カビが生えなかった窓のヒ・ミ・ツ\(^o^)/ハニカムシェードの内部は酷暑??

こんばんは。さすけです\(^o^)/
先日、ハニカムシェードの内部に結露が生じる話を書いたのですが、それと同時に、ハニカムシェード内部で温湿度の測定を始めました。
何やっているんだ?とか、ハニカムシェードを締め切ったらカビが生えて当たり前じゃないかと思われる方も多いかと思いますが、私自身はどうしても、納得のいかないことがあったのです!

我が家の階段には明かり取り用の2枚のFIX窓があります。
2枚の窓は、設置向きは西向きと北向きで異なるものの、それ以外は設置高さ、窓の大きさ等々、全て同じ条件の窓です。

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2枚の窓はたった1.5mしか離れていないのです。
そして、両方の窓は共に結露していました

それにもかかわらず、西向きに設置された窓はカビが全く生えていないし、カビが生えた痕跡もないのです。それに対して、北向きの窓は結露してカビが生えてしまっていたのです。

これって不思議じゃないですか??

理由は何となく、西日かな~なんて思うわけですが、2枚の窓は共に結露しているのに、日が多少当たる位で、カビが全く生えないなんてことがあるのだろうか??と思うのです。

そんなことは当たり前じゃないか、カビは北側の窓や壁に生えるんだよ
と言うことは一般論としてはわかるのですが、どうも釈然としないのです。当たり前と言われると、なぜ当たり前なのかがわからないのともやもやしてしまうのです。。。
私は「当たり前」なことがどうにも当たり前として受け入れられないのです(; _ 😉

ということで、両方の窓とハニカムシェードの隙間におんどとりを設置してみました\(^o^)/

そうしたらデスね!!原因がわかったんです!

いや、言ってしまえば日が当たっていたから、と言うことなのですが、ハニカムシェードの内部では正直私が予想していなかったような事になっていたのです!!

このことは、多分、データを取ってみないとわからない事なので、一条工務店の営業さんや設計さんも知らないと思います。さすがに、ハニカムシェードを開発に携わっている人や、i-smart等を開発している人たちは気が付いていると思いますが^^;;

ということで、なぜ北側の窓だけにカビが生えたのか?について書いてみたいと思います\(^o^)/

ハニカムシェードと窓の隙間の湿度

まずは、ハニカムシェード内部の湿度のグラフをご覧ください。
オレンジ色が北側の窓、水色が西側の窓、参考としてグレーでリビングの湿度を示しています。

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北と西の窓の両方で結露は確認していましたので、湿度が100%になっていることは驚くことではありません。上記の黄色の枠で囲んだ部分の矢印の先に示したように、夜間は湿度が100%に達しており、北側の窓、西側の窓の両方で結露が生じていることが確認できます。

私が驚いたのは、青色の枠で囲んだ部分で示したことです。
西側の窓だけが、日中、ほぼ決まった時間に湿度が30%以下になっているのです!!

最初このデータを見たとき、私は温湿度計の故障と思いました。しかし、北側の窓の温湿度計と西側の温湿度計を入れ替えても、結果は同じでした。

故障を疑ったのは、西側の窓の湿度が、リビングの湿度を下回っている時間があること、からでした。ハニカムシェード内部の湿度が室内の湿度を下回ることは予想していませんでした。

ハニカムシェードと窓の隙間の温度

続いて、温度を確認してみました。温度については、黄色い線で外気温を示しています。

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今度もやっぱり、異常な値が記録されていました。
ハニカムシェード内部の温度が35℃を超えていたのです!!

35℃と言えば、真夏の酷暑の日と同じような温度です。そんなことあり得るのだろうか?と思います。

そこで、外気温を見てみると、確かに外気温とある程度相関しているように見えますが、15日と17日の外気温は同程度であるにもかかわらず、15日の西側ハニカム内部温度は北側ハニカムの温度と全く同じだったのです。しかし、17日は北側ハニカムの内部温度は他の日と同じなのに、西側ハニカムの内部温度だけが35℃を超えているのです。

ハニカムの内部温度は外気温と僅かに相関しますが、35℃を超えるには別の原因があるはずです。

そもそも、西側ハニカムの内部温度は、リビングの温度よりも約10℃も高くなっているのです。
こうなってくると、原因は太陽以外には考えづらい状況です。

そこで、気象庁のサイトからそれぞれの天気をグラフ上に示してみました。

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それぞれの日の天気は上記の通りでした。

これでかなりはっきりしてきました。14日、15日は雪、雨、曇りであって日射がありませんでした。対して、16日から19日は晴れていましたから、日差しがあったのです。

以上のことから、西側の窓だけがカビが発生しなかった理由がわかりました。
1. 西側、北側の両方のハニカムシェードが夜間結露する。
2. 晴れの日は、西側のハニカムシェード内部に日が差し込み、内部温度を35度まで上昇させる。北側は温度が15℃程度までしか上がらない。
3. 西側ハニカムは温度上昇に伴って、相対湿度が下がり結露した水は一気に蒸発する(この時点でカビが生息できない状態になる。)対して北側の相対湿度は最大でも60%以下までしか下がらず、常にカビの生息条件を満たした状態にある。
4. 夜間になって西側、北側の両方の窓が結露する

上記の1~4を毎日繰り返していたのです。
最も重要なのは上記の3番で、西側ハニカム内は晴れた日に、カビの生息条件を満たさない状態になってしまい、そこでカビが死滅していると言うことです。

結果として、結露してすぐにカビの胞子が活動をはじめても、次に晴れた日にはカビが死滅させられてしまうため、目に見える状態にまでカビが成長できなかったのです。

対して北側のハニカム内は、日中であっても湿度が60%以上はあり、カビの生息条件を満たしてしまいます。そのため、カビを死滅させることなく、カビは成長を続けることができたのです。

ハニカムシェードの内部の温度はなぜ35℃という異常に高い温度になってしまったのでしょうか?

ここで起こったことは、温室と同じ現象です。

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上記が概略図ですが、太陽からの日射がハニカムシェードと窓の間の空間に入ると、そこで生じた熱は、断熱製の高いハニカムシェードと窓に挟まれてしまい、逃げ場がなくなってしまいます。その結果として、窓とハニカムシェードに挟まれた空間の温度だけが異常に上昇する事になります。まさに、この部分が「温室」となっていたのです。

その結果、晴れた日には内部のカビを死滅されることになります。よって、最低数日は1回は「カビを死滅させる環境」を実現し、結果としてカビの発生を防止していたのです。

一方で、北側の窓は日射がありませんから、カビを死滅させることができません。結果として、北側の窓だけにカビが生じたのだと考えられます。

これから家を建てるに当たっては何を考えるべきか?

今回のこの結果は、これから家を建てる人にも使えるように思うのです。

東西方向は隣接した住宅があることが多いように思うのです。隣接したお宅がある場合は、特に1F部分については隣家が隣接している場合は「窓を作らない」という選択もありのように思います。

または、冬場に上部の数十センチでも良いので、日差しが入るように設計しておけばそれだけでカビが生えない環境を作り出すことができると思うのです。

ただし、トイレ、風呂については個別換気が行われているため、結露の可能性は低いですから窓は作っても問題はありません。

一般の部屋には、どうしても窓が欲しいような気がしてしまいますが、隣家が隣接していればどうせ窓を開けることもないでしょうし、いっそ窓を作らない、ということも考えてみてはどうかと思うのです。もちろん、部屋が暗くなってしまうと言う問題がありますから、間取りなどに応じて臨機応変に対応する必要があります。

または、窓の位置を少しだけ南側にすることで、日差しが掛かるようにできるかも知れません。
1時間程度でも良いので日射が得られる設計にしておくことは、カビを防止するという観点からは重要なように思います^^

まとめ

今回の結果は、期せずしてハニカムシェードの断熱性の高さも確認できたことになります。

ハニカムシェードの断熱性が低ければ、窓とハニカムシェードに挟まれた空間の温度はここまで上がらずに、室温の上昇に寄与していたはずです。

このことから、冬場の日中は日差しのある窓については、ハニカムシェードを閉めておくのは、冷暖房費を上昇させる原因になるため、できる限り日射を取り入れた方が良いと思います。逆に真夏は、日射がある時間だけでもハニカムシェードを閉めることで、冷房費を押させることができるのではないかと思います^^

今回、カビが生えたならハニカムシェードなんていらないじゃん!と思われた方もいらっしゃる課も知れません。。。。ただ、僅かの空間とは言え、真冬に空間の温度を35℃まで上昇させるほどに効果があるのです。ですから、ハニカムシェードはうまく使えば、効果的に冷暖房費を削減できる可能性も秘めていると思うのです。

ただし、そのためにはハニカムシェードの細かな操作が必要になってしまいます。これを人間の手で行う事は、かなりきついと思います。。。。ハニカムシェードの開け閉めはどうしても自動化せざるを得ないように思うのです。

まだまだ開発途上ですし、しかも・・・・これはいままで一条工務店を見てきて薄々、というか、思いっきり気が付いていることですが、一条工務店はソフト開発がもの凄く苦手な会社と思います。そのぐらい簡単にプログラムできるだろ?と思うことさえ、できていないことが多々、多々多々・・・と言うくらいあります。

ある意味、マジメに断熱を考えていて小手先でどうにかすることをあまりしない、という印象は良いですが、裏を返せば「そのぐらいはやれば良いのに・・・」と思うことさえ実現できていないと思うのです。

例えば、ほぼ全世帯に近いほどにソーラーパネルを載せているのに、おそらくその発電データは一切活用されていないように思うのです。。。。( ・_・;)

ハウスメーカーだから仕方ないと言えば仕方ないのかも知れませんが、せっかく様々な設備を持っていて、素材は準備してあるのに、それを使いこなせないというのは、どうかと思うのです。。。。

それから、もう一つ気になっていることとして、コメントで教えていただいたのですが、現在打ち合わせ中のお宅では、南面のハニカムシェードについては遮光タイプが選択できるようになっているという情報を教えていただきました。しかし、今回のデータを見るとハニカムシェードは夏場は日中、冬場は夜間に閉めることで冷暖房効率を高めることができるように思います。

特に、夏場の日射よけとしてはかなり効果があるのではないか?と思うようになりました。

もちろん、遮光タイプでも同様の効果は得られると思うのですが、夏場の日中に南側の窓に遮光タイプのハニカムシェードを下ろすと室内は夜のようになってしまいます。。。自分の生活スタイルを考えると、遮光タイプを選択するよりもレースタイプや通常のハニカムシェードを選んでおく方が良いのではないか?と思うようになりました。これについては、今年の夏に少し実験をしてみたいと思っています。

遮光タイプを選択されるか悩んでいる場合は、少しお金は掛かってしまいますがハニカムシェードを遮光にするのでは無く、遮光カーテン等を併用する方法も考える方が良いかも知れません。

 

最後にクイズです\(^o^)/

 

最後に、次回以降の話題に向けたクイズです!!

結露とは全く関係ない話題ですが、

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これは何でしょうか!

ヒント:i-smartの展示場に行かれたことのある方や、お住まいの方は必ず目にされています^^

ちなみに正解しても何もないです^^;