ロスガードSAの配置:換気を効率的にしてみる!

こんばんは。さすけです\(^o^)/

最近お金の話が続いたので、ちょと別の話を書きます^^

実は、本日書く話は昨年の12月頃に設計図面に反映していた話なのですが、ブログに書こうと思いつつ書いていなかった(と思う?)、我が家のロスガード90の空気循環のお話しです。

なんで、急にそんな話を書こうと思ったかというと、先日「自分の家ではSA(ロスガード給気口)が部屋の入り口に配置されているけれど、さすけさんのところはSAの位置が良い感じで配置されているけれどなんででしょう?」という質問をいただいたことがきっかけです。

で、私としてはブログにある我が家の図面をそんなに細く見ていただけていて、私が実はこだわっているところに気がついていただけたことに嬉しくなったのです\(^o^)/

ということで、本日は私が考えたロスガードとSAの配置についてです。もしも、現在打ち合わせ中の方やこれから打ち合わせをされる方はぜひご検討をいただければと思います^^

一条工務店といえば、高気密高断熱ですよね^^
で、この高密高断熱を支えているのがロスガードです。

既に多くの方がご存知のとおり、ロスガードはようするに換気扇です。

熱交換効率が最大90%だったり、外から吸気された空気をフィルターを通して室内に循環させることで花粉等の進入を防いだりと、換気扇とは言えかなり高機能な換気扇です^^

このあたりのことは多くの方が良くご存知と思いますので、今回は省きます。で、私は、このロスガードをできる限り効率的に使いたいと考えました。

まずは、我が家の初期の図面を見てください。

SAの位置がわかりやすいように赤くしてあります。1Fには4つのロスガードが配置されていることがわかります。

まず、図面の見方ですが「SA」はSupply Air(給気)で、「RA」がReturn Air(排気)を示しています。
一条工務店の場合、SAは各部屋に配置され、RAはロスガードの上に配置されていると思います。

ロスガードは外から新鮮な空気を吸い込み、ダクトを通してSAに供給し、室内を循環して汚れてしまった空気をRAで吸い取り、ロスガードに取り付けられた排気口から外に排気される仕組みになっています。

ようは、SAからは新鮮な空気が出てきて、RAは汚れた空気を外に吸い出してくれています。で、私は上記のSAの配置が気になりました。ここに大まかな空気の流れのイメージで書いてみます。

ご覧になっていただくとわかるとおり、リビングに対する給気が少ないように思いました
そこで、設計士の方にお願いしてSAの位置を以下のように変更してもらいました。

当初、キッチンの階段側出入り口付近にあったSAをリビング南東に移動し、和室北西にあったSA3を和室南東に移動しました。本当であれば、SA2をリビング南西に配置できればよかったのですが、この場所は吹き抜けのためSAを配置できませんでした。というか、配置しても意味がないです^^;;

ということで大きく変わったわけではないのですが、リビングに対する給気量は当初はSA3だけだったのが、SA1を増やすこと約2倍にすることができたと思います。

2Fについても当初のSAの配置は以下のようになっていました。

これでは、寝室の空気循環が悪いと考えて、以下のように変更してもらいました。

これで、寝室の空気循環も改善されたと考えています。

* RA、SAの配置についての考え方
RAとSAは理想的には家の中心のRAを配置し、SAはRAからできる限り遠くに配置することができれば
、全ての空気をうまく循環させることができます。

ただ、現実問題として、RAはロスガードと一体化しているため、外壁沿いに配置されてしまいます。それを踏まえて、ロスガードからできる限り遠くにSAを配置することが理想的です。

気密が低い住宅ですと、このようなことを考えても外からの空気の進入があり意味が無いのですが、高気密住宅であればこそ、換気計画が本当に計画的に行うことができます。

ただ、じゃあ、部屋の一番隅に持ってくれば良いかというとそうではありません。特に2Fは注意が必要です。

以下は私の推測ですが、特に施主が希望しなければ一条工務店が提案する場所にSAが配置されると思います。このとき一条工務店が提案するSAの配置は必ずしも効率的な換気は優先されていないと思います。一条工務店の提案の最優先事項はSAが長期にわたって何かにふさがれてしまわないことだと思います

当然ですが、SAが如何に最適な配置で設置されていたとしても、SAを何かでふさいでしまうと計画もへったくれもありません。一条工務店の考え方としては、長期にわたってSAがふさがれることが無い場所にSAを配置しているのだと思います。

その結果、2Fについては
・ 部屋の出入り口付近の扉の近く
・ クローゼット等の収納の下部

に配置されるようになっていると思われます。1Fについても、
・ 出入り口付近
・ 室内の通路上

に配置されていると思われます。

確かにこれらの場所であれば、棚を置いたりしてふさがれてしまうことはまずありえませんから、多くの顧客に提案する上では最適な配置です。しかし、空気の循環を考えた場合は、部屋の入り口付近にSAがあると、せっかく新鮮な空気がSAから供給されてもすぐに外に出て行ってしまうことになり、貧乏性の私にはもったいなく感じます^^;

なので、間取りなどを決める際に是非SAの位置を好みの場所に移してみるのも良いかもしれません。

ただし、SAの配置にあたっては以下のことには注意する必要があると思います。
・ 1Fは普段人が座ったり、寝たりする場所の上には配置しない
・ 将来ふさがれてしまう可能性がある場所には配置しない
・ 人によっては吹き出し口の音が気になるかも?
・ 2FはSAを動かすと1Fの天井が下がることがある。
・ ロスガードから遠すぎると配置できないことがある。

以上のことに注意しながら最適なSAの位置を検討するのも意外と楽しいです\(^o^)/

* おまけ:やろうとしてダメだったこと^^;
ここまでは、普通のSAの配置計画ですが、SAをもっと何かに使えないかと考え設計の方に伝えた結果却下されてしまった、アイデアをメモしておきます^^;;
ご参考まで。。。

・ クローゼットにSAを配置
ウォークインクローゼットとかって、何となくじめじめしたりかび臭くなったりしませんか?ということで、ウォークインクローゼットの中に常に新鮮な空気を入れたらそういうこともなくなるのでは無いか?と考えました。

で、ウォークインクローゼット内にSAを配置して欲しいとお願いしたのですが、基本的にSAは「部屋」にしか配置できないそうでした。で、私はさらに食い下がって、ウォークインクローゼットを部屋と見なしてSAを付けられないかを検討してもらったのですが、建築基準法で「部屋」であるためには一定の採光が必要となってしまうとのことでいた。その結果、我が家では窓が小さすぎて部屋にすることができずウォークインへのSA配置は断念しました。。。

我が家では悔しいので?将来ウォークインクローゼットに換気扇や除湿機などが取り付けられるように壁面にエアコン用の穴開けをお願いしました^^;

・ 洗面所にSAを配置
ウォークインクローゼットと同様にもっとじめじめする場所!それは洗面所です。洗面所ってどうしてもじめじめしますよね。。。そこで、SAを取り付ければ・・・(以下略^^;)

で、洗面所もやっぱり部屋じゃないのでSAは取り付けられないとのことでした。。。
ということで、洗面所も悔しいので除湿機などが取り付けられるように壁にエアコン用の穴あけをお願いしてあります^^;;;

以上が我が家のSA配置です。

* 最後に注意!
ロスガードの換気量が多すぎることを指摘されている方もいらっしゃいます。要するに過換気になってしまっているということです。

今回のSA配置でおそらく空気の循環は効率的になりますが、空気がたくさん交換されるということは熱損失も大きくなることを意味しています。部屋の中の暖かさを逃がさないためには換気はできる限り少ない方が良いのです。結果的に、部屋がなかなか温かくならない可能性や暖房効率が落ちる可能性もあります。

個人的には、効率的に空気を循環させつつ、換気量を何かで制限したいと画策していますが、できるかは不明です。そのため、部屋が寒くなってしまう可能性もあることだけはご注意下さい。