもの就学など、は選択肢として他のハウスメーカーと競合しにくいと思います。
鉄骨ハウスメーカーについては積水ハウス、ヘーベルハウス、大和ハウスなどと競合しやすいと思います。
まとめ
外観に特徴があるが故に、その外観の好き嫌いが最初の選択に入るかどうかの分かれ目になるかと思います。ただ、工期の早さは一般的な現場施工の住宅よりも圧倒的に早く、今回紹介させていただいたお宅の見積では着工から引き渡しまで約2ヶ月で終了しています。ちなみに私が建てた一条工務店の家の場合は半年以上かかりました。。。この点から、新居を早く手に入れる必要がある場合などは選択肢として良いかと思います。
一方で、これはセキスイハイムにかかわらず、鉄骨系ハウスメーカー全般に言える事ですが、断熱性については現在の木造住宅で高断熱仕様を選択した場合に比べて大きく見劣りするものとなってしまいます。展示場の営業マンは「寒くない」と説明するかと思いますが、まず間違いなく寒いです。「寒くない」という言葉だけは信じない方が良いかと思います。今回の見積紹介の本文でも「思っていたよりも冬は寒く感じた」とあるように、断熱性は現在販売される木造住宅よりも見劣りするものになってしまう傾向があるかと思います。住宅に「暖かさ」を求める方には向かないように思います。ただし、値段は大手ハウスメーカーの中で安い部類に入るため、他メーカーで断熱気密施工をする費用を長期的な冷暖房費に充てると考えれば問題ないかも知れません。
ただ、寒さの原因である鉄骨については部分的な堅牢性は木造住宅よりも高く、例えば今回の見積のお宅もそうでしたが、ピアノを補強無しで設置できるなどの特徴があります。そのため、大量の本を持ち込みたいなど、重量物を設置するようなケースでは選択として良いかと思います。また、「地震への強さ」という観点からも、鉄骨故にその堅牢性は高く、家が潰れるような事態はまずあり得ないと思います。ただ、昨今の木造住宅も地震対策は進められており、想定外の大規模地震でなければ鉄骨の丈夫さが地震への強さへの特徴とはならないかも知れません。
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