え!こんなはずじゃなかった!!一条工務店で家を建てる限り避けて通れない「天井下がり」!

こんにちは。さすけです\(^o^)/

出張が続いてしまい記事のアップが滞ってしまいました。。。

本日の話題は「天井下がり」についてです。現在設計打ち合わせ中の方は是非ご一読いただければと思います\(^o^)/

え!こんなはずじゃなかったのに!

一条工務店での設計打ち合わせは基本的に平面図のみによる打ち合わせになっています。

間取りを検討する上では必要十分なのですが、平面図だけだとどうしても忘れがちになってしまうのが高さ方向の検討です。

実際に家が建ち始めて、

え!こんなはずじゃなかった!

ということが良く起こってしまうのも高さ方向、特に天井の下がり位置の問題です。

こうしてブログを書いていると、現在一条工務店で家を建てられている方で、困った状況に置かれてしまった方からご相談をいただくことがあります。

そんな中でも特に多いのが、

天井の下がり

です。

現在はi-smartも1Fだけではありますが天井高さ260cmの施工が可能になったので、少しは天井の下がりも緩和するかも知れませんが、それでも天井高さ240cmで建築される方がまだまだ多いかと思います。

天井高さが240cmで20cmもの天井下がりがあると、天井高さは220cmとなってしまいます。

この高さで頭がぶつかる、という人はまずいないと思いますが240cmの天井が20cmも下がるとかなりの圧迫感になります。

そして、天井下がりは設計打ち合わせ中であれば、天井の下がりが生活者に与える影響を最小限にさせる工夫が可能でもあります。

経験豊富な営業さんや設計士さんであれば、天井の下がり位置などをかなり細かく気にされて打ち合わせ中にその影響を最小化するように提案をしてくれるかと思います。

当然ですが、基本的には設計士の方が天井下がり位置やその下がりが生活上気にならないようにするための方法について提案してくれるかと思います。

しかし、施主の側もそもそも天井を下げなくてはいけないのはなぜか?そして天井を下げる方法にはどのような方法があるのか?ということをある程度知っておくことで、より満足のいく家を建てる事ができるのではないかと思うのです

そこで、今回は我が家であった天井の下がりと対応方法についてまとめて見たいと思います\(^o^)/

アイランドキッチンによる天井下がり

従来の家にはなかったはずの天井下がり

一条工務店で家を建てられた方の多くの家で見られる天井下がりとしてはキッチンの換気扇ダクトを通すための天井下がりがあります。このキッチン換気扇の排気ダクトによる天井下がりは「アイランド型キッチン」の場合に問題となることが多いです。

しかし、大半の方にとってはキッチンの天井下がりは「今住んでいる家にはない天井下がり」となるため想像が付きにくく、でも、天井の下がりが大きく、かつ、それがLDK内に突如と出現するため施工時に「こんなに天井が下がるの!」と驚かれる方が多いのも事実です。

なぜ「今住んでいる家にはない天井下がり」が突如として出現してしまうのかという理由は「アイランドキッチン」にあります。

築年数の浅いマンションなどに住まわれている方の中には、今住んでいる家にはアイランドキッチンがあるというケースもあるかと思いますが、多くの方のお宅ではキッチンは屋外方向を向いて取り付けられているかと思います。

通常の住宅のキッチンを図式すると、下記のような配置になっていることが多いかと思います。

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このような配置である場合、キッチンの換気扇は屋外と接する壁に取り付けられており、吸い込んだ空気は直接屋外に排気可能です。

そのため、そもそも「排気ダクト」などというものは必要なく、「排気ダクトによる天井下がり」などというものは存在しません

しかし、最近の流行?として、リビング、ダイニング、キッチンを一つの大きな空間に配置する間取りが一般的になってきています。

リビングとキッチンが同じ部屋にある場合、「キッチンの壁付け」が問題となってきます。

広いLDKの間取りを採用して、キッチンを屋外に面した壁に向けてしまうと、料理をする際生活空間であるリビングに対して背中を向けて作業をすることになってしまいます。せっかくリビングとダイニングをキッチンと同じ空間に配置して家族と一緒にいる空間を実現したのに、キッチンで作業をする際に一人だけ家族の居る側とは逆側を向いて作業をするというのは少し寂しくも感じます。。。もちろん集中力が増して良いと言う考え方もありますが^^

アイランドキッチンにしたら突然天井下がりが出現

そこで、考えられたのがアイランドキッチンです。

キッチンを壁から切り離してLDKの中に「島」のように配置するのがアイランドキッチンです。

アイランドキッチンにすることによって、料理をする人は家族がいるリビングの側を向いて作業ができるようになります。

料理をする際も子どもの様子を見たり、話をしたりしながら作業することができるようになり広く普及するようになってきたのだと思います。

しかし、このアイランドキッチンにすることによって突如として天井下がりの問題が生じます。

なぜ、アイランドキッチンにすると天井下がりが生じてしまうのでしょうか??

アイランドキッチンを採用した場合は下のような間取りになるかと思います。

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キッチンが壁に接していれば壁に開けた穴から直接排気できていました。しかし、キッチンをアイランド化することによって、換気扇も一緒に「アイランド化」してしまいます。その結果、換気扇から吸い込まれた空気を屋外に排気するためには屋外の壁までダクトを通す必要が出てしまうのです

換気扇の吸い込む空気の量は大きいため、その分太いダクトを通す必要があります。一般にレンジフードのダクトに必要な配管系は15cm以上と言われています。

この排気ダクトを通すために天井を下げる必要が出てきます。すなわち、一条工務店の特にi-smartで多く見られる排気ダクトによる天井下がりはアイランドキッチンに特有のしかし避けて通ることができない天井下がりなのです。

排気ダクトを天井裏に通したらいいんじゃないの?

そう聞いても、天井を下げなくても排気ダクトを「天井裏に通せばいいんじゃない?」と思われるかと思います。

しかし、一条工務店の家に限って言うならば排気ダクトを天井裏に通すことは非常に制限されるものとなっています

特にi-smartやi-cubeの場合は、排気ダクトを天井裏に通すという選択肢はほぼなく、天井を下げてそこにダクトを通さざるをえません。

その理由は、我が家の施工途中のキッチン上部の天井をご覧いただくとわかるかと思います。

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色々な配管が通っていますが、これは我が家のPF管が大半です。PF管の太さはたったの2.2cm程度です。

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たった2.2cmの配管でも天井裏は一派一杯になってしまいます。

対して、一般的なキッチンの換気扇に使用するダクトの太さは15cmもあります。

写真を見る限り15cmのダクトを天井裏に通す余地がないことがわかるかと思います。

ちなみに天井裏にグラスウールがつまっているのは防音目的で1Fと2Fの天井裏をオプションのグラスウールで埋めてもらっているためです。

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このような状況は平屋であっても変わりません。むしろ平屋の場合には、上の写真配管が走っている真上に一条工務店のEPSという断熱材が30cmも施工されてしまいますから、断熱材に穴を開けない限りは排気ダクトを天井裏に持って行くことが難しくなるかと思います。

もしも、無理矢理天井裏に排気ダクトを通そうと思ったら、天井裏にある構造用の木材に15cmの穴を開けてダクトを通すしかありませんが、そんなことをすれば住宅の強度にも影響が出てしまいかねません。よって、排気ダクトを天井裏に通すことができないのです。。。

結果として、15cmのダクトを通すためには、天井の石膏ボードの厚さなども考慮して約20cmの天井下がりがどうしても生じてしまうのです。

でもロスガードのダクトは天井裏に通せているじゃん!!

しかし、天井をよく見るとPF管とは異なる太めの配管が天井裏に施工されていることがわかります。

これはロスガードのダクトです。

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ロスガードのダクトの太さは(私の記憶では)10cm?となっています。10cmのダクトを通せるなら15cmのダクトだって通せそうじゃない?と思う気持ちはわかります。

しかし、ロスガードのダクトと換気扇の排気ダクトは同じように考えることはできません。

まず、ロスガードのダクトを通る空気は「室外から入ってきた空気をフィルターで濾過した状態」の空気です。ホコリなどの少ない綺麗な空気になっています。

一方で、換気扇から吸い込まれるのはキッチンで調理中に生じた「油分を含んだ汚れた空気」です。特に、油分が多いことに特徴があります。油分がダクトを通ればどうしてもダクト内への付着も生じます。そのため、排気ダクトの長さは最小化する、ということが原則となってきます。

ロスガードのダクトは綺麗な空気が通るので、長さが多少であれば長くなっても問題はありません。また、上の写真のようにダクトを曲げて90度の方向転換も問題ありません。そのため、構造的に穴を開けても問題のないカ所までダクトを遠回りさせた施工が可能になります。

一方で、油分を含んだ汚れた空気の排出を目的とした排気ダクトはそのダクトの長さを最小化し、また、曲がり角を作らないように施工することが求められてきます(曲がりはある程度容認されるケースもありますが、曲がりがあるとどうしてもその部分が汚れやすくなってしまいます)。このようにダクト長を短くしておけば遠い将来ダクト内の汚れが問題になっても清掃が比較的容易に行えます。

そのため、同じように見えますが綺麗な空気が通ることを前提としたロスガードのダクトと汚れた空気を通す必要のあるレンジフードから延びるダクトは同じようには考えることができないのです。

実際、ロスガードに関してもダクト内が汚れる可能性のある排気側のダクトは非常に短く施工されています。

アイランドキッチンにしても天井を下げずに済む循環型レンジフード(換気扇)

我が家もアイランドキッチンではありますが、この換気扇の排気ダクトのための天井下がりは存在していません

これは循環型レンジフードを採用したことによる結果です。

通常のレンジフードでは、吸い込んだ空気を屋外に捨てる必要があります。しかし、循環型レンジフードを使うことで、「屋外への排気」は不要となります。調理中に生じた油分を含んだ空気は循環型レンジフードに吸い込まれ、レンジフード内のフィルターを通ることで汚れを除去して再び屋内に戻されます。このように空気を「循環」させるため循環型レンジフードと呼ばれています。

我が家ではこの循環型レンジフードをオプションとして採用したため、排気ダクトが不要となり結果として天井下がりをなくすことができました。

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循環型レンジフードは、断熱効果を高める役割として採用したのですが

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結果として日常生活空間であるLDKに天井下がりを生じさせることを避けることにも貢献してくれました。

我が家はキッチンを4方向いずれも壁に接さない完全なアイランド型キッチンにしたため、循環型レンジフードを使用しない限りは必ず大きな天井下がりが生じてしまったはずです。循環型レンジフードのオプション費用もそれなりに高く(14万円?)かつ、3年に一度程度のメンテナンス(まだしていませんが・・・)が必要になることを考えると採用には躊躇があるかと思います。しかし、天井下がりを避けることを目的として採用するというのもありかもしません^^

そのうち使用感なども書いてみたいと思っています。

2Fのトイレの位置次第で壁が出っ張って天井も下がる!?

続いての天井下がりは、2Fの間取りによって生じてしまう天井下がりについてです。

これも設計打ち合わせ段階で様々な試行錯誤が行われると思いますが、1Fの天井下がりは2Fの間取りに大きく影響を受けます。特に2Fにあるトイレ、洗面台からの排水を通すための排水管による天井下がりがあります。

2Fトイレ・洗面台の排水管の配置によって生じる天井下がり

2F建ての家を建てる方は基本的に2Fにもトイレと洗面台を設置される方が多いかと思います。

打ち合わせ段階の平面図だけを見ているとなかなかイメージがしにくいのですが、2Fに設置されたトイレや洗面台からの排水は1F下の基礎に通された下水を通すための排水管につなぐ必要があります。

そのため2Fの間取り上にあるトイレと洗面台の排水を流すための排水管を1Fの天井裏を通して、1Fまで持ってきてさらに基礎の内部にある排水管まで汚水を流す必要があります。

トイレや洗面台の排水も、レンジフードの排気ダクトと同様あまりくねくねと引き回すことはできません。そのため、できる限り短いルートで1Fに下ろす必要が出てきます。その際、排水管によって1Fの天井を下げなくてはいけないケースが出てきてしまいます

我が家で排水管を通す際に気にしたこと

このような汚水を流すための配管の施工では天井の下がり以外にも壁の出っ張りの問題が生じてしまうケースがあります。

一条工務店の家では、外壁周りは全て断熱材で覆われており排水管を施工するスペースがありません。そのため、排水管を通す部分が壁の

出っ張りとなってしまうケースがあります。これは1Fの間取りにも影響してしまいます。

そして、もう一つ、トイレの水の排水量は大きいため、トイレの水を流すとどうしても排水管を流れる水の音が聞こえてきます。

我が家では、この水の流れる音を聞こえないようにすること、そして、排水管によってリビングや生活空間に不自然な出っ張りが生じないようにするために、排水管を「パントリーの裏」に通すようにしました。

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上の図で示した、2F部分のトイレと洗面台の排水は、1F部分のパントリーの裏に配置された「P.S.」という記号で示されたパイプスペースを通り基礎の内部まで流れ出ていきます。

こうすることによって、パントリーの奥行きは浅くなってしまうものの室内に不自然な出っ張りが生じることはなくなります。また、排水管をパントリーの裏側に通すことによってパントリーの空間が防音壁の役割を果たして水が流れる音が気になる事はなくなります。実際、排水管の中を水が流れる音はパントリーを開けて何かをしている時は聞こえますが、それ以外では聞こえたことはありません。

ただ、これは気になる人は気になるかも?

ただ、食料庫でもあるパントリーの裏にトイレの排水管を通すことに抵抗がある方は嫌かも知れません。。。。

実際、設計打ち合わせの際に設計士さんから、パントリーの裏をトイレの汚水が通ることは気にならないか?というのを何度も確認されました。

私はもちろん、妻もその点は全く気にならなかったので、上記のプランが採用されました。

しかし、汚水がどこを流れるかを気にされる方にとっては気になるのかな?とも思いますので念のため注意が必要です。

ちなみに、風水上?もなんだか非常に良くないことのようです。当然、合理性が最優先で風水は全く考慮しませんでしたが風水や家相などを気にされる方はその点も気にされた方が良いかも知れません^^;
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ロスガードの位置による天井の下がり

ロスガードの下はダクトだらけ?

一条工務店で家を建てられた方お宅にはほぼ必ず付いているのがロスガードです。

ロスガードが外気から吸い込んだ空気はフィルターを通したあと、室内ダクトを通って各部屋に給気されます。

先ほどキッチンの換気扇の所で示した様にロスガードから延びる吸気ダクトは多くの場合、構造上重要な構造材を避けて天井裏に施工可能です。

しかし、ロスガードの真下はどうしてもダクトが集中してしまい、結果として天井が下がってしまうことがあります。

我が家の施工途中の写真を見てみると10cmの太さのロスガードから延びるダクトが7本も通っていることが分かります。

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このようにダクトが集中してしまった場所では天井下がりが生じるケースがあります。ただし、その天井下がりの大きさはそれほど大きくはなりません。

実際に我が家の天井下がりは約3cm程度のものとなっています。

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写真で見てもそれほど気になる方はいらっしゃらないかと思います。ただ、僅かな天井下がりではありますが、できる限り見た目上の問題を生じないようにいくつかの工夫をしています。

ロスガードを1Fの廊下の上に配置〜リビングに天井下がりを持ち込まない工夫

我が家の2Fに設置されたロスガードと1F間取りの関係について確認してみます。

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図面をご覧になっていただくとおわかりの通り、2Fに設置されたロスガードは1Fの廊下に配置しています。

個人的には1Fの間取りが固定されている状況では2Fのロスガード設置位置は住宅の中において、2Fに設置された1マス意外に選択肢がなかったと考えています

その理由は、私が天井下がりについて気にしたことは、天井下がり自体は受け入れたとしても、天井下がりをLDKの中に持ち込まない、ということでした。たった3cmの天井下がりであったとしても、日常的な生活を送るLDKの中には天井下がりを持ち込まないように配慮しました。

そうなると、天井下がりを持って行く場所は1Fの廊下以外にありませんでした。そして、ロスガードは外壁に面してなくてはならないというルールがあるため、結果として上記図面の1マスのみがロスガードの設置可能な位置ということになるのです。なんだか詰め将棋みたいな家づくりですね^^;

ただそのような打ち合わせの結果として、「天井下がり」をLDKから追い出すことに成功しました\(^o^)/

発想の転換?天井が下がる範囲を広げるという選択

「天井下がり」の面積を最小化することは必ずしも「目立たない天井下がり」とはならない?

できる限り目立たない天井下がりにしようと思うと、天井下がりの面積を最小化しよう、というこが優先されてしまうことがあります

しかし、これは個人的な考えに過ぎませんが、私は天井下がりをできる限り目立たせないようにするためには、「天井下がりの面積を広げる」ことも一つの手段と思っています。

実際に、ロスガードのダクトによる天井下がり部分の範囲を最小化しようと思った場合、必要な天井下がりの面積は1マス半程度と伝えられており、階段下収納の途中当たりまで天井を下げればダクトの施工は問題ないとのことでした。

しかし、我が家では、天井下がりの範囲をトイレの方までの1.5マスを拡張し、天井下がりの範囲を2倍にして施工してもらいました。

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その理由は、天井下がりの範囲を最小化しようとすると、1本の廊下の途中に天井下がりが生じてしまい、不自然な凹凸のように見えてしまうと考えたためです。

そこで、空間として区切りの良いトイレの横まで天井下がりの範囲を拡張してもらうことにしました。

こうすることによって、エコカラットが施工された壁と直線上に天井下がりの終端をそろえることができるようになり、不自然さを最小化することができると考えたためです。

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色々な方からお話しを聞いていると、天井下がりの面積を最小化するように施工された結果、不自然な凹凸が生じてしまったというお話しを聞くことがありました。そのため、あえて天井下がりの範囲を広げることによって天井下がりを目立ちにくくさせることができるかもしれない、ということは一考の余地があるように思います

我が家にある最大の天井下がり7.5畳分20cmの天井下がり!

我が家はリビングから天井の下がりを排除したということを書かせていただきましたが、実は、我が家のリビング天井は通常の施工高さよりも20cmも低くなっています!!しかも天井下がりの面積はなんと7.5畳分というかなりの広範囲です!

でも、その天井下がりは生活上全く気になりません!

240cmの天井高さが20cmも下がった状態の面積が7.5畳もあるのに目立たないわけがない?と思われるかも知れません。。。そんなことになったらかなり気になってしまいます。

しかし、我が家で天井が下がっているのは「吹抜部分」なのです。

通常の吹抜の高さは約500cm=5mです。この天井が20cm下がって、吹抜の天井高さが480cmになっているのです。

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そう言われて天井を見上げてみても、おそらく20cmもの天井下がりがあると気が付く方はほとんどいないように思います。

写真ではもちろんですが、実際の家を見ても気が付ける方はほとんどいないように思います。

人間の感覚は絶対値ではなく、相対値によって判断が行われる傾向があります。

20cmという天井高さの下がりよりも、240cmの天井高さが20cm下がると圧迫感を感じるのに、500cmの天井が20cm下がっても全く気にならないと言うだけなのです。。。

吹抜部分に天井下がりが必要となってしまった理由は、シーリングファンの自動昇降機をつけたことによるものです。

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天井下がり面積の拡張は掃除にもメリット?

上記の吹抜部分の天井下がりも、本来必要な天井下がりの面積よりも大幅に天井下がり範囲を拡張しています。

リビング吹抜に自動昇降機を取り付けたことに問題はないとのことでした。

確かにシーリングファンの取り付け範囲だけの天井を下げるのでも十分な気もしました。

しかし、天井、特に手が全く届かない場所に凹凸ができることは、見た目の問題と同時に「掃除」の観点からも避けるべきと判断して実際には吹抜全面である7.5畳全ての天井を20cm下げることにしました

とういうのも、凹凸があればホコリもたまりやすくなりますし、クモが巣を作るなどということも起こりえます。

それが、高さ5mの位置にできてしまうと掃除も容易ではありません。吹抜の開口部分から手が届く側とは反対側にホコリが貯まってしまったら5mの長い竿で掃除をするしか無いのです。かなり大変な作業になってしまいますし、そもそも5mの竿ってなかなかありません。。。

そのため、天井下がりの範囲を吹抜全体にして、吹抜の中に凹凸ができてしまうことを避けるという判断に至りました。

結果的に、生活する中では全く気にならないため良い選択だったかな?と思っています。

我が家の寝室にも天井の下がりがあります。

もう一つ我が家の寝室の中にも天井の下がりがあります。

これは我が家の配管の量があまりにも多すぎたために生じてしまった天井下がりであるため、一般的には生じることがない天井下がりです。

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実際にどのように天井が下がっているのかを見てみると

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こんな感じになっています。

この部分の天井下がりも本来必要な範囲よりも拡張して天井を下げています。本来は配管が5本程度通る部分を下げれば良いという話でした。

しかし、少し思い切って天井の下がり範囲を下に置かれる予定のベッドの枕位置まで拡張することにしました。

右手に見える本棚の位置に合わせて天井を下げることで、不自然な凹凸感を軽減させるように配慮してもらいました!

まとめ

我が家の天井の下がりとその背景について書いてきました。

一条工務店のi-smartやi-cubeでは天井裏にほとんどスペースがないためどうしても天井下がりの位置が多くなってしまいます。

天井の下がりというのは、素人である施主側にはなかなか想像しにくく、対応方法も設計士さんにお任せとなってしまうことが多いように思っています。

また、我が家の2Fのトイレのケースがそうだったのですが、トイレの向きを逆向きにするだけで天井下がりが20cm以上生じたりといったことが生じます。本当にわずかな変化が天井の下がりに大きな影響を与えることがあります。

そのため、天井下がりへの対応には細かな打ち合わせが不可欠と思っています。

さらに、嫌われてしまいがちな^^;天井下がりではありますが、その下がりが自然なものであれば、天井が下がっていることを部屋のアクセントにすることさえできるように思っています

天井の下がり位置は実際に家が建つまでなかなかイメージが付きにくい部分でもあるため、家が建ち始めてからビックリしてどうにかしたいと悩まれることが多い部分でもあります。そのようなことにならないためには、なによりも事前の打ち合わせが重要と思います。

この天井の下がりをどのように対処するかは設計士さんにとっても腕の見せ所でもあるように思っています^^

ただ、施主の方が気にしていないのに設計士さんとしても天井下がりのことをあれこれ言いづらいという状況もあり得ます。

だからこそ、家を建てる方の側も是非「天井下がり」を気にしているんだ!ということをアピールして、より良い提案を出してもらえるようにお願いをしてみるのが良いように思っています。

私自身は天井の下がりをかなり細かく調整してもらうことができた結果満足の行く結果を得られたと思っています。

しかし、残念ながらそうではないケースも存在しています。

中には、上棟をして家を建てている途中で監督から「この部分の天井を下げさせて欲しい」ということを言われてしまうケースもあります。。。

そして、そうしたクレームに悩まれてしまったケースも、存在しています。次回は、そんなことになってしまった時の対処方法?について書かせていただきたいと思っています\(^o^)/