こんばんは。さすけです\(^o^)/
先日、我が家の水槽設置について紹介をさせていただきました。
[kanren postid=”14271″]今回は、この水槽設置にあたって、どのような工事を行ったのかを紹介したいと思います\(^o^)/
一条工務店で家を建てられる方で水槽を設置する予定のある方は少ないと思います^^;ただ、今回の工事は工夫次第で応用範囲はかなりあるように思っています。
水槽以外にどのように応用するかを考えながら読んでいただければと思います^^
水槽の設置にあたって行った追加工事
水槽サイズと重量、そして床補強工事
こちらの水槽は、Redsea reefer 250というイスラエルの水槽メーカーの水槽で、幅90cm、高さ140cm、奥行き50cmあり、水量で250L入ります。
水だけで約250kgさらに、水替え用のタンクが80L、それに水槽本体や周辺機器を含めると350kg超の重量となります。
ちょうど1m四方に体重350kgの人が立つイメージです。お相撲さん2人が抱きついて床の上に立っている感じです(暑苦しい。。。)。
ちょっと想像すれば、自宅に相撲取りの友人2人が来ても床が抜けるような新築の家はまずありませんから、水槽を置いてもすぐに床が抜けるというような話にはならないと思います。
ただ、お相撲さん2人が抱きついて24時間365日そこに建ちつづけたら床に歪みが生じるのではないか?というのが気になりました。
一条工務店の家も含めて一般的な住宅の設計では、1㎡あたり180kgまでであれば長期間荷重をかけ続けても問題がないように作られています。
今回の水槽設置は、1平米あたり350kgを支える必要があるため、設計上の耐荷重は超えている可能性があります。そこで我が家では、一条工務店に床補強工事をお願いしました。ちなみにお値段は5万円ほどです(T_T)
耐荷重の考え方はやや複雑ですので、ピアノなど重いものを置かれる予定がある方は下記の記事をご覧下さい。
[kanren postid=”13632″]工事としては、基礎の内部に「鉄束」と呼ばれる支えを設置する工事と、「大引き」と呼ばれる木材の追加を行っています。
こうすることで、耐荷重は最低1平米あたり680kgまで耐えられるようになります。これであれば350kgの水槽を設置しても問題は起きません\(^o^)/
ちなみに、引き渡し後に工事をすると5万円かかりますが、たったの1万2千円でできます(T_T)
将来大きな水槽を置きたい方や、グランドピアノ、大きな本棚を置く予定がある方は床補強工事を検討しておくと割安に施工できます!
上水道設置工事:室内に水道を作る!
今回の水槽は2週間に1回の頻度で約60Lの水を交換する必要があります。通常使う大きなバケツでも水量は10L程度ですから、水を捨てて、新しい水を入れるためには風呂場などを最低12往復する必要があります。。。。これは辛いです。もちろんポンプを使って水交換をすることもできますが、ホースの設置など毎回かなり手間がかかってしまいます。
また、こうした大きな水槽は日々水槽内の水が蒸発してしまうため、水の追加が必要となります。どこかに水のタンクをおいておいて、そこから汲んできて水槽に足し水をすることもできなくはありませんが、床をびしょびしょにすることは請け合いです!
できることなら、水槽のすぐ近くに水道があれば、濾過した水を直接水槽に足すことができます。
そこで、水槽設置にあたって、リビング内に水栓を追加しました。
水栓は下記写真の赤矢印の部分に取り付けてもらいました。
水栓は下の写真の洗濯機に取り付けるタイプと同じ水漏れ防止機能付きの物を選びました。万が一ホースが外れてしまって水浸しになることを避けるためです。
当然、家を建てた段階ではこんなところに水栓を取り付ける予定はありませんでしたから、どこからからこの水道をここに引き込む必要があります。
そこで、基礎内にある上水道の水道管を分岐して、壁の裏側にあって床暖房の入っていないクローゼット内部に水道管を引き上げました。
下の写真の下側矢印が基礎から立ち上がってきた上水管です。
続いて写真の上側にある穴は壁に穴を開けて、リビング側に通じています。
こんな感じでリビング側に上水管を入れています。
水道管とあわせて電源を確保するための電気配線もここから立ち上げています。なぜ電気配線が必要なのかは後ほど書きます。
最終的には、下の写真のようにちょうど水槽の裏側に見えない形で、水道管が設置できました\(^o^)/
下水配管の追加:禁断の床暖房への穴開け!
水替えには、綺麗な上水だけではなく、古くなった海水を捨てるための下水配管が必要です。上水と違って、下水は上に上がる力がありません。
排水は下に流すしかないのです。。。。一条工務店にお住まいの方であればこれが意味するところはおわかりと思います。
そう、全館床暖房の廃館が通った床に穴を開けなければならないのです。。。
この穴開けは一条工務店の保証外です。。。万が一床暖房配管を破損してしまった場合は私が責任を負うということで、穴開けをお願いしました。
ただ、穴開けにあたっては、一条工務店の監督さんや大工さんも設計図面と記憶を頼りに問題がない場所を確かめ、さらには、私が手元に持っていたサーモグラフィーカメラを使って床暖房をフル稼働させて配管位置を確認して行ったので、心配はほとんどありませんでした。
サーモカメラを使うと下の写真のように配管の位置がはっきりと分かります。
かなりびっしりと床暖房配管が通っているのでかなり慎重に位置を決める必要があります。もしも、将来床に穴開けをされる必要が出たら(どんな場合?)はサーモグラフィーカメラを使うことを強くお勧めします。
一条工務店の床パネルはかなり分厚いので、床に穴を開けるには専用の工具が必要になります。ここでは、水道屋さんに穴開けをしていただきました。ちなみに一条工務店の監督さんは目を背けていました^^
下の写真のように大型のドリルで床に穴を開けます。
床の板の厚さは約7cmもあります。
さらに、その下にはウレタンの分厚い断熱材が施工されています。
上の写真はくりぬいたウレタン断熱材です。穴からは基礎がのぞけるようになりました!
排水を流すための穴はできあがったので、続いて配管を行ってもらいました。排水管も下水配管を分岐して、そこに流します。
下の写真のように基礎の内部で配管をつなげてもらいます。
配管は流れができるよう勾配をとって施工してあり、下の写真のようになります。
先ほど穴を開けた場所に洗濯機用の排水管を取り付けて、完成下のが下の写真です。
これもちょうど水槽の裏に来て、正面からは見えないようになります!
壁の防水&塩はね対策
海水魚水槽は当然海水が入っています。そのため、どうしても海水が周りの壁に飛び跳ねてしまうことがあります。
通常の壁クロスでは海水に限らず水は値では長期的には劣化してしまいます。
今回この場所に水槽を置くことにした最初のきっかけは壁クロスを子どもがいたずれして剥がしてしまったことがきっかけでした。
[kanren postid=”12728″]破れた壁クロス部分やその周辺を予備の壁クロスで施工することもできますが、せっかくですから水槽の水はね防止対策を取ることにしました。
一条工務店の家では、キッチンなど水跳ねがある場所にはキッチン用の防水パネルが施工されます。
今回、壁クロスの代わりにこのキッチン用の防水パネルを壁に取り付けてもらうことで、水跳ね対策としました。
下の写真のように破れてしまった壁クロスや水槽設置予定箇所の壁クロスを全て剥がします。壁クロスは将来の張りかえのため、簡単に剥がせるようになっています。
剥がした場所に、キッチンに使われる防水性の高いプラスチックのキッチンパネルを取り付けてもらいます。
かなり大きなパネルで、接着剤で付けるため、一度付けると調整ができないということで大工さんもかなり慎重に取り付けてくれました。
水槽の側面だけではなく、スリットスライダーの裏側にも防水パネルを施工しています。
最終的には下の写真のように、防水パネル、上水、排水の設備が完成しました\(^o^)/
アクアリウム照明設備設置用建具設置
今回の水槽では、ニモことカクレクマノミの他にサンゴを飼育します。
サンゴは光合成をする褐虫藻という光合成するプランクトンを体内に持っていて、そこから栄養を得て成長します。
そのため、太陽光と同じ強さの光が必要になります。そこで、専用の照明設備が必要になります。
照明を天井から吊り下げても良いのですが、この照明はACアダプタなどの装置類があるため、天井周りがすっきりとしません。
そこで、水槽照明専用の棚を取り付けてもらいました。この照明用の棚は当初単なるボックスを考えていたのですが、ボックス型だとどうしても圧迫感が出てしまいます。
そこで、我が家を設計した設計さんに相談したところ、L字型の棚を提案してくれました!これであれば、棚の上部は開放されているので、圧迫感がなく、かつ照明の設置等も容易に行えます。
ただ、このL型、作る大工さんはかなり大変そうでした。。。まずは下の写真のように突き出たボックスを作ります。このボックスを下の写真のように壁に取り付けます。
この状態だと、人がぶら下がったりすると壁ごと崩れ落ちてしまいますから、これを天井から支えるようにもう一つのボックスをくっつけて完成です。
幸いなことに我が家は壁も天井も補強もしてあったので、かなりがっちりと固定ができました。
[kanren postid=”5270″]私が家を建てた当時は壁補強工事が非常に安かったため、我が家の大部分の壁は補強してあります。転ばぬ先の杖とはまさにこのことでした!
水槽を置くとこんな感じになります!なんとなく雰囲気が出てきましたが、まだ木材むき出しの状態です。
続いて、照明の棚には石膏ボードを貼りつけて、下の写真のようになりました。
照明設置のため、この照明用の棚には電気配線が通っています。石膏ボードのままでは見た目が悪いので、今度はクロス屋さんに壁クロスで仕上げをしてもらいます。
クロス屋さんがこんな細かいのはやったことない~と言いながら、でも以外とこう言う細かい作業好きなんですよね~と話ながらご夫婦で壁クロスを施工してくださいました\(^o^)/
少し分かりづらいですが、上の写真の矢印の照明用の棚の底面部分は壁クロスではなく、キッチン用の防水パネルを貼り付けてもらっています。
水槽からの蒸発による水分の付着があっても、壁クロスがダメにならないようにするためです。
棚を上から覗くと下の写真のようにACアダプタなどがかなりごちゃごちゃしていますが棚のおかげで下からは全く見えません!
水槽裏側収納設置
ここまでで水槽を設置するための準備はほぼ整いましたが、現状では水槽の裏側は単なる空きスペースになってしまっています。
水槽の裏側にはかなりの機材を置く必要があります。これは水槽設置後の写真ですが
水道水には塩素をはじめとした様々な不純物が含まれていますから、これを取り除くための浄水設備が必要になります。人間には無害な硝酸塩の除去は必須です。そこで、RO水と呼ばれる純水に近い水を作る浄水器の設置が必要です。
また、下の写真のように水槽と接続するための配管類も様々設置する必要があります。
そして、なによりも水槽を支える様々な設備は電気で動いているため、電気配線がかなり複雑に入り組みます。
また、水槽をプログラムによって管理するためのNeptune APEXというシステムも設置します。
これらを雑然と置いたのでは、せっかくこだわった水槽が台無しです。そこで、これらの装置を格納するための棚を作ってもらいました。将来的に水槽を増設可能なように想定耐荷重100kgとして、私が勝手に書いた図面を基に設計さんが強度を維持できるように図面を書いてくれました。我が家の水槽の背面にぴったりと合い、かつ、様々な配管が行えるよう完全オリジナルの棚となっています。
水槽を設置する面から見ると、下の写真のような形状になっています。
側面から見るとツーバイ材をつかってかなりの強度が維持できる形となっています。
水槽背面に設置すると、壁に設置した上水管や電源コンセントがぴったりと出るようになっています!
床の排水管の位置ともあわせてあり配管が可能となっています。
このスペースに海外から取り寄せた様々な水槽機材を設置していきます。
蒸発した水を自動的に補うための装置は完全自作しました!
内部の上水が減ると自動的に水道管が開き、浄水を貯めて、水槽の水の蒸発に応じて自動的に水足しを行ってくれます!
こうしたものを全て裏側の専用の棚に収めました。
中はかなりごちゃごちゃですが、この棚には扉もつけてあって閉じればすっきりとします!
斜めから見た感じが下の写真です。
上の写真の扉、どこかでご覧になったことがあるように感じた方もいらっしゃるかもしれません。これ、一条工務店のi-smartなどのクローゼットなどに使われているドアです。このドアは傷が付いていて廃棄する予定だった物をもらい、高さを調整するようにカットしてもらったものになります^^あるものは活用です!
ちなみに水槽の下も水槽の水を浄化するための設備でほぼ満タンです。。。
ただ、全て扉を閉じると、すっきりとこうした設備は見えず、水槽だけが綺麗に見えます\(^o^)/
ちなみに水槽用のクーラーは基礎の中に置いています。
万が一の停電に備えて~蓄電池による電源確保~
我が家で飼育するニモやドリー、サンゴはいずれも熱帯魚です。ただ、熱帯魚と行っても水温は25℃前後でシビアに維持する必要があります。
日本でサンゴを飼育する多くの人は夏冬の水温対策にかなり気を遣われています。冬は室温が10℃前後になり、夏場は人がいなければ35℃を超える環境では水槽温度の維持は困難を極めます。しかし、ここは一条工務店の家の強みである断熱性の高さ故に室温がほとんど変化せず結果的に水槽の温度も安定しやすくなっています。
[kanren postid=”13652″]上の記事に書いたように4年間にわたって、リビングの室温は真冬でも真夏でも20℃~30℃で安定しています。
そのため、一条工務店の家はサンゴ水槽を持っている人には本当にお勧めだと思います\(^o^)/需要は少なそうですが^^;
ただ、そうは言っても、海の中ほど温度変化がないわけではありません。
万が一1日でも停電すればせっかくの水槽システムは崩壊していまいます。実際、私の職場でもサンゴ水槽を持っている方がいて、その方は東日本大震災の1日の停電で水槽が崩壊してしまったとのことでした(T_T)
東日本大震災級の震災は来ないにしても、1日程度の停電は十分に起こりえます。サンゴ水槽維持にはどうしても水槽用のクーラー、ヒーター、循環ポンプだけは維持する必要があります。
そう考えたとき、我が家にはワンエネルギーでレンタルしている5kWhの蓄電池があります。これを水槽に使わない手はありません!
[kanren postid=”7291″]今回水槽設置にあたっての電源工事では、水槽周りの電源は全て蓄電池から供給されるよう配線の変更をお願いしました。こうしておくことで万が一停電があっても、蓄電池+太陽光で、数日間の停電であれば問題なく耐え抜くことができます\(^o^)/
もし、新築で水槽設置をお考えの場合は蓄電システムの導入も検討されてはいかがかと思います!ワンエネルギーの方に伺った所、蓄電システムを採用されている方の中にはクーラーやヒーターが必須のペットを飼育されている方が多くいらっしゃるとのことでした。
リビング水槽完成\(^o^)/
最近の水槽
最終的にできあがったのが下記のリビング水槽です。もうね。。。正直やり過ぎ感もあるし、軽くリフォーム並みに工事がありましたが、最初はニモを飼ってみたいね!というところからはじまっただけだったのにもの凄く大掛かりになってしまいました。ぶっちゃけ費用は。。。。すごいっすよ。
これを作っていた時期はしごとがめちゃくちゃ忙しくて大変な時期でもあったのですが、水槽設置がものすごく気分転換になりました\(^o^)/
そして、水槽設置にお付き合い下さった一条工務店のみなさんには本当に感謝感激ですm(_ _)m
下の写真は最近の我が家の水景です!初期に入れたサンゴも徐々に成長してきて、
少し残念なのは、正面に来て欲しいニモがイソギンチャクの移動に伴って水槽の側面に行ってしまったことです^^;下の写真の右隅でニモがちょこっとだけ顔を出しています!
海水魚水槽を設置してみて~ここまではまると思わなかった~
私はどうもやり出すと止まらなくなる性分で、どんどんと施工範囲が広くなって、かなりトンデモナイ大工事になってしまいました^^;
ただ、ここまで紹介した全てをしないまでも水槽設置などを考えている方に少しでもお役に立てる情報があれば幸いです。実際に水槽を設置した後になってから、ここをこうしておけば良かったと言う場所もたくさんあります。例えば水槽の裏に設置した棚は狭いためアクセスがあまり良くないのですが、これをステンレス製のレールで引き出せるようにしておけば良かったな~とか、ありますが、それでもこれだけ大掛かりに工事をしていただいただけあったかなりの大満足です。
私自身、1年前海水魚やサンゴ飼育ははじめてで右も左も分からない状態からスタートしました。
[kanren postid=”13541″]当初はそこまではまるとは全く思っていませんでしたが、今では家に帰って子どもと水槽を眺めるのがかなりの楽しみになっています。子どもも、喜んでくれていて最近は水槽の中のライブロックという岩にくっついてきた蟹を子どもでも手の届く場所に移して一緒に飼って楽しんでいます^^
家にいながら水族館と同じような風景が楽しめるのは本当に最高です。妻とはもう水族館に行かなくて良いね~なんて離していたのですが、全くの逆で水族館はどうなってるのかが気になって、水族館の年間パスを買ってしまいました^^;