新年あけましておめでとうございます。さすけです\(^o^)/
今年もよろしくお願いします。
今年は休みが長くて良いですね~^^
私は12月30日から1月2日まで実家の方に帰っておりました。
で、ですよ。家を4日間開けるにあたって、節電&実験の目的で床暖房をオフにして、室内の温度がどのように変化するのかを実験してみることにしました。
* 実験条件
条件は以下の通りです。
・ 全室のハニカムシェードを閉める。
・ ロスガードは付けたまま
・ 室内熱源としては、サーバー、冷蔵庫等家電のみ
・ 2012年12月30日午前10時に床暖房を停止
・ 2013年1月2日22時に床暖房を再稼働
・ 床暖房停止時点の室温は26.9℃
という状態で実験を行いました。
我が家のQ値は0.89、C値は0.7㎠/㎡程度です。
おそらく、一条工務店のi-smart、i-cubeで家を建てられた方は概ね同程度のQ値とC値と思います。
* 問題!!
さて、ここで問題です!!
12月30日午前10時から1月2日午後10時までの84時間床暖房を停止した我が家ですが、床暖房停止時点で26.9℃あった室温は84時間後に何℃になっていたでしょうか??また、その間の室内の最低気温は何℃になっていたでしょうか?
同期間の外気温の変化は以下の通りです^^
外気の最高気温は12.5℃、最低気温は零下2℃です。
12月29日から31日の日中までは雨のため気温が暖かく、約8℃前後で推移していました。対して、1月1日以降は晴天のため放射冷却現象が起き、明け方は零下まで気温が下がっていました。
この間我が家の室内の最低気温は何度だったでしょうか?\(^o^)/
正解の前に私自身の予想は
・ 断熱性のためにおおむね2日程度で室温は外気温に近づく
・ 室内の気温は10℃前後まで下がるだろう
と予想しました。
いくら断熱性が高くても熱源を失ってしまった我が家は相当に寒くなっている!!
と予想しました。
* 家に帰宅したときの感想
丸々3日以上家を空けたわけですから、相当に家が寒くなっているだろうと予想しました。家に帰って床暖房をつけて、家が温まるまではエアコンの暖房かな~、などと考えながら家に帰ってきました。
玄関を開けて家に入った瞬間の感想は
???あれ?暖かい??床暖房切り忘れ??でした。。。
主観ではどうもわかりにくいので、おんどとりeaseが記録した外気温と室温の推移をご覧ください。
それでは、正解です!!
背景が緑色になっている期間が床暖房を停止した期間です。
①から②へ
12月30日10時に床暖房を停止した時点から室温がゆっくりと下がりはじめました。
この間、天候が悪く日中の日射はほとんど無かったため、室温が上がることなく、下がっていきました。しかし、その下がり方が異常に遅いです。
具体的には床暖房を停止してから1月1日午前7時までの33時間のあいだゆっくりと室温が低下していき1月1日午前7時に20.8度まで温度が下がりました。
実に、33時間で6度の低下です。1時間当たりにすると0.18℃しか室温が低下していないことになります。
同期間は外気温が比較的高かったことによる影響も大きいと思いますが、正直、驚きました。
②から③へ
1月1日は快晴だったため、室温が上がりはじめました。1月1日14時までの7時間で1.3℃室温が上昇し、22.4℃になりました。
③から④へ
その後は室温も低下し、1月2日午前7時に今回の実験期間中の最低室温となる19.8℃を記録しました。
④から⑤へ
3日も天気は良く2度弱の室温変化をしつつ、室温は20℃を保ち、1月3日22時時点の室温は20.3℃という結果になりました!
ということで、結果!!
84時間の床暖房停止期間中の最低室温は19.8℃、84時間後の室
温は20.3℃でした\(^o^)/
* 考察
正直、ちょっと予想外でした。。。
さすがに、ここまで室温が安定するとは思っていなかったのです。。。
今回、実験期間中の外気温が比較的高かったとういうのも一つの要因とは思いますが、そうは言っても、外気8℃と言えばそれなりに寒いです。また、1月1日以降は明け方は零下を記録しており、その間も室温が20℃を保っていたというのは正直驚きでした。
特に、今回ロスガードはつけっぱなしであったのに、このような結果になったことには驚いています。ロスガードを停止すれば、外気とのやり取りは遮断できますから、分厚いEPSの効果で室温が下がりにくいことはある程度想像できます。しかし、ロスガードはつけっぱなしだったのです。ということは、室内の空気は2時間で全部外気と交換されてしまっているのです。それにも拘わらず。室温がほとんど低下しなかったことが非常に意外です。
いただいたコメントやメッセージを拝見している限り、住宅の立地条件等々により相当な差があるので、一概に言えるわけではありませんが、我が家の場合は相当に冬の熱効率はよさそうだということがわかりました。
今回の結果を踏まえると、ざっくりですが、1時間あたりに0.2℃だけ室温を温めるように床暖房を設定すれば室温を一定に保つことができることになります。。。。たった0.2℃です。。。
私の実家などであれば、朝家を出て夕方家に帰ってくれば、夜には室温は10℃を下回っていました。ということは、家に帰ってから25℃まで室温を挙げるのに、15℃分のエネルギーを加えなくてはなりません。同じエネルギーで我が家であれば75時間家を温めることができてしまうのです。
これこそが床暖房を24時間稼働させた方が良いといわれるゆえんと思います。。。。もちろん、部屋の広さ等が違うので、一概には言えませんが、確かにこれなら全館床暖房で24時間稼働しても大したエネルギーにはならないだろうと予想できます。
それにしても、33時間で6℃しか室温が下がらなかったのは本当に意外でした。。。。
次に機会があれば、もう少し外気温が低い時期に実験をしてみたいと思います。
* 今回の実験の目的
最後になりましたが、今回、このような実験を行ったことには、単なる好奇心以外の目的があります。
以前、床暖房の自動制御の話を書かせていただきましたが、今回の実験結果はその基礎データとなるのです。
室温が熱くなりすぎず、寒くなりすぎないように安定させ、さらに電力をうまく使うためには、床暖房をオフにした場合の温度変化のデータが不可欠です。
もちろん、室温の変動は外気に影響されるので1回分では不十分ですが、この実験を何度も繰り返すことで、外気温に応じた室温の変化が把握できるようになります。その蓄積によって、将来的には室温を安定させるための最適な床暖房制御手法が明らかになると思うのです。
そうであるならば、はにかむシェードを開けて計測をすべきと思われた方もいらっしゃるかもしれません。これは、まだアイデア段階ですが、私はハニカムシェードも自動制御で最大限活用したいと考えています。よって、まずはハニカムシェードを締め切った状態でのデータが欲しいと考えハニカムシェードを閉めてデータを測定しました。
本当であれば、こういったデータは一条工務店に公開してほしいところですが、すぐにこのようなデータをもらうことは難しそうです。しかも、室温の変化は住宅の立地等によってもかなりばらつきがありそうなので、自分の家で確認していくしかないようにも思います。
地道ですが、旅行などに行く際には床暖房や夏のエアコンを停止して家を出るようにして、家の基礎能力を測定して蓄積していくしかないだろうと思っています。
そんなことを考えながら今回の実験をしてみました\(^o^)/