こんばんは。さすけです。
私が家を建てようと思っていた2011年には10kWを超えるようなソーラーパネルを搭載できるハウスメーカーは大手では一条工務店ぐらいしかありませんでした。それが、現在ではパナホームを始めとして多くのハウスメーカーで10kWを超える太陽光発電パネルを搭載できるようになっています。
我が家は42円買取での契約で、9.98kWのパネルが搭載されています。
2014年度の契約では、買い取り価格は10kW未満で37円(税込)、10kW以上では税抜き32円/kWh、消費税8%を加えて実質34.5円/kWhでの買い取り価格になりました。42円/kWh買取と比べると約2割の価格減少という感じになっています。
今年度であれば夢発電の金利が1%で、kW単価が29万円であればまだまだ長期的な利益は見込めると思います^^
今の一条工務店のソーラーパネルの価格っていくらなんでしょう??また、近いうちに夢発電の採算性をシミュレーションをしてみたいな~と思っています。
ところで、一条工務店の夢発電を行う際には、一条工務店のシミュレーションが提示されるかと思います。シミュレーションを見ても本当に正しいのかわからず悩まれる方もいらっしゃると思いますので、我が家の1年の発電実績をシミュレーションと比較してみたいと思います\(^o^)/
ちなみに、我が家は現在一条工務店が採用しているソーラーパネルとは仕様が異なるため単純比較は出来ないかも知れないのでその点はご注意ください。
一条工務店夢発電シミュレーション
我が家が当初もらった一条工務店の夢発電シミュレーションの結果です。
こちらのシミュレーションの結果を見ると、9.9kW の搭載で、年間9564kWhを発電するとシミュレートされていました。
9564kWh×42円/kWh=401688円≒40万円/年
の売電収益があると予想されています。ちなみに、我が家の夢発電返済額は月々3万円なので、36万円返済して4万円程度は手元に残る計算になっていました。
上記シミュレーションを前提に我が家の発電量の実績を見てみます。
2013年度夢発電の実力?
発電量の測定方法
発電量は一条工務店と夢発電で契約をすると使えるようになる、こちらのサイトのデータを使用しました。
こちらのサイトで、1年分の発電実績データを取得することが出来ます\(^o^)/
このサイトがひじょ~に使いにくいのはご愛敬でしょうか。。。
2013年度発電実績
シミュレーションと比較するために発電量のみに着目したいと思います。
発電電力量は以下の通りでした。
2013年10月~2月までは発電量が大きく落ち込み、それ以外の月は高止まり?といったかんじです。
1年間の総発電電力量は12690kWhでした。これはシミュレーションで予想された9564kWhを大きく上回っていました。
発電電力量ではわかりにくいので、全量を売電した場合の金額でグラフにしてみました。
月々の売電可能額は上記の通り隣、年間の売電金額は53.3万円になりました。シミュレーションで予想されていた9564kwhですと、年間の売電額は40万円でしたから、売電額ベースで考えるとシミュレーションよりも13万円分ほど発電電力量が大きかったことを示しています\(^o^)/
シミュレーションと比較してみよう!
先に示した一条工務店夢発電のシミュレーションと、我が家の発電実績を比較してみました。
オレンジ色がシミュレーションされた予想発電電力量、青が実際の発電電力量です。
両者を比較すると2014年の2月にシミュレーションとほぼ同程度になった以外は全体として3割ほど発電量が多いという印象です。
夢発電シミュレーションの妥当性評価?
2013年度は天気が良かっただけ?
我が家に搭載された一条工務店の太陽光パネルは、一条工務店のシミュレーションを大きく上回る発電量を示しました。
しかし、注意しなくてはいけないのは、シミュレーションは過去の日照時間等に基づく「平均」を示しているに過ぎません。
ですから、シミュレーションよりも発電量が上回ったのはこの1年間が通常の年寄りも天気が良かっただけである可能性もあります。
そこで、太陽光のデータを示した2013年4月~2014年3月までの期間の日照時間を過去の平均と比較して見ることにしました。
データはソーラークリニックのデータを使用しました。過去の平均は1996年1月~2014年3月までの日射量の平均値を使用しました。
過去の平均値を100%としたとき、昨年度の日射量は
このようになります。100%を上回っている月は過去の平均よりも日射量が多かった月、100%を下回っているのは過去の日射量を下回っている月です。要するに過去の平均よりも天気が良かった月と、悪かった月と思っていただければと思います。
こうしてみると、2013年10月と2014年2月以外は過去の日射量を上回っていました。要するに、過去に比べるとこの1年は天気が良かったと言えそうです。この1年間の平均日射量は過去の日射量に比べて通年で26%も高くなっていました。
この1年間の太陽光発電パネルの発電量がシミュレーションを上回ったのは単に天気が良かったからという可能性が出てきました。
昨年度の天気の良さを補正してシミュレーションと比較して見よう\(^o^)/
昨年度の実績値とシミュレーションを比較したら、シミュレーションを大きく上回っていて一安心?と思っていたらどうも去年はかなり天気が良い年だったようなので、現状ではシミュレーションを信じても大丈夫かはわかりません。
そこで、先に計算した過去の日射量の平均値と昨年度の日射量の乖離幅を用いて昨年度発電電力量を補正してシミュレーションと比較して見たいと思います。
なんだかややこしいですが、一言で言えば、去年が過去と同程度の天気の良さだったら発電量はどの程度になっていたかを計算してみようと言うことです。
結果は
このようになりました。傾向としては4月から9月にかけての夏場はシミュレーションを大きく上回っている一方で、冬場はシミュレーションと近い値になっていることがわかります。昨年度の天気の良さを補正した発電電力量は年間で約12000kWhでした。約700kWhが昨年度の天気の良さによって余分に発電された分として計算されました。売電額換算で約3万円に相当します。
夢発電シミュレーションはかなりきつめの計算がされていそう?
上記で見てきたとおり、昨年度の天気の良さを差し引いて考えても、
しかし、天気の良さを補正しても依然として12000kWhの発電電力量があり、一条工務店のシミュレーションを上回っています。
一条工務店がシミュレーションした発電量9564kWh
日照時間の変動を差し引いた実発電量 11983kWh
となりました。9564kWh÷11983kWh をすると79.8%と計算されます。
実発電量のほぼ80%がシミュレーションの値となっています。
このことからどうも一条工務店のシミュレーションは、実際に予想される発電電力量から安全を見て20%を差し引いて計算しているのかな~という気がします。
日照時間の経年の変化については、こちらに詳しく書かせていただいていますが、95%の確率で年平均日照時間±20%の範囲に収まると予想されています。平均の日照時間を20%以上も上回ったり、下回ったりする確率は全量買取の期間20年間の間に1回(5%の確率)で発生する程度になります。よって、売電価格が平均値を20%以上下回可能性は非常に低いと言えそうです。
で、一条工務店のシミュレーションは発電電力量を20%をほど低くシミュレーションしているようなので、かなり安全側でシミレーションをしていそうだと言えそうです。
一条工務店の夢発電シミュレーションは信じても大丈夫?
たった1年、しかも茨城県南部の我が家の事例だけからなのでなんとも言えない部分はありますが、一条工務店のシミュレーションを信じたら、悪い意味で「騙された」ということは無いと言えそうです。
もちろん、偶然シミュレーションを下回る年はあるとは思いますが、それが何年も続く可能性はかなり低いと言えそうです\(^o^)/