一条工務店i-smart価格は7年で約270万円も値上がり!?

こんばんは。さすけです\(^o^)/

一条工務店で契約を検討されている方は営業さんから「来月は坪単価が上がる可能性が高いので今契約をした方が良い」という『アドバイス』を受けたことがある方も多いかと思います。

坪単価が上がるかも?と思って契約をしたら、実際には坪単価は上がらなかったという経験をされた方もいらっしゃると思います^^;

ただ、一条工務店ではこれまで何度も価格改定(値上げ)が行われてきたことは事実です。

一条工務店の主力商品となったi-smartは2011年に販売が開始されてから既に7年が経過しました。この間にi-smartはいったいいくら値上がりしたのでしょうか?

しかし、通常は自分が契約した際の見積しかないためこの疑問に答えることはなかなかできません。

私はこれまでブログを通じて色々な方からご相談をいただく過程で、見積書をご提供いただくことをお願いしてきました。手元には一条工務店で家を建てられた方達の数十枚の見積書があります!

今回はこれまでご提供いただいた見積もりのうち、一条工務店i-smartとi-smart2について、販売開始から7年間で坪単価がどの程度上昇したのかについて確認してみたいと思います\(^o^)/

さらに、今後も値上げが続くのかについても考えてみたいと思います。

販売開始当初の一条工務店i-smartは今よりも約270万円も安かった!?

i-smartは7年間で新車1台分の値上がり

一条工務店i-smartの坪単価については過去のデータではありますが

[kanren postid=”8153,5241,7119″]

などに詳しくまとめています。

そこで気になるのが一条工務店i-smartの坪単価が7年間でいくら値上がりしたか?ということと思います。結論から言えば、建築する坪数によらず一条工務店i-smartの坪単価は7年間で税抜き5.5万円/坪上昇していました。

i-smartの建物本体の坪単価は約60万円ですから、約1割の値上げということになります。

坪単価で言われてもいまいちピンときませんから、具体的な家を想定して値上がり額を計算してみたいと思います。

一条工務店i-smartの2011年時点の販売開始当初の坪単価は35坪の家で572,500円/坪でした。2011年度当時は35坪の一条工務店i-smart建物本体価格は2004万円で建てられました。当時の消費税率は5%でしたから、税込み価格では2104万円となっていました。

これが2018年6月時点の価格では、同じ35坪の一条工務店i-smartの坪単価は627,000円/坪となっています。35坪の建物本体価格は約2200万円となりました。これに消費税8%を加えると建物本体価格だけで2370万円となります。

すなわち、35坪の一条工務店i-smartの価格は7年間で約270万円(266万円)高くなっていたことがわかります。

上記は35坪の場合ですが、30坪の場合だと2011年時点では、税込み本体価格1817万円であったものが、227万円値上がりして税込2044万円になりました。

40坪だと、2011年時点で税込本体価格2387万円だったのが、301万円値上がりして2688万円となりました。

いずれもちょっとした新車1台分の価格の値上げと言った感じです。

これらは建物本体価格のみの値上がり額ですから、実際に家を建てるためにはこれに最低+10万円/坪の費用を加える必要があります。ベタ基礎やソイルセメントなど地盤工事が必要になればさらに値上がりします。

7年間という時間があるとは言え、かなりの価格上昇であったことがわかります。もちろん消費税の増税は一条工務店の判断による値上げとは違いますが、私たち顧客が支払うという意味では誰が値上げしたかに寄らず結局払わなければならないお金という意味で値上がりに違いはありません。

ただ、消費税の影響を取り除いても、一条工務店のi-smartは30坪で162万円、35坪で191万円、40坪で215万円、45坪だと242万円の値上げがあったわけですからかなり値上がりしたことは間違いありません。

仕様が変わっているので単なる値上げとは違うけど、結局値上げ。

7年間で300万円近く値上がりしているということで、ある意味「ぼったくり」のように感じられる方もいらっしゃると思います^^;

ただ、一条工務店をフォローをしておくと、一条工務店では値上げを行う際には仕様変更を伴っていることも多く、例えば、詳細は後ほど示しますが2014年から2016年の間に大きな値上げが行われていますが、この間には断熱材の大幅な仕様変更があり、従来寒冷地を除く一般地域では断熱材としてEPSを採用していましたが、2015年頃に「i-smartⅡ」として断熱材にEPSよりも断熱性能の高いウレタンを採用するようになりました。

また、その他の値上げ時期にも標準仕様などの変更などが行われていて7年前のi-smartと現在のi-smartは同じ一条工務店i-smartであっても仕様はかなり変わっています。そのため、単純な「値上げ」という言い方は必ずしも適切な言い方ではないかも知れません。

しかし、顧客視点で考えたときには結局は値上げかな?と思っています。

2011年時点で一条工務店i-smartという高断熱高気密住宅を購入したいと思えば35坪で建物本体価格2004万円で建築できたものが2018年時点では2200万円かかってしまうと言うことは間違いがありません。そして、自分は2011年時点の仕様で十分だから2000万円でi-smartを建ててくれ、と一条工務店に言ってもこれは聞き入れられません。

仕様は異なるものの、2018年現在では一条工務店i-smartは2200万円出さなければ建てることができない、という点では値上げと言って良いと思っています。

一条工務店の住宅価格は今後も上昇し続けるのか?

当面の値上げは限定的、ただし2020年頃に出てくる可能性のあるi-smart3が出ると大きく値上がりも?

7年間で300万円近い値上げとなっていた一条工務店のi-smartですが、これから家を建てる方にとって気になるのは「今後も値上がりは続くのか?」ということと思います。

一条工務店のi-smartをはじめとした戸建住宅の販売棟数は、積水ハウスと並んでトップクラスです。

[kanren postid=”15454″]

この事実から、値上げをしても売れている以上今後も値上げは続く可能性は十分にあると思います。

しかし、これについては、一切の責任を持てませんが、私の予想では当面は値上げがあったとしても限定的と推察します。もっと言えば今後1年程度は大きな値上げはないだろうと考えます

今後の大きな値上がり要因としては消費税の増税とi-smart2に続く、i-smart3の投入が考えられます。

i-smart3の販売が開始されて大きく値上げが行われる可能性は残っています。ただ、i-smart3が出るとしても2019年10月以降、おそらく2020年4月以降であろうと思います。

なぜ2020年4月以降かというと、2019年10月には消費税の増税が予定されています。一条工務店としても消費税増税による住宅販売への影響を読むことは難しいと思われるため、消費税増税までは値上げによって1戸あたりの販売単価を上げるよりも、販売棟数を伸ばすことに注力するだろうと考えるためです。

そして、消費税が増税されてその後の販売動向を半年程度見守り、販売が停滞するか落ち込むような状況になった場合には、販売棟数を増大出せるためのてこ入れとして新商品であるi-smart3を投入してくるのではないかと思っています。あくまで勝手な想像です。

しかし、新商品であるi-smart3はi-smart、i-smart2よりも単価の高い商品となるはずです。一条工務店はローコストハウスメーカーになることは指向しておらず、むしろ高性能住宅として商品単価を高める方向の商品展開を指向しています。そのため、i-smart3はi-smart2よりも商品単価を高く設定することはほぼ間違い無いと思います。そして、その値上げ幅は1戸あたり100万円程度となるであろうと思います。

ただ、1棟あたり100万円値上げするためには、何かメインとなるアピールポイントが必要になります。i-smart2では断熱材をEPSからウレタンに変えたことで高性能化をアピールしていました。個人的にはこれは顧客訴求力の点ではびみょ~と思っています^^;

実際、あくまで個人的感覚ですが、i-smart2が販売されたことで商品単価は上がり売れ行きは下がっていないため失敗とは言えませんが、i-smart販売時のような急激な販売棟数の増加は見られませんでした。そのため、i-smart3ではもう少しわかりやすいアピールポイントを投入することは必須と思います。

それでは、i-smart3にして何を売りにするのか?と言うのが気になりますが、これまた単なる推測ですが、おそらく床冷房(さらぽか空調)を標準仕様にすることになるのかな?と思っています。i-smart3の販売開始時期や仕様の詳細は消費税が増税される2019年10月以降の販売棟数次第で決まってくるように思います。

i-cube、i-smartに続く全く新しい商品の販売もないわけではありませんが、一条工務店は多数の主力商品を同時に販売することは得意とはしていません。i-cube、i-smartの前は一条工務店の主力製品はセゾンでしたが、セゾンは数十年にわたって仕様を変更しつつ名前を変えることはありませんでした。そのため、現在のi-smartを放棄して新たな主力商品となる住宅を投入してくるのはまだ先かな?と思っています。

7年間の坪単価推移~最近は値上がり傾向が緩和~

なぜ当面は大幅な値上がりはないと考えているのかについても根拠があります。下のグラフはこれまでご提供いただいた一条工務店i-smartの見積書から見積もりの年月毎に建物本体価格の坪単価を抜き出したものをプロットしたグラフです。

一条工務店の住宅は、坪単価によって示されることはご存じと思いますが、この坪単価は建坪が大きくなるほど割安になっていくよう設計されています。

例えば2011年時点であれば、30坪だと1坪あたり57.7万円/坪、40坪だと56.8万円/坪というように、1坪あたりの建物本体価格は施工面積が広くなると安くなるようになっています。

これまで提供いただいた見積もりは当然、住宅毎に施工面積が異なっています。ただし、この坪単価はかなり綺麗に数式で表現できます。そこで、住宅の坪数を変数とした坪単価の推定式を作りました。

この推定式を使って、2011年4月の販売開始から2018年9月時点の見積もりに記載されていた坪単価を、35坪の住宅の坪単価として計算した結果を示したのが次のグラフです。

縦軸が一条工務店i-smartの建物本体の税抜き坪単価、横軸に見積もり発行年月を示しています。

image

2011年時点では坪単価は57.5万円/坪程度であったものが徐々に上がりし、2016年頃に大幅に値上がりし、それ以降は62万円/坪~64万円/坪程度で推移していることが分かります。

上記グラフで、同じ時期に複数の異なる坪単価が存在しているのは、推定誤差の影響もありますが、地域による坪単価の違いが大きく影響しています。北海道などの寒冷地では同じ坪数であっても坪単価が高く、次いで準寒冷地、そして一般地域の順に坪単価が下がってきます。寒冷地では断熱材をより高断熱にしていたり、玄関のタイル部分にまで床暖房を施工したり、また、ロスガードも地中熱を利用するなど仕様が大きく異なるため坪単価も高く設定されます。一番坪単価の高いお宅は、冬期には零下20度になることもある地域のお宅です。

ここで注目すべきはことは2点あり、

  • 2014年4月の消費税増税後にも坪単価を上げていた
  • 一条工務店では直近2年ほど大きな坪単価の改定を行っていない

という点に着目します。

一条工務店は2014年4月の消費税増税後も値上げを続けた

一般に消費税の増税は住宅販売棟数に大きな影響を及ぼします。直近では2014年4月に消費税率が5%から8%に引き上げられました。

同期間の国内の住宅着工棟数は2013年度は35万棟と近年の最高を記録しましたが、2014年4月に消費税が増税されると2014年度の戸建住宅着工棟数は28万棟へと大幅な落ち込みが観察されました。

image

このように消費税増税のタイミングでは住宅の着工棟数が大きく減少する傾向が見られます。そのため、一般的なハウスメーカーでは消費税増税後には顧客離れを防ぐために価格の据え置きを行うことが一般的です。しかし、もう一度一条工務店の坪単価の推移を見て見ると、一条工務店では消費税増税後も坪単価を引き上げていたことが分かります。

image

一条工務店では消費税増税後も段階的に坪単価の引き上げを行い、住宅価格を上昇させていました。

なぜ一条工務店は消費税増税後も坪単価を上げたのか?

一条工務店はなぜ消費税増税後も坪単価の値上げを行っていたのでしょうか?この回答は非常にシンプルなものです。

一条工務店が消費税増税後も坪単価を引き上げた理由は、消費税が上がっても住宅の売れ行きに影響がなく、坪単価を引き上げても依然として一条工務店の家がよく売れたからです。

下のグラフは各年の3月末時点の一条工務店の住宅販売棟数です。

image

2014年3月期末時点の一条工務店の1年間の住宅販売棟数は約11500棟でした。2014年4月に消費税が増税されましたが、翌年2015年3月期末の一条工務店の1年間の住宅販売棟数は約12000棟と前年度よりも増加しました。

世の中では住宅販売が不況に陥りましたが、一条工務店はその影響を受けなかったため値上げを継続したと推察されます。

一条工務店は自社製品の売れ行きに影響がなければ消費税の増税があっても値上げを続けると考えて良いかと思います。2019年10月には消費税率の増税が予定されていますが、現状一条工務店の住宅販売棟数に大きな影響を与える可能性は低く、消費税増税が値上げの足かせになることは無さそうです。

それでは今後も値上げが続くのか?というと、おそらく値下げもない一方で大幅な値上げもないだろうと思われます。

一条工務店のi-smart坪単価はここ2年ほど大きな変化が見られない。

今後の値上がりが限定的である根拠の1つとして、直近2年の坪単価に大きな変動が見られないということが挙げられます。

一条工務店の坪単価の推移を見ると、2011年から2016年までの期間は坪単価が大幅に上昇してきました。しかし、直近2年ほどは坪単価は63万円/坪前後となっており大きな坪単価の上昇は見られません。

image

なぜ坪単価を上げなくなったのか?ということを考えると、先ほどの一条工務店の住宅販売棟数と符合します。2011年度から2014年度(2015年3月末)までの期間は一条工務店の住宅販売棟数は急成長機にありました。一方で、2015年度(2016年3月以降)は急成長期を終え、緩やかな成長に落ち着いています。

image

急成長期には事業の拡大を図る必要もあり、また、そもそも急成長に人員や企業の体制が追いつかないことも出てくるため住宅1棟あたりの付加価値を上昇させ、販売棟数を抑える行動を取るのが一般的です。1年間に8千棟を建築する人員しかいない企業が数年で1万2千棟の住宅を建築するためには同じ人数で維持することは不可能です。

2013年の急成長期には一条工務店では坪単価の値上げ以外にも住宅販売棟数を抑えつつ自社の利益を確保する方法として、一条工務店の営業さんへの支払インセンティブの抑制も行っています。

[kanren postid=”15743″]

急成長期には販売棟数の抑制と企業利益確保の点から一条工務店のi-smartでは断続的な値上げが行われてきました。しかし、成長が緩やかになって以降は以前のような大きな値上げを何度も行うようなことはしなくなっており、現在の一条工務店のi-smartが今から新しく急成長する可能性は低いため、今後は大幅な値上げは行われなくなるだろうと考えています

当面は年間の施工棟数1万3千棟前後で推移を続けていくように思われます。

現在の建築棟数を維持するためには価格を据え置く必要があるため、当面は大幅な価格上昇はないだろうと推察する次第です。

一条工務店特有の価格の不確定要素:フィリピン経済、米国経済と為替変動

当面は坪単価の上昇はないであろうと思いますが、住宅のコストそのものが上昇してしまった場合は価格上昇もやむを得ない場面も出てくる可能性は否定できません。

坪単価上昇の不確定要因には、オリンピック開催に向けた建築関連需要の上昇による人員コストの上昇などが考えられます。しかし、ゼネコンやダイワハウスや積水ハウスのように大型の商業施設やマンション等を建築しているハウスメーカーには大きな影響が出る可能性がありますが、一条工務店のように戸建住宅を専業としているハウスメーカーにはそれほど大きな影響を与えることはないように思っています。特に一条工務店は首都圏よりも郊外や名阪地域などオリンピックの需要とはやや離れた地域での住宅着工数が多いため、オリンピック開催の影響は限定的と思います。

一条工務店が大きな影響を受けるとすると、フィリピン経済、そして米国経済の影響を大きく受けたものとなるように思います。

今回は長くなるので詳細には触れませんが、一条工務店で家はフィリピン工場で製造が行われます。また、これはあまり認識されていませんが、一条工務店で使用している多くの木材は北米産の木材を使用しています。北米で伐採された木材をフィリピンに輸送し、これをフィリピン国内で加工し、日本が輸入します。

私たちが支払ったお金は、フィリピンやシンガポールを経由して米国にも支払われています。そしてこれら輸出入において重大な影響を及ぼすのが、「為替」の影響です。

近年日本の経済的に地位は相対的に低くなっており、米国経済とは大きく引き離されています。一方、新興国であるフィリピン経済は安定を欠く部分はあるものの、若年層が多いという恵まれた人口構成に支えられて成長を続けています。フィリピンのGDPは2008年時点で5兆2千億ペソであたものが、10年後の2018年には8兆7千億ペソと、10年で158%の成長を遂げています。経済規模が10年で1.6倍に成長している急成長国の一つです。ちなみに日本は2008年時点の実質GDP499兆円に対して、2017年は532兆円程度と6.6%の成長に留まっています。日本と同様の先進国である米国経済も同期間に15.6%の成長を遂げていることを考えても、日本の経済力は他国に対して相対的に低くなってきていることは間違いありません。

日本の経済力が低下すれば、輸入品の価格は上昇します。

一条工務店の住宅は輸入への依存度が高いため、一条工務店の住宅販売価格が上昇する可能性は否定できません。

しかし、一条工務店の収益の実態の多くをフィリピンにあるHRDが稼いでいるとしたならば、フィリピン経済の成長によって相殺されるため値上げは起きにくいとも捉えることができます。要するに利益を一条工務店に貯めるか、フィリピンにあるHRDに貯めるかということです。実態はどうかというと、おそらく後者と思いますので当面の値上げ要因にはなりにくいかな?と思います^^

まとめ:一条工務店の今後の値上げと消費税増税

一条工務店i-smartの値上げ期は終了し、今後は比較的安定?

一条工務店では頻繁に値上げが行われてきた経緯もあり、今後も値上げされるのではないか?ということを不安に思われている方も多いかと思います。

しかし、i-smart販売開始以降の坪単価の推移を見る限り一条工務店がこれまでのように頻繁に坪単価を上昇させていく可能性は低いと思われます。

もし、これから家を建てることを検討されているようでしたら無理に急ぐことなく検討をするのも良い様に思います。

ただし、消費税増税を回避する為には遅くとも今年中の契約を

一条工務店ではおそらく当面の大幅な値上げはないと思っています。しかし、一条工務店が値上げを行わなくても消費税は増税されます。一条工務店の一般的な住宅の価格は2500万円前後であることが多いかと思いますが、2%の増税で50万円の価格上昇となります。

これについては法律上の特例として、2019年3月末までに請負契約を締結すれば引き渡しが消費税増税後になっても消費税率8%が適用されることとなっていますので、2019年3月末までに請負契約を締結できれば消費税率の上昇を回避することができます

一条工務店の場合も請負契約を締結するためには、設計打合せを全て終えてからとなりますので、設計打ち合わせ期間を最低2ヶ月と見込むと2019年1月中の契約は必須となります。また、同時期には消費税を回避したい方が殺到して対応を前倒しにする必要が出てくることも十分に考えられます。この点は営業さんに聞けば、いつまでに請負契約が必要か教えてくれるはずです。

そうしたことを考えると、消費税増税の影響を受けないためには遅くとも今年中には契約を行い、2019年1月から間取りなどの設計打合せをテンポ良くするめることが必要と思います。

個人的な意見ですが、多少急ぐだけで間に合うならば問題ないと思いますが、50万円のために無理に急いで後で後悔するくらないらば50万円の増税を受け入れてじっくりと納得がいくまで打合せをするというのも選択肢として残しておくことをお勧めします

一条工務店の営業さん達も来月値上げがあるかどうかは確実なことは言えない

一条工務店では契約金として100万円を支払うことでその時点の坪単価が適用されるという契約方式が採られているため、営業さん達の中には来月に値上げがあるかもしれないので是非今月契約を、として契約を急かされるケースも多くあります。

これは誤解されている方もいらっしゃるかもしれませんが、営業さん達、また、店長等の役職者であっても本当に翌月に値上げが行われるのかどうかは知りません。一条工務店の本社から「来月価格を改定するかも?」という不確定な情報のみが流され、営業さん達はその情報に基づいてお客さんに説明をしているに過ぎません。

これは個人的には非常にうまいやり方と思っています^^;顧客的には良いか悪いかは別にして、もし営業さん達に「値上げはない」という情報を流してしまうと、営業さんによっては「嘘を付いて契約に持っていく」というケースが出てきます。すなわち、本当は値上げされないことを知っていながら、「来月値上げされるかも知れないから今月中に契約を~」と促すケースです。しかし、これをすることで営業成績が上がった営業さんは、当然他でも嘘をついてお客さんを騙します。そして、このように顧客を騙すことが営業成績に繋がり大きなインセンティブを受けとることになります。一方で、「来月は値上げはないそうです」と正直にお客さんに伝えた営業さんは契約を取れず、インセンティブが達成できず一条工務店を去って行くことになります。

このような循環は顧客にとってはもちろん、一条工務店にとっても長期的には悪い結果しか生みません。

そのため、「来月値上げをするかも?」という曖昧な情報のみを流し、正直者も嘘つきも?^^;フェアな状況で顧客獲得に努めることができます。この時の「嘘つき^^」は、社内で価格決定権のある1人(本社の少数)だけで済ませることができます。

この仕組みのうまいところは、そこで契約してしまったお客さんは翌月本当に値上げが会ったかどうかを知る術がないという点です。一条工務店では契約時点の坪単価が適用になるため、本当に翌月値上げがあった場合でも、その坪単価が自分の家の見積もりに反映されることはありません。一方で、契約を見送り本当に翌月に値上がりをした場合のみ顧客側が知ることができます。そのため顧客側は「値上がりがあった」という情報しか知ることができないようになっています。

それでも、クレームのご相談の中でたまにいただくものの一つに、営業さんに翌月あたかも値上げがあるように言われて契約したのに値上げがなかったというご相談をいただくこともあります(値上げがなかったことを知るのは、近所で家族や友人などが一条工務店で家を建てることを検討していたというケースが多いです。)しかし、営業さん達も本当に値上げがあるかどうかは知らないので、「来月は絶対に値上がりします」という人がいたならば嘘つきですが、そうではなく「値上がりする可能性が高そうです」と言うのは本当のことを言っているだけなので許してあげて下さい^^

これまで値上げの続いてきた一条工務店のi-smartですが、今後の値上げは限定的と思いますので消費税増税を除けばゆっくりと契約を検討擦るのもありかと思います\(^o^)/