こんばんは。さすけです\(^o^)/
本日は家とは無関係な日記です^^;
本日は本当に家のこと一切無しの日記です。数年後に自分で読み返したときに、そんなことあったね~というためのものです。。。別に楽しくもありません。。。
先日、妻と一緒に子供を塾に送って車で家に帰っている途中、我が家のすぐ近くで、なにやら黒い物体が横たわっているのを見つけました。
たぬきです!!
たぬきが道路の真ん中に横たわっていたのです。交通事故にあって、倒れているようでした。車を止めてライトで照らすと、まだ息があるようでした!!
妻が「ちょっと見てくる」と言って、車から降りて近づいてみるとやはり「生きてる」とのこと。
このまま放っておいても後続の車にひかれてしまいそうです。妻がたぬきを見守って、私は家に段ボール箱やタオルなどを取りに帰りました。
引っ越しで使った少し大きめの段ボール箱を持って、戻ってきたところしっかりと息をしているようでしたが、体を動かそうとはしません。死にものぐるいで飛びかかってくる可能性もあるので、ちょっとかわいそうですが、手にタオルを巻いてタヌキの体の下に段ボールを押し込むようにして敷きました。
鼻からわずかに血が出ていて、すこしだけ苦しそうでしたが、外傷は特にありませんでした。
どうしようか考えて、本来は野生動物に人が関与するのは良くないとは思いつつも、人間にひかれてしまったわけで、まあ良いかと思い、動物病院に連れて行くことになりました。。。
道中、私が「治療費10万円とか言われたらどうしようか~」と言うと妻が「旅行お預けだね~」とのこと。このあたりが妻の良いところです。のろけです。
夜も9時近かったので、とりあえず、普段我が家の犬がかかりつけている動物病院に連れて行くことになりました。その日は水曜日だったので休診日なのですが、他に当てもないので電話してみると、9時半であれば病院に来てくれるとのこと。
で、道中たぬきに「たぬ」という超安易な名前をつけてたぬを励ましていました。
動物病院に行きしばらく待っていました。その間も息は少し荒いもののしっかりと息もしていますし、足も動かしていました。
その後獣医の先生とやっぱり獣医の奥さん先生が来てくださり、動物病院の中に入って明るいところで見ると毛並みも良い大きなたぬきでした。やはり目立ったけがもなく、顔つきもなかなか愛嬌のあるかわいらしい顔つきです。先生曰く、若いたぬきだろうとのことでした。
野生動物と言うことでかなり慎重にまずは口輪をはめ診察をしてくれました。瞳孔の開き方が左右でやや違うけれど反応しているし、心拍はしっかりしているとのことでした。おそらくは脳内出血の可能性が高いけれど、まれに脳しんとうを起こしているだけで翌日には元気になることもあるとのこと。
先生から一通り説明を受けて、野生動物は人間に対して攻撃的なため保護施設などでないと仮に脳内出血などがあった場合手術をしても回復過程で飼育ができない旨の説明を受けました。また、これ以上の判断になるとMRIなどの装置を使っての診断になるので、野生動物であることを考えるとそこまでの関与は勧めないという説明でした。私もそれに同意。
妻は子供を連れてくるため塾にむかいました。
診察過程で体中にたくさんのダニと若干のノミがついていました。さすが野生動物!
慎重に言葉を選びながら安楽死という選択肢も提示した上で、基本的に助ける方向で話をしてくれて、とりあえず翌日まで様子を見る方向で話を進めていました。治療方針は注射程度の簡単な治療にとどめて様子を見るという説明を受け、私もそれで納得しました。
じゃあ、どこで保護しておくかということになりました。私はあんまり考えなしで家で一晩段ボール箱に入れておくということを言ったら、それはだめとのこと。万が一目を覚ました場合段ボール箱はすぐに食い破られるし、家の中に逃げたら人間が怪我をする可能性が高いということで、犬用のゲージに入れることになりました。で、それをどこにおくかということで、先生から「自宅では危ないかもしれないから病院で一晩預かっても良いです」との提案。
そうこうはなしていると、たぬの足が動き出し、顔も少し動かしています。苦しそうな感じはなかったのですが、動くのは前足だけで後ろ足は触ってもまったく反応なしでした。
しばらくして、呼吸が荒くなったかと思ったら本当に眠るように息を引き取りました。。。先生から、甦生措置は行わないですが良いですかという問いに、同意してたぬの最後を看取ることになりました。しばらく、筋細胞の痙攣などでしゃっくりをするような動作をしていましたが1分ほどで停止し、完全に息を引き取りました。
眠っているような顔でほとんど苦しむことが無かったのがせめてもの救いと思うことにしました。心肺停止後、さっきまでたぬからはほとんど臭いがしていなかったのに、なんとも言いがたい獣の臭いが部屋に立ちこめ、あ~やっぱり野生動物だったんだ、と気がつかされました。
少しして、たぬを保護した妻が到着しましたが、残念ながら間に合いませんでした。。。
私の子供もたぬきを見かけることはあっても、これほど間近に見るのは初めてです。私や先生が触っているのを見て、触っても良いかと言うので、ダニもいるので少しだけ、たぬを撫でさせてお別れとなりました。子供が「目が開いたままでかわいそう」と言い、先生が少し抑えて目を閉じさせてくれました。
その後、たぬの遺体をどうすれば良いかを聞いて、土に埋める場合は体が大きいので1m以上深く掘って埋めること、自宅での火葬はできないのでやめること、市に持って行く方法、などを聞きました。
遺体が冷えてくると体についたダニやノミがまわりに出てしまうので、かわいそうだけれどビニール袋に入れておいた方が良い旨の話しがありました。また体液も出てくるので大型犬用のペットシートをもらい、時間外診療費を払って病院を後にしました。
家に到着して、ビニール袋にたぬをそのまま入れるのも忍びなかったので、ペットシートとタオルで包んでビニール袋に入れました。大きなビニール袋がゴミ袋しかなく、子供が「ごみ袋」という文字をマジックで消して、大きく「たぬ」と書いてくれました。。。
まだ体には温かさが残っていてなんとも不思議な感覚でした。害獣とされるたぬきですが、本当にわずかな時間しか一緒にいなかったけれど変な話ですが、さびしさを感じました。そもそも、自分のした行為も、たぬきを害獣としている方には考えられない迷惑な話しだし、超自己満足の行為なんだろうな~などと思いつつ、でも冷たい道路で死ぬより良かったかななどと勝手なことを思い、たぬとお別れしました。
翌日のたぬをどうするか考えて交通事故動物として、たぬを市に引き取ってもらうべくネットで調べてみると「交通事故にあった動物は基本的にゴミとして処分されます」と言う文字が。。。
これを見て、妻が「日本人の心がない!!」と怒って、せめて共同墓地か供養塔のあるところに埋葬して欲しいとのこと。。。調べてみるとなかなかお金がかかるようで。。。2万円程度かかりそうです。。。まずは市に聞いてみて、ゴミとして焼却されるならばこれも縁ということで共同墓地も考えることにしました。
翌日、市に電話して交通事故にあった狸がいるけれどどうすれば良いかを聞いたところ、市の委託業者が取りに行くからら持ってこなくて良いとのこと。そして、ゴミとして処分されてしまうのかを確認したところ、つくば市ではゴミ焼却処分場では動物は焼却できないことになっており、「委託業者のペット埋葬業者が交通事故動物の共同供養塔に埋葬する」ということで業者名も教えてくれました。少しほっとして、妻にメール。
業者が引き取りに来るというので、玄関に箱に入れて置いておく旨を伝えました。
帰宅したときには引き取られていました。妻は少し勘違いしていたようで、たぬと一緒に埋葬業者まで行き、火葬すると思っていたらしく会社を早退する計画を立てていたようです。。。おいおい。。。
そんなこんなで、ちょっと後味は悪いですが我が家のたぬき騒動でした。
娘が「化けて出てきたりしない?」というので、「恩返しはされても化けて出られるようなことはしてないから出ない」といったら納得してました^^
何となく、強く印象に残ったので数年してこのブログを自分で読み返したとき、「あ~あったね~」と思えるかと思い書いてみました。。。。
で、本日現在。。。たぬの置き土産のダニが車の中に居着いているようで数カ喰われてしまいました^^;;かゆいよ~。。。^^
週末車の中にバルサンをたこうと思います^^;;;
今回つくば市が交通事故動物をきちんと埋葬してくれることを知ったので、交通事故で死んでしまった動物を見かけたら電話するようにしよっと!と思い携帯に電話番号を登録してみました。
こんなしょうもない日記を読んでくださった方がいらっしゃったらありがとうございます。